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11 大理石のホールにて

 もうサラサラ関心の失った音楽が、流れていたことに気がつく。この綺麗な大理石のホールが、それまで青白く見えていたのだが、温かい黄色い光に包まれ、レッドカーペットは私のドレスと一体化したように輝きを増して、音楽に合わせ、景色がますます綺麗に見えた。



 この人と、もっと、ずっと一緒にいたい。何故こんなに胸が締め付けられるのだろう。ふわりと浮遊感を覚えつつ、重みをも感じる。バイオリンの旋律が高揚するたびに、私の心は、舞い上がる。


 溢れ出る思いが、音楽に乗って、ただただ私たちは、ホールと、そこから見える庭を眺めて、心を通わせていた。彼も同じ思いでいるのか、私たちは一言も言葉を発さなかった。




 音楽が止み、割れんばかりの拍手と、観客のブラボー!という声が聞こえる。あっという間だった。


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