詩 空虚な歌姫
「この子の歌声はすばらしい!」
「なんて素敵な歌声なの!」
「この子は歌手になるべきだ!」
歌い続けて何十年
もうすでに とっくに この心は疲れてる
誰の為に 歌っていた?
自分の為に 歌っていた?
歌うために 歌い続けて
歌い続けるために 歌を歌ってる
そうして 生きてる歌姫だから
未来を思うと 困ってしまう
明日ってなぁに?
夢ってなあに
やりたい事はないんです
私はこれしか知らないんです
どうやったら 思い浮かぶの?
それの やりかた 教えて頂戴
「たくさんの人に褒められても」
「たくさんのお金をもらっても」
「いくつのステージに上がっても、満たされないんです」