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Player  作者: 工藤将太
序章
8/20

008話 入学式

かなり時間が空いてしまったこと申し訳ありません!

やっとこさ投稿準備が整ったので更新です!

ちなみに前回のあらすじをつけようかと思いましたが前回から良い感じに切れていたので

一応つけないで投稿します。読みにくいと感じられる場合があれば後日直しておきます。

ではPlayer、3か月振りですが楽しんでいただければ幸いです。

4月11日。

僕にとって忘れることのない日だ。

それは入学式。慣れない制服を着る。

高校生…いや狩人研修生なのか。

一応霧島さんから配られた資料には表で言う

大学生並みの扱いとなるらしい。

まぁ専門学校というだけあって通常授業は4年。

その後の活動で狩人として

任務というのを続けるのであればもう1年。

最大計5年間程をここ、狩人研修専門学校でその課程を学ぶ。

そして今日はその初めとなる日にち。

本当に色んなものに耐性があるのかというくらい

少し紺色のジャケットを羽織っている。

その下は…白のワイシャツ。

袖は黒と白のチェックが裏に。


そして狩人研修専門学校(以下、“狩研”と略す)の

紋章が表に入った模様をしている。

ネクタイは赤と黒のチェックで

銀の十字架に何か獣の紋章が入っている。

そういえばワイシャツの袖…

小さいが少し似ているような…。

教室には入らずそのまま体育館ホールへと入って行ったが

…在校生は入学生よりも少ない

気がするのは何でだろうか…。

と思い拍手のなかそのホールへと入る。

ちらちらと見られてる。

そう思った、そりゃあ新しく来る生徒だ。

ちらちらと見るのは構わない。

だが何故だか俺が中心的に見られてるような気が

するのは何故だろうか。

この理由は追々分かるがこのときの

育斗に知る由もない。

壇上に校長のような人が上がる。

起立、礼。気を付け。

その声に従うようにやるべきことをやると、

その校長のような人は話し始めた。


「新入生の諸君、入学おめでとう。

 私は校長代理となる

 チャーリー・チェルシー・クラウンズ

 という者だ。

 この専門学校で理科教師兼とある実験室の主任を任せられている。

 学校長がいないのは誠に恐縮だが私用が混雑しているので、

 めでたい行事ではあるもののこの場に立つことが出来ないそうだ。

 なので俺から話をするようにと言われたが

 名前の通り俺は元々外国圏。

 敬語なんてもよく分からんし、

 この場でどう閉めるかもよく分からん。

 だからいつものようにと任せられているのでまたいつものように話そう。

 入学生諸君!これからとんでもなく忙しくまた楽しく

 そして飽きない日常が始まることだろう。

 だが諦めない限り結果は少なからず結びついていく。

 だからこの4年間学校生活を良いものとしてくれ。

 以上、式辞といたす。」


入学生、在校生起立!

という声に礼をするとチャーリー先生は

ニコニコとしながら壇上から降りる。

何故だがその先生ともちょくちょく目が合っていたのだが…何故だろうか。

うーん…考えるだけ無駄、というところだろう。

そう思っていると在校生と見られる身のこなしをしている

生徒が壇上に上がった。

その生徒は特徴として白髪を持っている。

そしてマイクの前で礼をしてまたこちらも

起立、礼、着席を繰り返した。

ちなみに言うのが遅れたがこの場にいる生徒及び

先生も勿論のことパイプ椅子に座っている。

そのためギシギシという音が響き渡った。

その声が鳴り響きまた止まると

その在校生は話し始めた。


「在校生代表、森岡白牙もりおかしらがだ。

 まず手始めにわくわくしているやつには

 すまないが…入学生は後ろを見て欲しい。

 見えるとおり在校生は入学生お前らより圧倒的に少ない。

 在校人数:入学生を10で例えるならば

 きっと3:7か4:6になるだろう。

 これで分かるとおり在校生は少ない。

 じゃあ何故少ないのか。

 それはお前らが入学試験会場で体験したのと同じ。

 ここは学び場であってまた戦場にもなる場所だと言うことだ。

 

 ―――ああ暗い顔しなくて良いぞ?

 

 先輩達を見てみろ。

 皆ではなくとも暗い顔しているやつはほとんどいない。

 何故ならそれぞれが団結してチームを作っているからだ。

 チーム制はあとで説明が入るだろうから

 パッと言えば一人で戦わなくともみんなと戦えると言うことだ。

 まぁ俺が祝辞として言いたいのは

 とにかくお前らは一人じゃない。

 皆と助け合ってひとりでも多く助かりそして共に学び

 行こうということだ…以上。」


そう白と灰色の髪のウルフヘアとも

言えるような森岡先輩は

その場を悠々と歩き壇上を降りる。

何人かの女子に釘付けにされているが

それにフッと微笑してその後ろへと戻っていった。

女子は今にも倒れそうに

キャーっと歓声を上げていた。

多分モテるのだろう。

ああいうタイプはどの面において

も強そうな気がするがそれは置いておこう。

一通り説明が終わるとそのまま

教室へと案内されるのであった。


教室にて案内された場所ではこれから友情を深めていくであろう

入学性がおよそ40名ほどがいる。

クラス……と言えば良いのだろうか?

そして入って直後僕はとある人物と再会した。


「お!草童歌育斗くさわらべいくとくん!?」


「そういう君は……ええと……」


黒い天然パーマの青年は呟く。


「蛍火守だよ!実技試験のとこにいたろ?

