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少「女」詩編

卒業

作者: Ale Kanno


飽和 酸性 酸欠 ソーダ

Aに崩れて

逆さまになれない蛍光灯

あの子の元まで なんも届かない

卒倒もん暗い顔 見たくないよね

どこも空席だ どこも空席なんだ



散らばった ひしゃげたスプーン

こんなの無視でいいよ

なんなら足で払っちゃいなよ

「行けたら行く」っていう

どの時代でも廃れない どうでもいい言葉と同じだよ


背筋も伸びて 綺麗なスーツ着こなしてさ

綺麗な道 カツカツ歩いて

この前会ったシュメール人が羨ましそうに見てたよ

ああ もうすぐ夜が更ける



充満 閑静 酸欠 ソーダ

Bに溢れて

逆さまになれない蛍光灯

私の夢まで なんも届かない

リットル単位の涙 でスカート濡らして

よくある私だね よくいる私だね


不眠症な世界を気遣えるほど 私に余裕はなくて

細やかな記憶に 胃の隅っこを突かれてる

こんなことなら鯉になってやりたい

そんなこと考えながら 夜の海で眠るのさ



今日は 豪勢 酸欠 ソーダ

Cに埋もれて

逆さまになれない蛍光灯

アルバムの背中に 片手ふってさ

全然ゆとれてない

なのにこんな世代に生まれちまった


これで最後なんだ


逆さまになれなかったな 蛍光灯



これで終わりなんだな







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