閑話 ユーミラは二人とお茶会
アミアです。
閑話ですね〜。
さぁ、どこまでこの物語は続くんでしょうか。是非ね、最後までお付き合いください。
はい、私の名前は神ラファエルことユーミラです。…まぁ、こんな自己紹介は置いといて…今日はとても素晴らしい日になった。
「ふんふふーん」
もちろん、あの*…コホン、ルオラが遊びに来てくれた事!
久しぶりに会った時に直ぐに思った事は、また転生した?です。だって、顔が変わってたもん。でも、私は顔は変わっててもいい!大事なのは本質。…私を可愛がってくれる所!ふふ、ふふふ…
まぁ、なんやかんなあってルオラは私に提案をしてきた。二人と一緒に地上で暮らさないか?です。…えぇ、許可が降りたら直ぐに行きます。
もう、朝早く起きて書類仕事、視察は嫌です…ルオラに甘えたい……あっ、甘えたいで思い出した。
頭撫でてもらった時に分かった事なんだけど…凄く気持ちいいの。こう、ふわぁってなる!他にも私の毎日大切に手入れしているこの翼ちゃん達をルオラが触った時も思わず声が出ちゃった。
…会いたいなぁ。
ついさっきまで私と話してたルオラはもうこの世界には居ない…地上に帰った。寂しい…
「…はぁ」
ため息もつきたくなるもん…
「……でも、近いうちに会いに来てくれる」
いつかな…来年?それとも5年後とかかな?楽しみ…そうだ!…今度シューちゃんに房中術習わなきゃ。えへへ。
さて、こんな事を考えてますが…そろそろ気を引き締めないと。
「お待たせしました。ラファエル様。我らが創造神様がお会いになるとの事です」
「助かる」
「では、こちらへ」
私は今創造神ルテマ様に会いに来た。何の用なのか?それはルオラが神鋼魔鉄を何に使うのか、その事で書いてもらった書類を持って来た。
創造神ルテマ様は凄いお方だ。…でも、本音はルオラの方が凄いと思ってる…だって、だって創造神様とタメ口とか冗談言い合えるくらいくらい仲良いし、封印をかけられた状態でも並の神以上の力を持ってるし…そんなルオラが創造神には勝てないって言ってるから、どれくらい強いのだろう。気になる…戦いはしないよ?処女のまま死にたくない、せめて…コホン。創造神様は心を読む。こんな事を考えてたらダメだ?
一応私たち、ルオラの彼女達の私、シューちゃん、アスちゃんは創造神様とは実は仲は良い。ルオラ繋がりだから。でも、ルオラみたいにはしない。だって…そんな勇気がない…
「…お待たせしました。少々お待ちを……コホン、創造神様!客人、ラファエル様を――」
「その者のみ入れろ」
「はっ!」
…今被せたよね?言葉…
「失礼します!」
この天使も大変そうだなぁ…多分最高位の天使なんだろうけど。
「では、ラファエル様」
「分かった。ここまでの案内感謝する」
「もったいなきお言葉…それでは私はこれにて」
さてっと…入ろ。お邪魔しまーす!
「失礼します」
「久しぶりだね。ラファエル」
…やはり、同じ神として分かる。格が違う、と。でも、個人的にはルオラの方が凄い。
「うん、いきなりだね。僕よりルオラの方がたしかに優れてるところはあるけどさ」
「っ!申し訳ございません」
「…君がその口調はなんか似合わないから普通にしていいよ?」
「ですが…」
「いいからさ」
「分かりました」
「うんうん」
「…はい、これでいいの?」
「君にはそっちの方が似合うからね。僕より彼の方を尊敬してるようだし」
「あ…それは、その」
「はははっ、別に彼を尊敬してるからどうとかって言うのは特にないしね、君の場合なら当たり前だと思ってるからさ」
「…はい」
「で、今日はなんでここに?彼が来たから…惚け話?」
「違う!…ぁ、それもいいかも」
「ちょっと、勘弁してほしいなぁ…聞かされる側も大変なんだよね」
…何から話そっかなぁ。
「おーい」
「…はっ!…えぇと、はい!これ!」
私は持っていた書類を創造神様に渡した。
「何これ?…ふむ、ふ…む?…うん、分かった。彼なら扱い方も分かってるし大丈夫でしょ。許可する」
「ありがとうございます」
「うん」
「では、私はこの後いつものお茶会があるから」
「…あれね。いってらっしゃい」
「はーい」
神域転移
「……あのお茶会、飽きないのかな」
何か言っていた気がするけど、聞き取れなかった…
****
「ひゅんっと!…お待たせー!」
あっ!もう座ってる!
