浮遊霊
夕方、俺の好みドンピシャなランドセルを背負った女の子を見つけた。
学校からの帰り道なのだろうか、少し急ぎ足で歩いている。
「ハァ、ハァ、ハァ、ゴクリ」
俺は息を荒らげ生唾を飲み込みながら女の子の後をつけた。
横断歩道の前で歩行者側の信号が青になるのを待つ女の子の汗が浮かぶうなじを見ながら、「クンカ、クンカ」と匂いを堪能する。
俺はYESロリータNOタッチを実践しているから、触ったり話しかけたりなんてしないよ。
見てるだけ、眺めているだけだ。
でも偶に抱きつきたいと思うときもあるんだけど無理なんだ。
だって俺、以前見つけた好みの女児の後をつけて横断歩道を渡っていたとき信号無視の車に轢き逃げされた、哀れな男の浮遊霊だから。