薬学の先生
四葉のアミアです。葉っぱをくっつけて四葉に戻りました。
他の方を見てるとストックが何十個もある人がいて純粋に凄いと思いました。僕も頑張ろうと感化されましたね。
「は〜い、みんなの名前は既に頭に入ってるので大丈夫ですよ〜。早速やっていきましょう♪
まず記念すべき一回目に教えるのは回復ポーションに使用する薬草の種類で〜す。
これは君たちが卒業してからも使うことがあるかもしれないのでしっかり覚えていて下さ〜い、今学期末のテストに出るので本当に覚えてくださいね」
流れる様に説明して行ったこの先生、レアン=ナークは見た目は恐らく20代前半だろう。薬草の先生だからなのか黄緑色の髪を持っている。そしてテンションが高い。
そんな事は置いといて、テストか…満点を取る事は恐らく簡単だと思うが何が起こるか分からないから真面目に勉強した方が良さそうだろ。
「最初に〜教えるのは、薬草中の薬草!こちらの薬草!“ヒラン草,,です。
こちらは全てのポーションに使用される。まさにキングオブキングの薬草です♪私も自室で栽培してるんですよ」
このテンションに早く慣れなければ…
それよりヒラン草か、ここら辺は俺の知ってる知識と変わってない。ヒラン草はさっきレアン先生が言ってた通り全てのポーションに使われる、いわば土台の役割を持つ薬草だ。
ヒラン草がなくなったらポーションは作れなくなると言われ無闇な乱獲は世界中で禁止されてる。
「さて、ヒラン草は全てのポーションに使用される。何故でしょう?分かる方ー!挙手制です」
ふむ、ヒラン草は土台と言ったが明確には、ヒラン草には生物の細胞の分裂を活性化させる能力がある。その能力が他の薬草などで更に効果が上昇し体の傷を治したりする。
「はい」
「おっ、最初の子は♪サラカさん」
「ヒラン草が何故ポーションに使用されるのか、それはヒラン草が持つ能力です。それは生物が持つ細胞の分裂を活性化させる事です」
「正解〜!パチパチパチパチ」
パチパチって口で言うのか?
「その通りよサラカちゃん、彼女が言ってくれた通りこのヒラン草は細胞の分裂を活性化させる能力があるの、この能力が他の薬草や魔力と組み合わせる事で莫大な力を得るの。それがポーションの姿よ、例えば…何かの拍子に怪我をしたとしましょう。それによって怪我をした場所から血が出るのは当たり前ですよね。そこにポーションを振りかける又は飲むと怪我の部分の細胞が活性化し分裂を起こすんですよ、それによって怪我が徐々に塞がり血が止まると言う事なんで〜す。でもでも血は無くなったままなので大怪我をして大量に血を流した場合、例えポーションなどで治したとしても血までは元に戻りませんから疲労感は残るので気をつけてください」
この教師…性格の割に凄く分かりやすい説明をしやがるだと。
「一つ質問をしてよろしいだろうか?」
手を挙げたのはシュノイケルだ。
「バッチこーい!」
レアン先生がよく分からない事を言ってるが…これが世代とやらか。
「では、ポーションによる回復と治癒魔術の回復は何が相違点があるのでしょうか?」
この二つに関しては根本的に違うな。
まずポーションはさっきも言ってた通り怪我を負った場所の細胞の分裂を活性化させ治す。
そして治癒魔術での回復は細胞ではなく直接、再生させてるので違う。
「それはね〜全然違うのよシュノイケル君♪
ポーションでの回復って言うのはさっきも言った様に細胞からの再生なんだよ。逆に治癒魔術での回復は傷口に対して自分の持つ魔力を治癒の性質を持つ魔力に変換して相手に送り再生させるんだよ。つまり治癒魔術によって回復した場所は要は魔力で作られた本物に近い模造品だよ。例えば、想像上のお話ですが、一人の冒険者が腕を失ったとしましょう。それはポーションでは最上級の品質を持つポーションか失われた神級のポーションでしか治せません。でもその者には、そんな物を支払えるお金がありません。
しかし仲の良い友人が治癒魔術の最上級魔法の部位再生を使用できます。
その者は友人に頼み込み腕を治してくれる事になりました。そしてリカバリーで治った腕は今まで通り動きます。
その者は喜び再び冒険へと出掛けました。しかし運の悪い事に自分の腕を失った原因の魔物にまた遭遇してしまい、同じ腕をまた失う事になりました。ですが痛みは襲ってきません。見たら血も出てません。
何故だか分かりますか?」
簡単な話だ、先程言った様に治癒魔術は魔力で作られた模造品を取り付けてるだけだからな。本物では無い為、血管や神経も通ってない。
「ふむ、模造品だからか?」
「その通り♪魔力で作られた物は本物の腕と違って血管や神経が無いから痛みも血も無かったのよ。あっ、でもでも魔力で作ったからと言って安心はダメだよ。1ヶ月程度で無くなった腕の根本から新たな腕が生え始めるから気づいたら魔力の腕が無くなっていて本物の腕になってるのに気づかないってのもよくあるからね」
「では先生、神経が無いのにどうやって腕は本来の様に自由に動くのですか?」
そう言って挙手したのはユラシャン=デトリーナだ。
「いいね〜質問をして知識を深めるのは大切だよ♪
何故動くのかはね、簡単に言うと魔力で作られたからだよ。魔力で作られたからと言ってただ腕の形をした物じゃないからね。
実は魔力で本来の神経まで作られていて腕が無くなった断面の所に繋がってるんだよ。それなら何故痛みが来ないからかって?
これに関しては先生も分からないかな〜。この魔法を作った人に聞かないとね、何百年、何千年、はたまた何万年も昔に魔法を作った人にね♪」
レアン先生は質問をしたユラシャンにウィンクをした。茶目がある先生だな。
「これで分かったかな?シュノイケル君とユラシャンちゃん」
「分かりました」「なるほどのう…」
質問へと回答が終わった頃に終わりを告げるチャイムが鳴った。
「ありゃ、時間が過ぎるのって早いね〜あんまり説明出来なかったけど次の時間にちゃんと授業を進めるからね♪」
そう言ってレアン先生は教室から出てった。
それにしても分かりやすい授業だったな…
少し説明部分が読みにくくなったかもしれません…用は治癒魔術で再生した腕は本物のようで本物ではなく痛みも血も出ないものだと思ってもらってオケです
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