今宵も彼女は世界を紫に染める
一 まさかの死(いや早くない?)
ある学校の校庭ではクラス替えの紙を見ている生徒がいた。
「はあ? またお前とかよ」
俺は中学3年生になった1,2年生は何となくで過ごしていたが3年生となるとそうもいかない【受験】だ。俺はそんな事を頭の中にしまい込みながら右に居るうるさい奴の顔を見る。
「俺と一緒のクラスは嫌か?」
「うん!痛っ!ごめんて~へへ」
俺はあいつの足を踏み…ってその笑みやめろムカつく
「ごめんて、錆人もう言わんから]
「じゃあその笑みやめろ」
「はい」
あいつはそう言った途端にものすごい真剣な顔になり、その圧に押され俺は足をどかした。
「じゃ教室見にいこぜ~」
おい、真剣モードはどこ行った。
「わかった…」
俺はため息をつきながらそう言い、そして階段を8段ほど登った時だった。
「危ないっ!」利樹がそういったとき俺は階段の次の段を見ながら階段を登っていた時…
「という事じゃな錆人くん」
そこには雲に乗り髭をここまでか!と伸ばしたまるで誰しもが考える【神様】が白い世界に畳の上の俺から見て机の前に居た。俺から見て左には本棚や箪笥があり、右側には大きい鏡や古いブラウン管テレビがそこにはあった。
まさか先生に教科書を階段の上から落とされ頭にぶつかりそのまま階段を転落して死んでしまうとは…
「すいません神様ですか?」
俺は死んだというよりも目の前に神様が居るという方に思考が行ってしまった。
「ああ、そうじゃよ、ほうこのように見えておるのかおぬしにはこんな老人にみえるか」
神は鏡を見ながらそう言った。神ってホントにいるんだ。
「って俺死んだんですか?」
自分でも思う質問するのはこっちが先だったのではないか?
「そうじゃよ」
「え!?」
14歳で死ぬとは
「…でこれからどうなるんですか俺?」
まさか転生とかな~まさか~
「そのまさかじゃよ」
神様は鏡から目を逸らしこちらを向いてそういった。
神様から発せられたこの一言で僕は天に、いや天国だったわ、いや天国かは知らないけど、てか神様って俺の心の中がわかるの?マジかよ、まぁ神様だもんな
「わかるぞ」
もう一度言うマジかよ
「まぁまぁ頑張ったようだな君は」
神様はそう言いながら何かが書かれている紙を見ていた。
多分、前の世界でどれだけ努力したかで次の世界どれだけ楽しめるのか決まってくる…話を聞いているとそんな気がする。
あとまぁまぁですいません。
「転生したらなにになりたい?」
神様はそう言いながら新しい紙と鉛筆を右側の箪笥の中から取り出した。
うぅ~ん何になりたい、か
「クール系美女になりたいです、出来れば不死身で最強で」
子供の頃不細工な顔が気に食わなかったから、あと女子にもなりたかったから、いや?疚しいことはないですよ?ってか【クール】が好みなんだよな~俺、ただの俺の好みだけど
「いいんじゃがどうしても最強はなぁ神議会でダメときまっているのじゃよ」
神様は紙に鉛筆で何か書きながらそう言った。
まじかよじゃあ不死身はいいのか?一生死なないけど、
てかシンギカイってなに?神ってあなた以外に居るの?
「いや病気にかかったら死ぬぞ、攻撃されたらその分体にダメージを受ける、ただし何もされなければほぼ死ぬ事はない」
思っていること後者の方が無視されたわ、え?てか病気にかかったり攻撃されたりしたら死ぬの?なんで不死身なのに?
「そうなんですね」
これ以上追及しないのが大人の対応だ。大人じゃないけど。神様も何か言いにくいこと一つや二つあるのだろう、まじか~カッコ良くクナイを使って、ってクナイあるのかな、まぁきっとあるでしょクナイで…って魔物とかいるのかな…
「あぁ、おるぞ、あとお前が異世界で思う魔法のような物もこの世界では使えるぞ」
「魔法があるんですか!」
やった~、でもどんぐらい文明進んでいるんだろうな。
「文明はお前さんの世界より退化はしている、だが生きる分には問題はない」
あ、そういえば神様僕の思っていること分かるんだった
「最強な、まあまあ強くしたから死ぬことはないじゃろあと、え~とクナイな、自分で作れるようにしといたからな」
「はい」
神様は紙に何かを書きながらそう言った。また心読まれた…まぁまぁ強くなら良いんだ。神議会、謎が深まるばかり、あとクナイ、作る?どうやって?