「あ、来た」
「ん?やけに遅かったじゃないか」
「いやー、ごめんね?ちょっとやる事あって創造神ルテマの所に」
「何やってたの?」
「えっとね。神鋼魔鉄関係」
「ふーん…誰?」
「それを今から言う」
「予想しようぜ。シュイ」
「誰だと思う?アストラ」
…多分当たらないと思うけど。
「神鋼魔鉄だろ?……あれを使うとなると、やっぱり鍛治神だな。どうだ?」
「ぶっぶー」
「えぇ!?じゃあ、誰だ」
「シュイが当てる…うんとね…今日のユーミラはなんか機嫌が良さそうだから…」
…そうなの?…たしかに機嫌はいいよ?何故ならルオラが来たからね!
「こんなに機嫌がいい事は決まってる。
仕事が無い日、もしくは…」
そう、思われてるんだね。私…
「***と会った時」
「まっさかー!……………え、マジなのか?」
「うん、マジマジ」
「羨ましい…ほんとに」
「アタシたちにも会いに来てくれたらいいのに…」
アストラは…こう見えてもルオラと会いたがってたからなぁ。こんな、大斧を持ってて局部と関節しか守ってない服を着ててもね。寂しがり屋だからね。
「なんか言ってたか?」
「うん。あっ、今回はルオラって名前らしいよ?」
「…また転生したの?何回目…」
「今度あの爺さんに聞きに行くか?輪廻神に、*…コホン、ルオラは何回転生したのか?って」
「あり」
シューちゃんがアストラに同意しちゃったよ。…お爺ちゃん、頑張ってね。
「ルオラ…本当はあの名前で呼んだ方が楽だけど」
「それはあいつがダメって言ってただろ?」
「そだね……ところで、ユーミラ?ルオラはなんて言ってたの?」
「えっとね。簡単に説明するとー、もう一回私たち付き合って地上に降りて一緒に暮らさないか?って。あと、今のルオラは一人付き合ってる人が居て、近いうちに三人増えるらしいよ?」
「「っ!!」」
…多分、分かってくれてる筈!
「…シュイ達ってことは、そう言うこと?」
シューちゃんが何を考えてるのかは分からないけど…
「多分」
同意しちゃえ。
「…て事は、アタシ達も入れて四人に三で…七人とルオラは付き合うことになるのか」
「凄いね。それは」
「だな。持つのか?あいつ」
「大丈夫、いざとなったら無理矢理回復させればいい。神の力で」
うん、無駄な事に神の力を使うね。…いや、無駄じゃないか。うん。もし、ルオラとね、あんな事をする時に…今日は無理、とか言われたら嫌だからね。うん、神って子供作れるよね?確か…
「いいな、それ。…ところで、ルオラと付き合ってる奴ってどんなやつだ?」
「ん、ユーミラ分かる?」
「へ?あっ、えっとね…多分何十回も見てると思うよ?」
ルオラと一緒に何十回も転生したって言ってたから…一緒に行動してたって事になる。アストラの眼でのぞ…じゃなくて観察してた時に高確率で一緒に居たあの子かな?
「ん?……もしかして、あいつか?あのピンクゴールド髪で、〜っす、って言ってた」
「そう」
「…アストラ?」
「なんだ?シュイ」
「今、その子って見れる?」
「名前、もしくは魂を知らないと流石に無理だな…」
流石のアストラでも、何百もある世界の一つからたった一人の女性を探すのは無理だよね。でもー!私は名前を知っている!
