Aランクの化け物ルーキーの誕生
四葉のアミアです。
Aランク化け物ルーキーか…サブタイトルが雑かな?と僅かに思っています。
今思った…なんか全体的に話の文字数が少ない気がする。なので頑張って一話の文字数を増やそうと思ってる。ストックの余裕が無い時は2000〜4000文字です。
魔法の名前、プロテクション→エンチャントに変更しました。
ここが冒険者ギルドか…いつの転生した世界でもほとんど変わらないものだな。
ムキムキの男やスリムボディーな体型の女性、鎧を着込んだ人物、個性が強いものばかりだ。
さてと受付はあっちか。
何人か俺を見て笑っていたが気にしない。
「すみません、冒険者登録をしに来ました」
「はい、登録ですね。その制服は魔法学園の生徒ですね」
「そうです、あと、こちら学園長からの紹介状です」
スッとテーブルの上に書いてもらった紹介状を出した。
「!?あのケレン=リベラル様からの紹介状…少しお待ちください」
そう言ってどこかに行ってしまった。仕方ない待っておくか…
数分後…
「すみません、お待たせしてしまいました。今ギルド長に連絡をしに行った所、彼は学園長の紹介状なんて初めてなんだから彼はAランクからでいいんじゃないか、と仰りましたので特別にAランクから始めても良いですか?」
周囲がざわめく。どうやらAランクから始める事はすごい事らしいな。今だって、「おい、あんなヒョロガキがAランクからだと?」「不正でもしてるんじゃ」「いや、あのケレン=リベラル様の紹介状だぞ」「だが何故あの方はあんなガキに」などなど。
まぁ、俺には都合が良いとしか思えないからな…何故ならAランクなら高ランクの魔物を狩れるからな。
「大丈夫ですよ」
「ありがとうございます。では、こちらのカードの方に名前と年齢だけ記入して貰っても良いですか?」
「分かりました…名前は、ルオラっと…年齢は七歳、出来ました」
「では、専用の魔道具で登録させて頂きますので少しお待ち下さい」
また受付嬢が下がっていった。
またまた数分後…
「お待たせしました。こちらがルオラさんの冒険者カードとなっております。では、少し冒険者カードについて説明を致します。
こちらのカードは魔力を込めるとカードの持ち主のランクと名前が出てきます。
他にも、高ランク冒険者の場合、他国に行く際にカードを見せるだけで入れる国もあります。
今回ルオラさんはAランクとの事なのである程度の国ならカードを見せれば入れると思います。
更に、このカードには貯金効果があります。貯金効果と言われてもピンと来ないでしょう。
貯金効果とは、持ち主のお金をこのカードに入れる。つまり手持ちにお金が無くてもこのカードにお金が入っていれば店にある魔道具に翳せば、その値段分カードから引き下ろされます。用は冒険者カードにお金を入れれば袋に硬貨を入れなくても良いということです」
恐らくは、今、自分が持っている硬貨類をこの冒険者カードになんらかの方法で入れる事で入れた金額分、様々な場所で使えるって事か。
「それは便利ですね、うん?仮に盗まれた場合はどうなるんですか?」
「盗む人なんて居ませんよ。この冒険者カードは持ち主の魔力に反応するので他の人の魔力では動かないんですよ」
便利な魔道具だな。
「なるほどね…冒険者カードについてはわかりました」
「他に何か聞きたい事とかありますか?」
「そうですね…二つだけ、依頼を受けてない時に魔物を狩ったら買い取ってくれるんですか?」
「正規の依頼ではない場合少し買取価格が減少しますが素材は素材なので買い取らせてもらいますよ。もう一つの質問は何ですか?」
「さっきの質問の続きになりますが…依頼を受けないとランクって下がるんですか?」
「必ずしも依頼を受けなければならないと言うことではありません。
ランクが下がる場合は、素行が悪かったり、活動を一切しなかった場合のみランクが下がります」
「ふむ…ありがとうございます。早速、依頼を受けても良いんですか?」
じゃないと…何の為にここに来たんだって話になるからな。
「ええ、依頼を受ける方法は二つあります。向こうにあるボードに貼ってある依頼書を取り受付の方に持ってくるか、直接受付に聞くか、のどちらかです。どうしますか?」
「なら今回は受付の貴方に聞いても良いですか?」
「大丈夫ですよ、こんな依頼を受けてみたいなんて希望はありますか?」
