記念すべき100回目の転生
どうも四葉のアミアです。
暇つぶしで描き始めた2個目の作品です。後半の話になるにつれ上手くなっていると思います(遠回しに最初の方は始めたてですので表現とかが下手ですと自虐してます)
10月3日に少し文章量を増やしました。あと、誤字があったんで直しました。
6月4日追加:こちら新作の方となっています。『吸血狐っ娘の嫁と行く冒険旅』https://ncode.syosetu.com/n8805hq/
「今世もそろそろ終わりかな?今までの98回の転生で沢山の事を成し遂げたな〜。なんだっけ?英雄、賢者、魔導王、勇者、武神、剣神、闘神、etc…流石に疲れた、今回の99回目の転生人生も賢者って呼ばれてたっけ。次の転生で記念すべき100回目の転生だ!実力は隠して普通に学園生活を送ろう」
そう言って賢者の男は編み出した転生魔法の術式を組み転生魔法を発動させ意識を途絶えさせた。
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「オギャーオギャー!!」
そして転生した賢者は新たな生を迎えた。
(しかしな、転生するたびに泣くのも嫌になってくるな…こればかりは慣れない)
「お〜男の子かよしよし、パパだぞ〜」
「良かった、元気に生まれてくれた…」
「なぁ、母さん少し抱かせてくれ」
「はいお父さん」
「やっぱ軽いな。俺が分かるか?ルオラのパパだぞ」
(そうか今世の俺の名前はルオラか…良い名前だな)
そうしてルオラが転生してから2年が経った頃。
(なるほど、この世界はいつも通りの武術、剣術、魔術の3つが揃った普通の世界か。
こういう世界は…何故か敵が強いんだよな。まぁ、それでも俺にとっては敵では無いが……そういえば、俺が生まれてそろそろ2年か…早いもんだ。確か普通の子供はこの辺りから一人で歩いて喋るんだよな。よし…)
ルオラは今まで99回の転生で一般的な常識が狂っていた。そもそも、普通の2歳児が普通に歩く事も流暢に喋ることも無い。
その事をルオラは知るよしも無く、一人で親の前まで歩いて行ってこう喋った。
「父さん、おはようございます!今日も良い天気ですね♪」
「あぁ、ルオラかおはよう。……は!?ルオラ、お前今、え?あ?う〜ん?すまんルオラよ少し疲れているみたいだ、少し休ませてくれ。
今、お前が一人で歩いて来て喋った幻覚が見えた気がしてな」
「いえ、父さん本当ですよ。2階にある僕の部屋から階段を降りてここまで来て喋りましたよ。しかし、何が不思議なんですか?この年になると、これが普通なんでしょ?」
「え?何言ってんだ?」
この時点で多少なりとルオラは違和感を感じ取った。
(……まさか違うのか?しまったな…今世は目立たず、そして平穏に過ごすつもりだったのだが、仕方ない、次から気をつけよう!ポジティブに行こう。しかしな、歩いて喋った事は誤魔化せない。その点に関しては諦めよう)
「あっ、いえ父さんこれはその…」
「母さん来てくれ!ルオラは天才児だぞ!!一人で歩いて喋ったぞ!」
(近所迷惑だぞ…もう少し静かに叫んでくれ)
それから数分後、家の庭にいたルオラの母親が帰ってきた。
「ハァ、ハァ、そうなの?ルオラ、フゥ…本当に?母さんにも見せてくれる?」
優しい微笑みを浮かべながらルオラを見た。
ルオラは有無を言わさない微笑みを見て何故か冷や汗が出てきた。
(母さんは怒らせない方が良いな…この世には温厚な人ほど怒った時が怖いって言うからな)
「はい!そうですよ母さん。ほら見てください」
そう言ってルオラは家の中を走り回ったりスキップをした。
「な?言ったろ母さん」
「本当ね、さすが私とお父さんの子供ね。ねぇルオラ?これからどうする?このまま家に居るか、専門の人を呼んで勉強をするか。もしくは、戦闘訓練をするか、自由に選んで良いのよ?」
(いや、自由に選んでも良いって言ってもある意味命令だろ。だが…)
「そうですね。個人的には勉強をしたいですね、戦闘訓練の前に勉強をした方がなにかと便利ですので」
「分かったわルオラ、なら一週間後に専門の人を呼ぶからそれまで待っててね、待てるよね?」
「は、はい僕はマテマス」
(今、一瞬だが母さんからドス黒いオーラが見えた気がするな…もしかして母さん元死神とか無いよな)
そうしてルオラは転生して目立たず、平穏に過ごすつもりだったが幸先は悪く、来週から家庭教師を雇う事になった。
(よし!過ぎた事をいつまでも気にしていても良くないからな。
今世は目立たずに平穏に過ごす事を最終目標にするぞ!…そうだな、よし、学園へ行こう。この世界にもある筈だ。そこへ入学するのを第一目標にしようか)
そうしてルオラの記念すべき100回目の転生生活が始まったのである。
8/9日 後書き変更
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