「その子の名前は聞いたよ?クラシアって言うらしい」
「クラシアか。…世界はルオラと同じ世界だろ?…ちょっと待ってろよ」
アストラが両眼を瞑る。
「…ねぇ、ユーミラ?なんでルオラはシュイ達の元に来なかったの?」
「う〜ん…なんでだろう。多分、時間的な問題かな」
「ふ〜ん。…あ、ルオラって強くなってた?」
「めっちゃ強くなってた。第二段階ぐらいの強さを私も手に入れたと思って戦ったんだけど…第一でボロボロに負けた」
「…ユーミラもあんなに頑張って強くなったのにね」
「ねー」
ほんとにおかしい…
「おっ、見つけたぞ?…これをこうして、ほら、これで見えるだろ」
取り敢えず紅茶を飲んでから……美味しい。ん、へぇ…この子か。
「【不変の呪い】を食らった者。そしてルオラの恋人」
「…なぁ、こいつまだ神の世界に来てないだろ?」
「そうだよ?」
「…来たらどうなるんだろうな。確実に下位の神々は勝てないぞ?」
神の世界に来たものは全員一段階強くなる。どれくらい強くなるのかは人それぞれだけど…
たしかに、アストラの言う通り、このクラシアって子が神の世界に来たら一部の神は絶対に勝てない…
「この世界に来てないのに最高位の天使並みの強さだ」
「うん、この子も鍛え続ければいずれシュイ達を超える強さを手に入れると思う」
「しかし、なんでルオラはこの世界にこいつを連れてこなかったのだろうか」
「何か考えがあるのかも」
「う〜ん、アタシには分かんねぇ」
まぁ、アストラだもんね。馬鹿にはしてない。と思う…
「深く考えないのなら…多分、シュイ達に会わせたくなかった?もしくは…強くなって欲しくなかった」
「んぁ?なんでそんな事を…」
「前半は分かるけど…後半は分かんない。私たちに会わせたくなかった、それは少し考えれば分かるけど…」
多分…あれだね。彼女に元カノを会わせたくないのと同じだね。かなり前に神ッ宅通販で届いた漫画を見て知った。…もう一回読も。
「んー、やっぱり…あれ?神の下につくか、神自身になるか。それがルオラは嫌だったんじゃない?」
「「あー」」
「…それは本人が一番分かってるから。神の事を」
「そうだねー。でも、近いうちに連れてくるらしいよ?」
「え?そうなの?」
「うん」
「へぇ…先輩として挨拶しないと」
「そうだねー」
「アタシはどちらかというと戦ってみてーな」
…戦闘狂だね。いつも思うけど。
「そうやってルオラに戦いを挑んだんだよねー」
「…まぁ、な」
「で、惚れた」
「…へへ」
アストラが顔を微かに赤くして頭を掻く。
「アタシはそうだったな…アタシが好きなのはアタシより強い男だけ」
「あの頃の神界にはアストラより強い神がほとんど居なかったから…弱過ぎるか強過ぎるの二択」
「そこでルオラが転生して新たなルオラとなって再び侵略…というよりは乗り込んできた」
…うん、どっちも意味似てるよ?シューちゃん。言い直さなくても全部言ってたよね
「あの時のルオラとアストラは互角だったもんねー」
「…あの時はなぁ」
「今は…もう」
「勝てないぞ?流石に…まぁ、やった事はないがベットの上ではもしかしたら勝てるかもな」
「アストラより先にシュイがする」
「いいや、アタシだ」
「シュイ」
「アタシ」
「「むむ…」」
…二人とも。多分、どっちも負けると思うよ?…ベットの上って意味だけど。
…いずれ私もするのかなぁ。あまり想像出来ない。でも、私自身興味もあるから…誘ってみよっかなぁ。ルオラと…お部屋で。
「…ぉぃ、シュイ、見ろ…あれがムッツリだ」
「もしかしたらシュイ達より凄いかも」
「そうかもな」
「っ!うるさーい!!そこ!何勝手に話してるの!」
「いや…さっきの顔を見せてやりてぇな」
「うん…だらしなかった」
「え…」
まだまだ、三人のお茶会?は続く。この三人が再びルオラと出会う日はそう遠くない。
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