通常授業の始まり
三つ葉のアミアです。
何故三つ葉になったか…それは今の自分が難しい言い回しをする言葉を使えないのが憎いから…
用は、難しい言葉を使いたいけど意味とか読み方とか知らんから諦め掛けてるから四葉の葉っぱが一枚散ったから三つ葉になりました。今度くっ付けておきます。
(あと国語力も欲しい。」
こんな欲望まみれの作者の作品を見て下さりありがとうございます。
「店主、今日まで宿の一室を貸してくれてありがとう」
「良いってことよ、お前の事は気に入ってたからな」
「そうか…また、泊まりに来るよ」
「いつでも来ていいぞ」
明日から寮生活が始まるので俺は今まで泊まっていたこの宿の店主の親父に挨拶をしていた。
「これはお礼だ」
俺は金貨五枚程度を渡して宿を出た。荷物は特に無い。
今更な感じもするが、アルナ王国では、星王貨<<金貨<<銀貨<<大銅貨<<銅貨<<銭貨となっている。詳しく言えば…
銭貨十枚で銅貨一枚、銅貨十枚で大銅貨一枚、大銅貨十枚で銀貨一枚、そしてここから枚数が跳ね上がり銀貨百枚で金貨一枚、金貨百枚で星王貨一枚となっている。
一般の宿の一室をを1ヶ月借りた料金は多くて金貨一枚ぐらいなので金貨五枚はかなりの破格だ。これくらいはしないと俺が嫌だ。
「さて、挨拶も言ったし…学園へ行くか」
****
クラスには既に半数が揃っていた。
「ようルオラよ」
俺に話しかけてきたのは昨日の戦闘訓練で負かしたグアムだ。
「グアムか、おはよう」
「お前は今日から寮生活をするのか?」
「そのつもりだ、何故そのようなことを?」
「いや、単に気になっただけだ。俺も今日から寮生活だからな、ついでに訪問でもしてやろうと思ってな」
少し違和感があったが、明確な?目的はあったからな…俺の勘違いか?
ふと視線を感じて視線の主の方は顔を向ける、サラゼルだった。
「おはようサラゼル」
俺はサラゼルの元へ寄って挨拶をする。
「お、おはようルオラ君」
少し挙動がおかしかったが気にするほどでもないだろ。
「ルオラとサラゼルよ、そろそろ先生が来る時間だぞ。先に着いておけ」
「それもそうだな」
少し驚いた、あのグアムが先生という単語を発した事に…
「何を驚いた顔をしているのだ?ルオラよ」
「いや、なんでもない」
「そうか?まぁいいか」
勘も良いとはな…それは置いといて、グラン先生が入ってきた。
「おはよう諸君、さていきなりで悪いが昨日の戦闘を見て今の君たちに必要な事をこちらの紙に写した。これを今から配る、最初に…ルオラ」
「はい」
さて、俺の改善点は流石に無いだろ。魔法や武術などに関して指摘されたら落ち込むからな…元賢者兼武神として。
「俺の改善点は何かな?……他の者の気持ちをもっと汲み取ってやれだと…」
周りに聞こえない様な小声で呟いた。
続けて書いてあるな…“ルオラ君はもう少し他の者の気持ちを考えて行動しましょう。特に女心に関してです,,
余計なお世話だ!
