魔法学園への入学
四葉のアミアです。
時間が最近取れてきたので書いてます。
22 5月3日誤字修正。前書き削除
あの日から約一ヶ月が経過した。
試験が終わった翌日に必要な資料を貰いに再度学園へ行ってきた。
そして、貰った資料に書いてあった入学式の日が今日なのだ。
「やっと入学式か…今まで暇だったが、それも今日で解放される」
ルオラは学園から送られてきた制服に腕を通し首元に付いている2つのボタンを締めて魔法学園の入学式の会場へと足を踏み入れた。
「流石、魔法学園というところか。こんなにも入学生がいるとはな」
ざっと300人は入るであろう会場の指定された椅子にルオラは腰を下ろした。
そこから時間が経過し会場に恐らく最後の入学生が椅子に座った時、一つの声が響いた。
「只今から、魔法学園の入学式を行います。最初に学園長からのご挨拶です」
名を呼ばれケレン=リベラルこと学園長がセンターにある台に登る。
「魔法学園への入学生の皆さん…入学おめでとうございます。この魔法学園では、魔法のみにあらず剣術や武術など全ての分野に精通しています。
そして、この学園で学んだことを未来に活かせるように頑張って下さい。以上です」
会場に溢れんばかりの喝采が満ちた。
(入学式でこんなに盛り上がるのだろうか…そんなものか)
入学生の過剰にも思える反応に疑問を俺は覚えた。
「続いて生徒指導の先生から注意事項についてのお話です」
(そんなものもあるのか…確かに魔法学園の生徒の中に周りより力が強い生徒が居たら傲慢になるから厚生させる為か)
センターの台に見覚えのある男が現れた。
「生徒指導のドントと申します。そもそもこの魔法学園での生徒指導とは他より力を持った生徒が他の生徒を虐めるのを防ぐ為にあるものです。
今回は、卒業まで守って欲しい注意事項を3点ほど…
1点目、先ほども述べた通り自分が他より強いからと言って他生徒を下に見ないこと。
2点目、仮に虐められてる生徒が居るのであれば私に会いにきて下さい。必ず助けます。
3点目、これに関しては2点目の続きですが…虐めをする生徒は私が直々に粛清をしに行きます。その点を忘れずに…
自慢ではありませんが、この学園で私は学園長の次に強いです。
以上の3点を守って魔法学園生活を探して下さい」
今度は、喝采が起きず動揺が広まった。どうやらドントが学園の中では学園長の次に強い事が決め手らしい。
「あの、ドントがか…」
俺には、家庭教師をしていたドントの事を思い浮かべて苦笑せざるを得なかった。
(魔力操作だけは良かったとはいえ…あれではな)
ルオラは今までの転生による影響で強くなりすぎた
為、今の世界の一般的な強さの基準が知らなかったのでこの様なことを言えるのだ…
これでもドントは強さだけでは上の下に当てはまる部類だ。
それをルオラが知るのは当分後になる…
「これで入学式は終わります。これから君たちのクラス分けを行います。終わり次第連絡をするので、それまで自由にしていて大丈夫ですが、くれぐれも学園の敷地内から出ないで下さい。
それでは自由にして貰って大丈夫です」
司会の言葉を皮切りに入学生が席を立ち会場を出る者や友達と話し合う者や寝たり食事を取る者が現れた。
「さて、俺はあいつを探してみるか」
俺が探すのは勿論サラゼルだ。だがこの人数の中サラゼルのみを探すのは困難な為、俺は空間探知を使用しサラゼルを見つけ出した。
俺は彼女の元に歩いて行った。
彼女は会場の中を見回しながら歩いていた。時々なにか言ってるが周りの声にかき消され聞こえない。
俺はサラゼルの後ろに立ち声を掛けた。
「久しぶりサラゼル、無事入学できたようだな」
「ひゃい!?」
後ろから声を掛けたせいか驚かせてしまったな。悪い事をしたな…
サラゼルは声の方向に顔を向け声の主を見て顔が綻んだ。
「ル、ルオラ君!会えて良かったよ…探してたんだけど見つからなくて、でも、ルオラ君もおどかさないでよ。びっくりしたよ」
「それに関しては素直に謝るよ。ごめん」
「私はこの後暇なんだけどルオラ君は何かする事あるの?その、出来たら一緒に居てくれないかなぁって」
「俺も暇してたから別にいいよ」
「ありがとう」
こうして、俺とサラゼルは再び再会した。
8/9日 後書き変更
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