いざ魔法学園へ!
四葉のアミアっちです。
8/11日 前書きに書いた事が馬鹿すぎて消滅させました。
あの日から俺はこの日が来るのを楽しみにしていた。
遡る事5年前…両親の前でミスをしてしまい天才児と呼ばれ、やってきた家庭教師の先生、ドントの授業を受け、そして実際に魔法を使ってみようとの事で外に出て俺はやらかした。
ドントに本気でやったら学園への推薦状を校長に直談判すると言われ…つい本気でやってしまって最上級魔法のヘルインフェルノの魔法を行使してしまった。
ドントはその事にプライドをズタズタにされ気を失ったが俺が魔法で半強制的に起こし学園に入れさせてくれる代わりに最上級魔法を教えると言う取引を持ちかけドントは了承した。
しかし、学園に入るには最低でも7歳になってからじゃ無いと無理だと言われ5年間待つ事になった。ちなみに当時の俺は2歳だ。そして、俺は7歳になった。
あの日から大きな事件もなく平和に過ぎていった。強いて言うなら父さんが母さんに怒られている所を見てしまった事だな…あの時の母さんの怒り方と言ったらいやこの話はやめよう…
さっきも言った通り俺はこの日を楽しみに待っていた。何故ならドントが家にやってきたからである。
「お久しぶりです。ドントさん元気でしたか?」
「よう、ルオラ君しっかりと招待状を持ってきたよ」
5年も経ったからかドントの口調が多少なりとも前より柔らかくなった気がする。
「はい、これが招待状だ。大事に持っとけよ、これを国に持っていって学園の関係者に見せれば一発だ」
「ありがとうございます!!」
そう会話していると父さんと母さんが顔を見せた。
「久しぶりだな、ドント来てくれたか!」
「えぇ、ほんと待っていましたよ♪」
「おぉ、お久しぶりです。ライアー様、イゾリーテ様」
(あ、口調が元に戻ってる、やっぱ俺の前でしかあの口調で喋らないのかな?)
5年ぶりにドントとルオラ家が出会い、互いに軽い挨拶を交わした所でようやく本題に入った。
「それで、その学園とやらはいつまでに行けばいいんだ?」
「そうですね…詳しいことは聞いてませんが恐らく1ヶ月以内かと思われます」
「そうか…短いな」
父さんが落ち込むのも無理はない。ここからドントが言う国とは王都なのだ。
俺の家がある所からだと歩きで最低でも27日は掛かるだが、あくまで歩きだ、俺には身体強化がある。空間魔法に属する転移と言う移動系魔法が存在するが一度行った事のある場所じゃないと意味がないからな。
だから実際には5日もかからないんじゃないかと思ったがそれを言ったら面倒なことになると考えた。
「そうですね父さん…なら最後ではありませんがこれからは当分会える事がないのでパァーとパーティでもしませんか?」
「そうだなルオラ、母さんもそれでいいか?」「えぇ、楽しい学園生活を送れるように祝いましょう」
「それもそうだな、ドントお前も混ざっていけダメだとは言わさせねぇぞ」
「なら、お言葉に甘えて」
こうして我が家は俺の為に盛大なパーティを開いた。途中、父さんが開けたシャンパンか何か分からないけど高級なボトルに入った物を開けようとして飛んでいったコルクが跳ね返り母さんに当たった時は戦慄したな…
母さんも俺の為に開いたパーティだから抑えてくれたが目は一切笑ってなかったな。父さんが死なないようにとでも祈っておこう。
そして、夜が明けた次の日俺は家族に見送られ王都へと出発した。
ちなみにドントは二日酔いでノックアウト中だ。
「父さん!母さん!行ってきます!」
「「行ってらっしゃい」」
家を出発して父さんと母さんが見えなくなった所で俺は身体強化を発動させた。
この魔法は文字通り身体能力を上昇させる補助魔法の一つだ、その上限は術者によって様々だ。
基本的に術者の肉体が悲鳴を上げない程度しか上昇しないが俺の場合は、99回の転生経験談で肉体のリミッターをある程度解除する事が可能になった為、身体強化による上昇限度は通常を20%までが限界だが俺は75%辺りまで上昇可能になった。
ちなみに、これを他人に教えた時はそいつの体は弾け飛んだな。チッ嫌な事を思い出してしまった…
