絶望すらも色あせていく
すべての瞬間が断続的に生起して、今が次々死んでいく
だから今この瞬間の絶望すらも色あせていく
かつてあった希望もすでに失われている
すべての瞬間は上書きされ
なにもかもが、忘れられていく
自分でもきっと忘れてしまうだろう
すべての真実が嘘になっていく
すべての今が過去になっていく
なにもかもが消え失せていく
ただ呆然とする自分だけを残して
すべての時間を使い果たしたとき、世界は終わる
そして永久に始まることもない
だが終わりは必ず訪れる、それが命の約束だから