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③
しばらく歩いていると、今度はちょっとずるそうなキツネのラスティくんに出会いました。ラスティくんは、ルナたちが持っているドングリに目をつけました。
「そのドングリ、ぼくに少しわけてくれない?」
ラスティくんが言いました。
モモちゃんは、ラスティくんのずる賢そうな顔を見て、少し警戒しました。
「ラスティくんも一緒に探そうよ!」
ルナがラスティくんに提案しました。ラスティくんはニヤリと笑って、ルナたちと一緒にドングリを探す事にしました。
ラスティくんは鼻をヒクヒクさせながら、地面の匂いを嗅ぎました。
「ここにはたくさんのドングリがあるぞ!」
茂みを指さして、ラスティくんが言いました。
ルナたちが茂みに入ると、本当にたくさんのドングリがありました。モモちゃんは嬉しくて飛び跳ねました。ラスティくんはドングリを独り占めしようとしましたが、ルナに見つかってしまいました。
「みんなで仲良くわけようね」
ルナはラスティくんに優しく言い聞かせました。
「ふん、わかったよ」
ラスティくんは不満げに返事をしました。