身体強化を発動させた俺はなんの苦労も無く王都にたどり着いた。
「さすが王都と呼ばれるだけあってでかいな」
俺は誰にも悟られる事なく一つの魔法を発動させた。その名も空間把握と呼ばれる空間魔法の上級魔法に分類される魔法だ。
文字通り術者を中心に半径2、5kmの範囲を探知する便利魔法だ。自分がどこにいるのだとか、目的地までの距離だとか、どこに誰がいるのか、など様々な事を応用可能だ。
「学園は、向こうか…」
俺は魔法学園を空間探知で見つけて歩き出した。すると、目の前の通路から一人の少女が飛び出してきた。
俺も油断していて両者ぶつかった。
「すみません、俺が前を見てなかったばっかりに大丈夫ですか?」
「す、すみません、私追われてて」
(なるほど、それなら仕方ない)
そう考えている間に少女の小柄な手が同じ通路から出てきた男2人に掴まれた。
「チッ、ちょこまかと逃げやがって…おい撤収するぞ」
「た、助けて…」
ここで見捨てる俺じゃない。このような事には慣れているからだ。前世で
「おい、離してやれゴロツキ共、かわいそうだろ」
「なんやクソガキが、あんま舐めてんと痛い目見るぞ。嫌ならさっさと立ち去れ」
「離せと言ってんだろ、雑魚共が」
そう言った瞬間、男共は分かりやすくキレていた。
「「なら貴様から殺してやるわ!!」」
そう言って腰にぶら下げていた剣を取り出した。
(二人揃って同じセリフとか練習でもしてんのか?)
俺はそう心の中で思いながら手刀で二人を気絶させた。
「これぐらいは普通耐えれるだろ…」
「つ、強い」
「さ、お嬢さん大丈夫でしたか?怪我は…してないようで安心です。
どこか行く場所があるなら送りますよ」
「実は私、魔法学園に入学をする為にここに来たんです。しかし、あの男共に体目的で目をつけられ追いかけ回されたんです。こんな貧相な体のどこがいいのか知りませんが…そんなことはさておいて、逃げ回ってる間に学園の場所が分からなくなりただひたすら逃げている所に貴方がいたんです。助けていただきありがとうございました」
なるほど、彼女も俺と同じ入学生か、目的地は同じ。
「そうだったんですか、実は俺も貴方と同じ魔法学園の入学生なのですよ。どちらも目的地は同じなので一緒に行きませんか?」
「そうなんですか!?ならお言葉に甘えてご一緒させて下さい。
あっ、名前なんていうんですか?私の名前はサラゼルと申します」
「こちらこそ申し遅れました。私の名前はルオラと申します。気軽にお呼びください」
サラゼルは白色の髪をショートに切り揃えて、やや幼さが残る俗に言う美少女であった。
こうして二人は出会い学園までの道のりを歩き出した。
「そう言えばルオラはどうして魔法学園に入ろうと思ったの?私はね、強くなって故郷の皆んなを守る為、そして他には」
その瞬間、彼女の目が鋭くなった気がする。
「絶対に言わないでほしんだけど彼氏を作りに来たんだ」
「そ、そうなんだ作れると良いな。応援してるぞサラゼル」
恋愛に関しては何のアドバイスも出来ないから応援するしかないな。
「じゃあ、今度はルオラね、どうして魔法学園に入ろうと思ったの?」
「俺の理由は簡単だ。とある人に招待状を貰ったから来た」
「それはすごいね!魔法学園からの招待状って中々無いんだよ!誇って良いと思うよ」
「そ、そうなのか?だが俺はあまり目立ちたくないからな…」
(ロクな事が無いからな)
「へぇ〜意外」
「意外って何でだよ」「秘密だよ〜」
二人でちょっとした話をしながら歩いているとすぐさま学園へとたどり着いた。
「着いたな、ここが魔法学園か想像してたよりでかいな」
「え、えぇ」
サラゼルは魔法学園の大きさに驚いているのだろう語彙力が低下しているが感じ取れた。
「さっさと中に入ってみようぜ」
俺はそうサラゼルに促し魔法学園の敷地へと足を踏み入れた。
(いったいどんな人が居るのか、楽しみだな)
前書きが日記みたいに変化しました。
8/9日 後書き変更
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