-プロローグ-
えーと
作者の久遠です。
今回の作品は、これから起こるであろう東海大地震のその後を
作者の妄想により書いて行きたいと思います。
東海大地震とか
マジで起こらないで欲しいですね
地元なんで
まだ死にたくない!
西暦2022年
-東海地方-
13時43分
人々は今まで経験したこともない恐怖に直面する。
東海大地震
岐阜県・三重県・愛知県・静岡県を中心に本州を襲った大地の怒り
阪神淡路大震災を遥かに凌ぐ規模と揺れ
山は崩れ
大地は裂け
世界中を津波が襲い
人々は絶望した・・・
あの悪夢から10年の月日が流れた
かつて蒲郡市と呼ばれていた街の沖合い20キロの地点に、巨大埋立都市[メガフロート]があった。
半径438キロにも及ぶ円形の人工島
東海大地震の後、東海地方には多大な被害が出た。
地震の中心地であった愛知県は地盤沈下により水没し、その県土の全てが海の底に沈んだ。
隣県である静岡・岐阜県も共に県土の40%が水没してしまった。
その被害額は国家予算に匹敵する程で、日本経済は破綻寸前となり、人々は混乱し法律も無いもの同然となった。
この事態を重く見た政府は、政治復興及び経済回復の為、東海地方の各県を統合し大東海県と命名し、旧愛知県蒲郡市沖合いに巨大埋立地[メガフロート]を建設した。
そして巨大埋立に首都機能を全て移し政治を立て直していった。
このメガフロート計画は、混乱した国民による政府攻撃を懸念した政治家達による、避難計画だった。
公の発表では、政治復興及び経済回復・被害者救済の為に、巨大海上都市[メガフロート]を建設し、首都機能を移設し、真・東京都と命名。
現行の東京都は、旧・東京都と名前を変えた。
政府は真・東京都から新たなる日本を創っていくとの事だった。
メガフロート計画は順調に進み、完全にとは言えないが政治経済も安定し、政治の読み通りメガフロートは発展を続けた。
そして今やメガフロートは世界をリードする程の大都市へと成長した。
しかし、太陽と月があるように、朝と夜があるように、光があれば影が生まれる。
メガフロートの発展に伴い、国民達には今まで以上の格差が生まれた。
金を湯水のように使う者の傍らでは、飢餓に苦しみ死んで行く者もいる。
人々の心は荒み、殺人や強盗、誘拐やレイプなどの犯罪が増加していった。
しかし、その中には人の手によるとは思えない不可解な事件も存在した。
人々の憎しみや欲望の影に蠢く存在・・・
―獣魔―
何らかの原因により姿を変えた動物、
東海大地震の後から現れるようになり、数多くの残虐な事件を起こした。
その起源は未だ謎で、
一部の学者達は東海大地震ときに何らかの強い磁場が発生し、動物達のDNAに影響を与えたのではないかと言っている。
獣のようでもあり
まったく違うもの
その姿は正に化け物。
あまりにも醜悪なその姿に、人々は恐怖と憎しみを込めてこう呼んだ。
獣の姿をした悪魔…
―獣魔―
と。
どうでしたでしょうか?
まだ主人公が登場してませんが、次回からは登場します。
頑張って行きたいと思うので、よろしくお願いします。
ついでに、私が書いてる他の作品も良かったら読んでみてください。