「我が儘かもしれませんが、高ランクの魔物で買取価格が高い依頼ってありますか?実は、今お金に困っていまして」
「その条件を満たしているのは…三件ありますね。全て南の方にある森の魔物の討伐の依頼です。え〜と、かなり危険ですが大丈夫ですか?」
「どんな魔物なんですか?」
「はい、一件目は…エルダープラントという古樹の魔物で危険度はBランクです。二件目は、ブラックワイドウルフというCランクのワイドウルフのボスで危険度はAランクです。最後は…ニルサーペントなんですが、普通のニルサーペントとは違い異常種で、そのランクはもしかしたらSランクに達すると言われておりますが…」
「異常種とは?」
「はい、異常種…または突然変異とも言われる特殊な魔物です。なんらかの方法で魔物が変化し本来持ってない様な能力を持っています。そうですね…例えばゴブリンが突然変異して異常種となります。本来の危険度は最低のFランクなんですが異常種となるとEランクからCランクの強さを持ちます。
ルオラさん、もしニルサーペントの依頼を受けるなら万全の準備をして行ってください。ニルサーペントは本来Cランクの大型の蛇の魔物です。異常種となったその危険度は不明なので今回Aランクになりましたが…先ほども言った様に災害級とも言われるSランクの魔物になってるかも知れません…」
「そうですね…全部受けます」
「どれにしますか?」
「全部です」
「はいはい…はい!?無理ですよ、Aランクとは言え冒険者に成り立てなんですから」
「いいから、任せてください!危なくなったら逃げるんで」
「っ……その様子では何を言っても無駄でしょうね。危なくなったら本当に!逃げて下さいね、ギルドとしても高ランク冒険者を失うのは痛手なんですからね!…はぁ、無事に帰ってきて下さいね」
「では、行ってきます」
まともな魔物は異常種のニルサーペントのみか…他は俺にとったら雑魚だからな。
さて、南の森か…あそこは確か闇の森と言われているが何故だろうか。行ってみたら分かるか」
****
「ここが闇の森か…なるほどね、太陽の光すら通さない程木々が成長している訳か。並の冒険者は厳しいだろうな」
だがあくまで並の冒険者だ。俺は違う、
「さて、エルダープラントとブラックワイドウルフとニルサーペントの三匹をサクッと殺りますか。まずは付与・暗視
続けて…空間探知」
この魔法は名前の通りだ。説明は不要
「おぉ、クソみたいに魔物いるな。全部狩りたいところだが狩り過ぎると魔物の生態系を破壊するからな。お目当ての魔物だけを狩るか。
エルダープラントはそこか」
ぱぱっと終わらせて家具を買ったり食料を買いたい為身体強化を40%で発動させる。
周りの景色が瞬く間に流れていきお目当てのエルダープラントまで直ぐに辿り着いた。
エルダープラントは獲物を襲う時まで木のふりをして佇んでるだけの魔物だ、しかし獲物を襲う時は自らの枝や根を無数に伸ばし相手を絡みとりそのまま捕食すると言われてる。ちなみにエルダープラントは高級木材だ。
「いつまで、そこで木のフリをしている?と言っても通じないか…手っ取り早く切るか。風の刃」
「ギィ…」
ザクッとエルダープラントを切った。
「そういえば、この世界は魔石はあるのか?」
魔石は魔物の体にある紫に耀く石のことだ。大抵は心臓部の横、もしくはその魔物にとって一番防御が硬い場所に存在する。
「まぁ、ギルドに戻ってからにするか。無かった場合もう一体エルダープラントを倒さなければならなくなるからな」
今までの転生では何回か魔石が無い世界もあったからな。そのせいで、何回も勿体無いことをしたからな…
「よし!過去の出来事は過去!前を向こう!ポジティブに行こう、残りはブラックワイドウルフとニルサーペント…空間探知……見つけた。あれはブラックワイドウルフか、周りにワイドウルフが七匹、余裕だな。っとその前に…」
エルダープラントを置いていく所だった。危ない危ない、空間魔法の異次元空間を使ってエルダープラントを回収する。本当はマジックバックがその役割を持つがアレは容量があるからな…
異次元空間は空間魔法の術式を少し改良して生み出した無限収納だ。中は文字通り異次元に繋がってる。この中にアイテムを入れると時間が経過しないと言う優れもの。更に出したい時にすっとお目当ての物が出せる一品魔法…一品魔法ってなんだ?