 覚えておいてくれよ~」


ああ、そうだ。

実技試験時に説明や補足事項を言ってくれた人だと僕は思い出す。

だが実技試験時とは違く眼鏡はかけていない。


「ほー……」


「?なにかあった?」


いや……と守は笑いこれからよろしく!と育斗に握手を求めた。

そして育斗はその手を快く迎い入れ、


「えーっと……蛍火くん?」


「守でいいよ!俺も育斗って呼ぶしさ!」


そうして守は笑う。

じゃあ守……と今後の生活の挨拶も兼ねてその握手を握り返した。

その後担任の先生とも思われる人物が入ってきて

簡単な説明と自己紹介が行われた。

まず一つとして授業形式の説明。

ここ狩人研修専門学校の元となった狩人研修学校という

前学校があるらしいのだが、

その時の授業形式を見直した形が取られている。

狩人を目指すものなら聞いたことはあるらしい話だが

育斗は急な身分のためにその話に特に耳を貸した。


「授業形式だが1年から取りたい教科を取って構わない。

 ちなみに初回授業は1年全員必ず参加して欲しい。

 その後はどのようなことをするようになるのか、

 君たちの先輩たちや駐在する狩人、教師たちから聴けるだろう。

 初回から数回の授業までは出席してもしなくても構わない。

 だが一定の回数からはその授業を受けるのか受けないのかを決めてもらう。


 そして先ほどの集会で話はあったチーム制について簡単に話を始める。

 チーム制は狩人研修生らが集まりチームを作り特定の依頼をクリアすることで

 報酬を得られる制度だ。

 本来は授業を取っていき卒業に必要な単位を取るのだが

 チーム制ではその者が一定以上の依頼を

 クリアすることでも取得できるように組み込んでいる。

 なおチームを作った際は我々教師陣に申請を入れるようにしてくれ。

 申請後はチームでの簡単な試験を行い、

 そのチームのランク及び結成合否の有無を認めることとする。

 チームでの試験もそうだが依頼でも、命を賭して戦うことを決めている。

 そのためもしも生半可な覚悟でチームを作ったりすればどうなるのか。

 それを噛みしめて欲しい。

 ちなみに……仮としてチームを作る場合は別に構わない。

 その場合は依頼を受けることは出来ないが了承して欲しい。


 チームを作る場合は我々に申請をし、

 そうでなければそのままといったところだ。

 そしてチームに関する制度だが自分から既存のチームに入ることは出来ない。

 入る場合は勧誘されるか招待を受けるかになる。

 そしてそのときのチーム加入や脱退の決め方だが話し合いであれば、

 すぐに解決だろうがそういかない時もある。

 その時のために狩人研修専門学校では通称「1more1(ワンモアワン)」を導入している。

 決められた条件の中で2人が対決しその条件に従う……

 といった簡単なシステムだが

 触れる者がいるなら触れてみると良い。

 ちなみに戦闘中の様子は周りで見れるのでそれも参考にすると良いだろう。

 ワンモアワンが配置された場所は学校の中央広場だ。

 では簡単な説明は以上として、次に自己紹介を各自で行ってもらう。

 じゃあ君から……」


と先生は話しそこから先は自己紹介が行われた。

まず草童歌育斗くさわらべいくと

黒より灰色のセミロングに、目はこげ茶で大体165前後の身長に

平均並みの体格をしている。顔つきは少し幼いような感じで見受けられた。

次に蛍火守ほたるびまもる

黒髪に少し伸びたパーマに目は琥珀色、育斗と同じ160くらいの身長で

少しやせ型の体型で、キリッとした目で爽やかな印象が見えている。

その後自己紹介をしたのは黄泉月桜よみづきさくら

薄い桃色の長い髪に目は黒く、身長はまた育斗と同じかそれより下ぐらいの身長だと

思われスタイルはよくそして顔つきは幼さが残る美人顔だ。

自己紹介の後何故か育斗は自分に目線が集中したように思えたがすぐに、

桜の自己紹介に男子や女子までもが感嘆の声を漏らしていた。

その後すぐに自己紹介したのが木並唯きなみゆい

黒に近い茶色の髪に試験の時とは違い髪は下ろしていて、

桜と違い髪は肩より少し下まで伸びていた。

体型は桜とは対な印象で華奢な身体に体型は少しやせ型とも取れる。

顔つきはお姉さんの印象が見え隠れした感じで自己紹介の後は律儀に礼をとった。


そうして時間は過ぎていきいつの間にか授業も一旦終わり

昼時が近づいていた。

すると守が育斗に近づいて話し始めた。


「よう!授業も終わってもう昼時だな。

 この後せっかくだしワンモアワンの場所を

 見に行こうって思ってたんだけど来るか?」


「ワンモアワン……確かさっき言ってたシステムだっけ?

 そうだな見てみようかな……」


すると守に既に声をかけていたクラスメイトらがいきなり

ごめんと話し一緒に行けないといって

そそくさとそのままいなくなってしまう。

それを見て育斗は何となく察してしまった。

それは誘った守もだった。


「あっ……ごめん。

 なんか気に障った感じかな……?」


「まぁしょうがねぇよ。あいつらはただの根性無しだしな。

 てか早く行って見てみようぜ。もう昼時だし昼飯調達も含めてさ。」


ああ、そうだね。と少し残った疑問を払拭しきれないまま

育斗は立ち上がる。……!そういえばと育斗は後ろを振り返る。

後ろには唯と桜がいるのだが

自分みたいになっていないだろうかと考えたためだ。

桜と自分の境遇について今のところ知っているのは唯だけだが、

それでもと考えてしまうためだ。

だが結果は既に何人かの女子たちと唯も桜も含めて談笑している。

心配はなさそうに見えた。誘おうかとも考えたがやめて育斗は守とその

ワンモアワンというシステムを見に、また昼飯調達も兼ねて教室から出た。

訂正:黄泉月桜の茶髪は薄い桃色でした

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