「まぁ異世界にいったら分かるから安心せい、あと転生場所は、一メートル程の路地裏だからな、その路地裏を右側に行くと市場があって突き当りを今度は左に行けば役所があるからそこに行けば冒険者になれるじゃろ」
冒険者にさせる気満々だな…まぁなりたいけど
「ありがとうございます。っあ、お金って…」
ふと思ったことを口にしてしまった。
「ああ、大丈夫じゃよあっちの世界に行ったらレックバックに入っておる」
うん?レッグバック?なにそれ
「あ、ありがとうございます」
考えて頭が回らなかったがそう僕が言うと神様が近ずいてきてぼくの左肩に手を置き書いていた紙を俺の頭に貼り付け下を向いて何かぶつぶつ言いだした。小さくて聞こえないが多分俺の身体強化をしてくれたんだと思う
「そうじゃよ」
神様ありがとう
二 神様がくれた命(神様マジで神!っあ神だったわ)
目を開けると、路地裏に体操座りで寝ていた。服装はニットセーターの灰色にインナースカートの黒色に…
「これの事かレッグバッグって」
声のトーンが高かったのにびっくりしたがまぁ女だもんな、と納得した。
足の太腿あたりを見ると縦6cm横13cm程のカバンが腰にベルトのような物を巻き、つり下がっているようにレックバックがある、年齢は18歳程で身長は170㎝程だろう、いや高いな、顔はまだわからないが黒毛でロング、うんうん俺の好みの女!そう自分の体を触っていると…って俺キモ、そういえばクナイ…どうやって作るんだろ、そんなことを考えていると、
右側から日がさしているのに気づきとりあえずその方向に歩いてみた。そしたら市場のようなところに開けて見たことも無い人型生物が見えた。顔がうさぎやイノシシ、牛や狐、耳の長い人?多分エルフもいる、その時、本当に異世界に来たんだなと思い口が開きっぱなしだった、と考えていると神様が言っていた事を思い出した。
「左っと」
そして五分ほど歩くと役所が見えてきた。多分3階建てだろうか、物凄くきれいで見とれた。そして中に入った。そしたら受付と書いてある所があったので取り合えず聞いてみた。
「冒険者になりたいんですが」
「はい、冒険者の新規登録ですね少々お待ちください」
ポニーテールのスーツっぽい服を着て眼鏡をかけた女の人がそう言うと席を立ち、左の部屋に入っていきまたすぐにA5の用紙を持って来た。
「では、ここに名前と生年月日をお書き下さい」
やばい今何年かわからない
「どうされました?」
「いや、今何年か分からなくて」
いやっ聞くの恥っず!
「あぁエルフの方ですもんね、すいません」
へ?エルフ?、と言えば耳が長いことで有…あれ?おかしいな耳が少し長くてとんがっているような…
「俺って」
「俺?」
「いや、私エルフに見えます?」
やべぇばれるところだった。
「はい…そう見えますけど?」
エルフなのか…だから不死身、いやまさかおれ自身がエルフになるとは予想していなかったな。
「そ、そうですよね!すいませんおかしなこと聞いちゃって」
「いえいえよくあることですから。それで今の年は242年ですね」
「わかりました」
そう僕は言い。年、月、日、の欄に224年、1月、1日、と書いた。そして名前…どうしよう、錆人でもいいんだけど、女子だしな…よし
カキカキ
「はい、紫音 霞さん、ですね」
うん、ダサい気がする!
「では、カードを発行致しますので座ってお待ちください」
「はい」
俺はその場を離れ後ろにある長椅子に座った。
そしたら後ろから優しく右肩をたたかれ
「あなた転生者ですよね?」
そう、後ろから聞こえた
俺の転生生、ん?人生?いや、エルフ生が終ったときだった。
読んでいただきありがとうございました。
初めての書くので暖かい目でみてくださると助かります。
良かったら高評価お願いします。