そんな事は置いといて、ブラックワイドウルフだ!
身体強化を同じ40%で発動させて、急接近!
「ワォォーーーーン」
「さすがボスだな、気配と匂いで俺の存在に気付いたか、今回は近接戦を試してみるか」
スタッとブラックワイドウルフと愉快な群れの前に降り立つ、その途端にワイドウルフが襲いかかって来る。
「武器持ってねぇ…拳で良いか」
いつかの転生生活で学んだ武術の構えをする。久しぶりにするな。
ワイドウルフ達が俺に噛みつこうと迫ってくるが距離はかなりある。それでもCランクと言っておこう、後1.5秒ぐらいで奴らの牙が俺に届くだろう、だが、一秒もあれば十分だ。
「気を練って、放つ!螺旋拳」
この技は実に簡単な仕組みだ。気、つまり魔力を練って螺旋状に放つ事で相手に衝撃波を与える技だ。
ワイドウルフ達はもろに喰らった様で、その命を刈り取られている。
「グルルル!!ガゥ!」
これにはボスも御立腹のようだ、少し犬に見えるが…
ブラックワイドウルフも俺を噛み砕こうと接近してくる。ワイドウルフよりは何倍も速いが直線上に来るのはマイナス点だ。
そんなの俺にとったら、どうぞ殺して下さいって言ってるもんだぞ。
「じゃ、遠慮なく!貫手」
技名もクソもないただの突きだが威力は十分、俺の右手はブラックワイドウルフの胴体に深く突き刺さり貫通した。
「これで二つ目の依頼達成!次のニルサーペントの場所も特定済み…の前に手を洗うか」
胴体を貫通させた為、今俺の手は血まみれだ…
「洗浄」
生活魔法を発動させピッカピカになった手を見て満足した。
「こいつも異次元空間に回収して…ワイドウルフもついでに回収しておこう……さて、ニルサーペントをサクッと討伐しましょうか」
同じく身体強化を以下略…
「これまたデカイな、異常種と言われるだけあるな。
俺には気付いていないようだな…先手必勝!岩破拳!」
文字通り、岩すら砕く拳を不意打ちでニルサーペントの頭に食らわせた。
「マジか…無傷とはな」
ニルサーペントの鱗には一切の傷がついていなかった。アレで無傷なら多分、異常種のアイツは物理攻撃無効の可能性があるな…っと!」
不意打ちに岩破拳を喰らわせたのが癪に触ったのが噛み付いてきた。もちろん避けたが。
ニルサーペントは見た目は赤く所々に黄色のマダラ模様がある。そして牙には毒がある、少しでも体内に入れば五時間以内に死ぬ強力な神経毒の一種だ。
「物理が効かないなら魔法を喰らえ、風の刃」
ッ…これも傷が付いてないとはな。こいつは物理と魔法を無効化する特殊能力を持っているのか。
異常種の魔物は本来の魔物と違い何かしら一つ特殊能力を持つ。こいつは物理と魔法の無効化だ、高ランク冒険者も勝てない代物になっているが、相手が少し悪すぎたな。
「あくまで無効化するのはお前の鱗のお陰だろ、中までは守られてないだろ。これでも喰らっとけ、空間断絶の刃」
体内をズタズタにされ、ニルサーペントはのたうち回ってる。
三十秒後ぐらい経ち、ようやくニルサーペントが大人しくなった。
「討伐完了!少し驚いたがまだまだ敵では無いな」
エルダープラントとブラックワイドウルフと愉快な群れと同じく異次元空間に回収する。
「さて、街に戻るか。空間転移したい所だが見つかると面倒いから走って帰るか…」
身体強化を少し高めの55%で発動させる。あっと言う間に闇の森から抜けれた。
ここから冒険者ギルドまでは普通に歩いていこう。
どんだけ報酬を貰えるか少しワクワクするな。
冒険者ギルドでの登録でよく起こり得る酔っ払いや高ランクの冒険者が絡んでくるテンプレは残念ながら今回は起きませんでしたね。
冒険者カードの貯金効果はまぁ、クレジットカードと思ってもらって大丈夫です
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