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女官たちのプライド

「さて、と」


 ふたりがゆるりと過ごしている間に、女官たちは白の皇帝が話していた花の煮込み茶について検討、実践に勤しまなければならなかった。

 知らない物事については白の皇帝本人に直截聞けば早いのだが、それは《火》族族長の一切の世話を行う「女官」としての矜持が許さなかった。

 知らなければ、聞けばいい。


 ――いや、その考えはちがう。


 知らないからこそ、自ら学んで実践せねば。他者の知恵に甘えていては、何のために側仕えをしているのか、存在意義に関わる。

 何事もまじめに考えすぎるのが大地神に属する部族の良い面であり、悪い面でもあった。とくに《火》族は、他者の力を借り、知識を乞う面を極端に厭う傾向が強い。

 女官たちはそうやって、白の皇帝から与えられた心の温かさを学びながら、まずはそれに報いるため、「ハティ」と名を持つ花を探すところから始めるのだった。


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