魔法術式の授業
四葉のアミアです。
何かを想像して描ける技術が欲しいです…はっ!?また三つ葉になる所でした。
なろうの新しい物語のアイデアが最近ポンポン出てくるんですが、それを書くと絶対更新出来ないと思うのでメモ帳に残してる自分が居ます
8月15日 誤字修正
薬学の授業が終わり、次は魔法術式の授業か…特に分からないところは無いと思うがな。
と思っていたらシュノイケルが小声で呟いている。
「むぅぅ、私はこの手の授業は苦手なんだかな…」
魔法学園では一番大切な授業だと思うが…まぁ、シュノイケルだしな。そう言う事にしよう。
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――ゴーン、ゴーン――
授業の開始を合図するチャイムが鳴り一人の男の人が入ってきた。てかチャイムより鐘の方が正しいと思うが…
「おはよう諸君、私が魔法術式の授業を担当しているエンバー=フォンシュルだ」
そう言って挨拶をしたのは、黒に少し茶色が混ざった髪を持つ青年の様な容姿を持つ男だ、黒色の服をピシッと着こなして如何にもオシャレに拘ってる感じがする。ちなみに先程のレアン先生は女子が一般的に着る様な服だった。
「さて、君たちの顔も名前も既に覚えているから自己紹介は不要だ。
君たちはグラン先生から優秀だと聞いている。その為他のクラスより早く内容を進める可能性がある事を頭に入れておくように。
私の授業の内容は基本的に質問形式だ、私が君たちに魔法術式に関する質問をするので挙手制で良いから答えてもらう。回答があってたら私が更に詳しく説明する、この様な方法で進める。この時点で質問はあるか?」
この人あれだ…ルールとかに厳しくて冗談が通じない系のめんどい人だ。
「では一つ質問をよろしいかしら」
手を挙げたのはユラシャンだ。
「ユラシャンか、何だ?」
「はい、仮に誰も答えられない様な質問が来た時はどのようにすれば?」
「誰も答えられないなんて事は無い方が私にとっては嬉しいが…その様な場合は、私が答えを言う」
「分かりましたわ」
「ふむ、他には?」
「無いようだな、早速始めていこうと思う。最初の質問だ。初歩的な問題からだ。
魔法術式において魔法を行使する際、何を原動力に魔法を発動させているのか?分かる者は」
初歩的な初歩だな、答えは魔力だ。そもそも今の問題は魔法学園へ入学した者は必ず知ってるような問題だろう?
「はい」
「ランダ」
「答えは魔力です」
「正解だ。と言っても初歩の問題だからな…そんな事は置いといて、魔法を行使する際、魔力を原動力にしている。この世界には魔力と呼ばれる未だ全ての謎が解明されてないエネルギーが存在する。
それが我々の様な生物に徐々に取り込まれていった。その存在が今の生物だ。我々、人族や動物、アンデット、魔族やエルフ、竜などの様々な生物は体に魔力を持っている。
その魔力をその生物が持てる最大限度の量の事を総魔力量と言う。
総魔力量が高ければ高いほどその者は魔法の適性が有ると言われている」
最後の方に少し間違いがあるが、この程度は指摘しようがしまいが変わらない。
「では次の問題だ。少しずつレベルが上がって行くつもりだ。
魔法には様々な系統の魔法がある。だがその系統を遡って行くと何に辿り着くか。分かる者は?」
これも簡単だが問題の言い方が少し悪い気がするな…あえて悪くしている可能性があるからスルーさせて貰う。
ちなみにこの問題の答えは火魔法、水魔法、風魔法、土魔法の四元素魔法の事だ。
「はい」
「サラカ」
「様々な系統が存在する魔法は遡って行くと四つの魔法に辿り着きます。それは…火魔法、水魔法、風魔法、土魔法の四つです。この事を一般的に四元素魔法と言います。もしくは原初の魔法とも言われております」
「完璧だ。流石次席と言っておこう。先程サラカが言った通り君たちも誰かは使っているであろう系統魔法…別の言い方なら派生魔法とも言われている。例えば四元素魔法の火魔法の派生魔法は爆裂魔法や火炎魔法が存在する。この二つは主に殺傷力に比較的特化している魔法だ」
爆裂魔法は純粋に殺傷力を上げた魔法で火炎魔法は言わば火魔法の上位版…火力を上げただけの魔法だ。
「ふむ、時間的に次で最後かと思う。これは少し君たちには難しいと思っている。では問題だ。
先程言った四元素魔法…それは派生魔法を遡ると辿り着く。だが四元素に属さない魔法も存在する。それが何か分かる者は?ああ、ちなみに一個では無いぞ」
「「「「「「「「「……」」」」」」」」」
他の奴らも分かってない様子だな。これは答えておくか。
「分からないか?」
「いいえ先生、俺が答えましょう」
「ルオラか…お前は規格外だととある方々から言われてるから期待するよ」
複数系か…恐らく学園長とグラン先生だろう。
「四元素に属さない魔法は、空間魔法、闇魔法、光魔法、重力魔法…この四つだ。
空間魔法は比較的知られている魔法だから言わなくても良いだろう。
闇魔法と光魔法は互いに反発し合う魔法同士であり使い手が少ないのがデメリットだがその分威力は高いと言われてる。
そして重力魔法…この魔法は純粋にして最強と言われている。なにせ重力を操るのだからな。一つでも操作を誤ったら周囲は崩壊すると言われている魔法だ。他にもあるが…それは禁呪魔法の精神魔法の類だろう」
「本当に規格外の様だな…」
ふむ、俺以外の奴が何故か驚いているな…いや違うなサラゼルは引き攣った笑顔をしているしグアムは笑いを堪えている…そしてサラカが何故か睨んでくる。正直言って怖い。
「私が言うことは無い。先程ルオラが言った通り四元素に属さない魔法は空間魔法、闇魔法、光魔法、重力魔法の四つが基本だ。空間魔法は使い手が多いが闇魔法と光魔法は極端に少なくなる。火の日、水の日、風の日、土の日があるだろ?」
これは言い方を変えると曜日と呼ばれる者だ。ここに更に光の日と闇の日が加わる、ちなみに闇の日は基本的に休みとなっている。
「これは、昔の人々が決めたとされている。昔は四限素と光、闇魔法の使い手が多かったらしいから、そこから取ったとも言われてる。だが、その光と闇魔法の適正を持つ者も僅かしかない…話を元に戻すが、重力魔法なんてもってのほか使い手が今まで四人しか居なかったと言われる魔法だ、私が君たちには教えられるのはこれぐらいだ…」
――ゴーン、ゴーン――
終わり告げる鐘が鳴った。
「これで今日の授業は終わる。では」
少し落胆した様子で教室を出て行ったエンバー先生、少し悪い事をした様な気持ちになってしまう。
火の日、水の日、風の日、土の日、光の日、闇の日、安直ですよね〜ヘラヘラ
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