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ダンジョンに落ちて20年。地上に出るはすが、道に迷って最下層にきてボスとか色々倒しましたが僕は元気です。  作者: 神崎あら


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1話 漆黒のドラゴン


ーーダンジョン生活20年目、東方ダンジョンにて



 「くっ、レベル755だと、化け物めこんなのどうすれば」


 俺は現在、第一大陸最高難易度のダンジョン、東方ダンジョンの最下層である107階層にいる。

 本当は地上に出たくて色々頑張ったのに、全部裏目にでて何故か最下層に来てしまった。

 ほんとついてないよ。


 『グォォオ!!』


 目の前には漆黒の翼を持つ巨大なドラゴン、レベルは700オーバーってもうそんなの詰みだよ。

 あー、もう一度母さんや父さん、じいやにも会いたかったなぁ……ってもういいか、この死ぬ間際の冒険者ごっこは。


 「おいそこの龍、死にたくなきゃとっとと消えろザコが、俺のペットのモンスター達がお前に餌取られて死にそうなんだよ、だから選べ!俺に消されるか自分で今消えるか」


 俺がそう言うと、漆黒のドラゴンはまるで何も聞こえていないかのように突っ込んできた。

 はぁ全く、馬鹿なドラゴンは嫌いだよ。


 「超級重力魔法発動、グラビティバインド」

 『グァァ』


 こっちに目掛け突進してきたドラゴンはグラビティバインドにより、拘束され地面に落下した。

 この世界の魔法にはランクがある、誰でも使える一般魔法、そこそこの魔法使いの使う中級魔法、上級者の使う上級魔法、そして一国の魔法使い全員の力を合わせて行う超級魔法。

 俺はこの中で最強の超級魔法を1人で発動でき、尚且つ全ての属性で使える。

 普通、超級は1人では使えない。

 単純に魔力量が足りないのだ。

 だが超魔導石と呼ばれる魔力の永久機関を誤って幼い頃食べた俺は、無限に魔力を生み出せるため、超級でもバンバン使える。

 てか5歳児が極限状態すぎて石まで食べるってどんだけだよ。


 『キサマ、我を捕えるとは一体何者だ』

 「おいお前、話せるのか」

 『まぁな』


 なんか捕らえたドラゴンが話しかけてきた。

 こんな事あんのかよ、20年ここで生活してきたが初めての経験だ。


 「うっ、くっそ涙だが……」


 久しぶりに誰かと話したせいで涙が出てきた。

 あー、そもそも想像の中の人以外と話すの20年ぶりじゃん。

 うまく話せるかな。


 『どうした何故泣くんだ、強きものよ』

 「うるせぇ、こちとら20年ぶりの会話なんだよ、嬉しくて涙が止まんねぇんだよ」

 『そ、そうなのか、ちなみに我も15年ぶりの会話だぞ』


 そう言うとドラゴンも照れくさそうに目を逸らした。 

 いやいややめろよ、照れくさそうにすんの。

 なんだよこれ惨めすぎるだろ。


 「なぁ、お前って地上とか出た事あんのかよ」


 試しにドラゴンに地上の行き方について聞いてみた。

 20年色々やって出られなかったしどうせダメ元である。


 『あぁ出られるぞ』

 「ほんとか!すげぇな」

 『いやすげぇとかやめてくれよ、だって我ドラゴンだよ、その飛んでいけるし』


 俺に捕らえられているドラゴンは、そう誇らしげに話した。

 そうかドラゴンなら魔法を使わずに飛べるのか、なるほどな。

 実は俺もこのダンジョンを飛んで移動できないか1000回ほど試したが、どういうわけか飛行系魔法だけはここでは使えなかった。

 ただドラゴンなら魔法を使わずに飛べるもんな、くっそ気がつかなった。

 危うく殺しかけてしまった。


 「なぁ、それなら俺をこのダンジョンから出してくれよ」

 『ほう、お主でたいのか地上に』

 「ああでたいよ、だってここに20年もいるわけだし」


 俺がそう言うと、ドラゴンは両方の眼でジッと見つめてきた。


 『そうか、なら取引をしよう地上に出たら我と共に旅をしろ、我は訳あって様々なダンジョンへ行かねばならん』

 「そんなんでいいのか、なら全然いいぞ」

 『おお、素晴らしい我もお主のような強き者がいれば心強い、それではさっそく龍の契約は行うので、これを解いてくれ』

 「お、おう」


 そうして言われるがままに俺は、ドラゴンの身体についている、グラビティバインドを外した。


 『うむ、ありがとう』


 魔法を解くと、ドラゴンはゆっくりと起きやがった。

 

 『では、龍の契約を結ぶ、破れば死のみの契約だ、それでもいいんだな』

 「ああいいよ」


 俺はドラゴンの問いに間を置かずに答えた。

 やった、地上に出れるぞ。


 『それでははじめよう、手を出せ人間』

 「ほれ」


 そう言って俺は右腕を出した。

 するとそこに黒い龍の刻印が現れた。


 『契約成立だ、内容はお主を地上に出す事、そして我の願いを手伝う事だ』

 「おう」

 『うむ、それでは契約書に従い、お主を地上に連れて行く』

 「頼むぜ」


 やった、やったぞ。

 20年ぶりに出られるんだ、母さんとか父さん元気かな。

 じいやは空想で本当はいないけど、村のみんながいる。

 楽しみだ。

 そうして俺はドラゴンの背中に乗った。


 『よしゆくぞ、あ、言い忘れてたが地上の人類は一国を残してほぼ絶滅したぞ』

 「は?それってどういう……うわぁ!」


 最後にとんでもない事言ってドラゴンは地上に向け飛び立った。

 いやいやほぼ絶滅ってなんだよぉぉぉお!

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