「ちなみに、このクラスは他のクラスより数段レベルが高い為今回は学園長直々に私が君たちの戦闘訓練の内容を伝え改善点を書いて貰った。私から言う事は…初手から本気を出しすぎるな、魔力を効率的に使用しながら戦闘をしろ、昨日の戦闘訓練はいきなり高位の魔法を発動しながら戦っていただろ?それは訓練では無い本当の戦闘では役に立たない戦闘法だ、もう少し自分の魔力総量を考えながら戦闘する事を私は勧める」
最初から魔力を最大限に使用し大技を使っても、それで相手が倒れなかったら自分が逆にピンチになるからなそして…今度会ったら覚えておけよ、ケレン=リベラルよ。
「ひとまず連絡事項に関しては終わりだ。今日から通常の授業を行う為準備しておけ。最初の授業は薬学の座学だ」
この学園には五つの授業がある。
さっき言ってた薬学、魔法術式、歴史、武術、冒険学だ。
薬学は基本的には座学でたまに実験をする。習う事は食べれる植物から毒を持つ植物、薬草に使用する植物などを教える。
実験では実際に薬草を使ってポーションを作る。
ちなみに、魔法学園は五年制である。十年以上前卒業までの五年間を薬学に費やした人が居たらしい。その人がポーション作る時は必ず最上品質になったと言われる。
ポーションには下級、中級、上級、最上級とあり、後は失われた神級と呼ばれる物もある。
一般的には下級から中級までを卒業までに作れたら合格ラインらしい。
上級ポーションからは本職の人が作る品物になってくるからだ。
残りの歴史、武術、冒険学は今日は無いから放置する。
魔法術式の授業はあるが…これはただ単に魔法に関することを学ぶだけだな。これも基本的には座学でたまに野外で実際に魔法を行使してみるらしい。
「ねぇルオラ君、グラン先生に貰った戦闘訓練の結果の紙にはなんて書いてあった?」
そう問いかけてきたのはサラゼルだ。
「俺は魔法や武術に関しては何にも書かれて無かったな、だが最後の方に、もう少し他の者の気持ちを考えて行動しましょう。特に女心に関してです。と余計な事を書いてあった」
「たしかにルオラ君はもう少し考えて欲しいな…」
「何か言ったか?」
「い、いやルオラ君は大変そうだなぁ〜って」
「たしかに苦労はしているが…はぁ、この事に関しては今度考えておくか」
一応言われた事は治しておかないとね。うん?幻覚かどうかは分からないがサラゼルが拳を握りしめた気が…
「それよりサラゼルは何か書いてあったのか?」
「私はね、もう少し残り魔力に気を付けながら魔法を使用するって書いてあったよ。総魔力量とかだったら鍛えれば鍛えるほど上限が増えてくから直ぐに治す事は出来るけど…
残り魔力はどうしようかな…」
「それだったら、魔力操作性を鍛えれば良いだろ。アレは上達すれば少ない魔力で高威力の魔法を行使可能になるから。
今度、俺がやってる練習法で教えてやろう」
「本当!ありがとうルオラ君♪」
「他には何か書いてあったのか?」
「えっとね〜“もう少しグイグイ行くべき,,って書いてあったんだけど…う〜、頑張りたいけど…」
最後の方は聞こえなかったが、もう少しグイグイ行くべきか…戦闘時に相手に先手を譲らず攻撃を仕掛けろって事か?
「ふむ、それに関しては相手に譲ると自分が不利な状況に陥る可能性があるから慣れないうちは難しいから勇気を持って攻撃すれば良いだろ。その点に関してはサラゼル自身の心の問題だと思うから頑張れ」
「うぇぁ!?ルオラ君はその方が良いんだ…うん、頑張ってみるよ」
うむ、例えば冒険学とかで学ぶ魔物とかと戦う時も相手が弱いと思って油断し先手を取られて負傷する事なんてざらにあるかな。
うん?何故サラゼルの顔が赤くなってるんだ?恐らく気合いを入れているのだろう。
「ククックククッ」
笑いを堪えている様だが声に出てるぞ。
「おいグアム、何が面白いんだ」
「い、いや。ここまで酷いとはな」
「どう言う意味だ」
「書いてあったんだろ、他の者の気持ちをもっと汲み取って行動しろとな」
「グッ…」
「俺が何を考えて笑っていたのかが分かるのなら笑った事は謝ろうでは無いか。だがお前には不可能だ」
「何に笑っていたかだと?簡単な話だ…大方、俺の改善点の内容を思い出して笑っていたのだろ」
「残念だな…ここまでとは、俺の中でお前の株が数段下落したぞ」
解せぬ…
そこで授業の開始を合図するチャイムが鳴り一人の女性が入ってきた。
俺たちは各々の席に戻り授業を始めた。
「はじめまして〜皆さん、薬学の授業を担当する“レアン=ナーク,,で〜す。これからよろしくね♪」
無駄にテンション高い先生入ってきた…
少しずつ見てくださる方(アクセス数)が増えていてこの前、累計1000PV超えてました。次の目標は2500ですかね。これからも頑張っていきます。
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