第三話 雨
前回言っていた神様からの力について解説しました。
主人公は最強でもなんでもありません。
多芸は無芸という言葉が一番合うと思います。
主人公の秀でているところは、精神力と発想力、組み合わせの力、人徳などでしょうか。
なんとなく、自分もこうありたいという思いを投影してしまっている気もしますが、駄文ですので、読み流してもらえればと思います。
では、どうぞ
ダスク歴634年春の月36日
雨が振りました。昨日の夜から、今日にかけて雨音がずっとしていたのですが、朝になって一気に雨足が強くなったようで、ものすごいペースで雨が降ったようです。幸いにもここらには川などもなく、水を汲むのも近くの湖などを利用しているそうなので、特に問題はないようです。
ただ、長雨になると作物の生育にも悪いので、軽く振ってくれると楽なんだそうです。
今日は外に出ても、雨で何もできないようなので一日中、この村のために何ができるのかを考えてみようと思いました。因みに、村長さんのお宅も今日一日は何もできることがないので、こういう日は一日しっかりと休む日にするそうです。
そんなわけで、部屋でまどろみながら物事を考えていたら、寝てしまいました。
起きてみると、いつか見たことのある白い空間に訪れることになりました。
ここは、神様から力をもらったあの空間でした。
ということで、神様とお話をしました。
なんでも、僕につけた力が僕の要望を遥かにオーバーする内容だったようです。
なんでも、僕の体の中には魔法陣が刻まれており、その術式はずっと起動しているそうです。
この術式は僕の思考を加速してくれているそうなのですが、同時にネット上の百科事典のような能力を持っており、いろいろな情報にアクセスすることが可能なんだそうです。
その術式名は『世界万物図書館』という名前だそうです。
そして、この場所に呼ばれた理由ですが、まずこの術式を説明しておきたかったのと、これを発動するのが更に楽になる本を渡すのを忘れていたそうです。
なんでも、これを使うと、イメージをしっかりと視覚化することが可能で、ちゃんとした百科事典として使えるそうです。
また、これは僕の体の中に収納することが可能になっているそうです。
こんな、壮大な話を聞いた後、起きてみるともう晩御飯の時間になっていました。
神様との話は真実だと思いますが確認しなければなりません。
明日、起きてからしようと思います。
ありがとうございました。