13、終わりに
帰国後に待ち受けていたのは弟のちょっと残念な発言だけではなかった――。
それは、携帯電話の通信料という問題だった。
私はイタリア出発当日になってから、携帯電話をスマートフォンに替えるという慌ただしい事をやってのけた。
その時、お店の人が言っていたのをあまりよく聞かずに旅立ったのがいけなかったのだろう。帰ってきたら、携帯電話会社からから電話があり、「通信料やばい増えてるけど、どったの?(意訳)」と聞かされる事になった。
つまり、賢い海外での携帯電話の使い方を知らなかったのだ。
たぶん海外でのやるべき設定にはしたのにうまくいかなかったか、設定しても尚、通信料が跳ね上がったのだろう。よく分からないけど。旅先では寂しさのあまりついったーに入り浸ってしまったし。とはいえ盗難が怖くてスマートフォンを取り出す回数はなるべく少なく済ませたはず。
とまあ、そんな事がありまして、慣れない海外に行く当日にスマホに替えたからなんかよく分かってなかったんです!
と携帯電話会社の人に伝えたら納得してくださいました。料金、割り引いてくれたよ。よかったね。
たぶん、いないとは思うけど、海外での携帯電話の使い方にはお気をつけくださいませ。
そんな訳で、最初から最後までちょっと残念な感じであほさ満載の旅が終わった。
後悔ばかりの旅だった。
いつもヘタレの私が足を引っ張った。言葉じゃなくて、気概の問題だった。
それでも、一人で初めての海外旅行をした事は私の大きな財産となった。国内旅行なんて近すぎると感じ、帰国後にはわりと突発的に初・北海道旅行に飛び出した。それも、このイタリア旅行のおかげだろう。
とはいうものの、やはり次に海外に行くならもう少しがんばりたい。
もうちょっと買い物が出来るようになりたいし、乗り物も乗りたい。
スーツケースもやめようかな。
特にまとめる事もないしまとまりもないのだが、最後は海外旅行に一人で初めて行く人に向けてのちょっとしたアドバイスなんかでしめたいと思う。まあ、ヘタレにアドバイスなんかされたくないだろうけど、実際役立った話もあるので。
あとたぶん、イタリアとか比較的先進国で観光地化してる地域限定の話になってしまうと思う。
〜海外に一人で行くなら〜
・現地語を少しでも言えるようにすると楽。最低でも以下が言えるとめちゃくちゃ楽。
(こんにちは、ありがとう、チケット一枚ください、予約した○○です、いくらですか、これください、○○に行きたい)
・現地語は諦めて英語を使うのも手。英語に自信がなくとも、義務教育から接しているので少なくとも単語は拾える。
・変な人に会ってもスルー。
(わりと追ってこないので無視しよう)
・飛行機の乗り方ぐらいは勉強していこう。
(でも周りの真似をしているといつの間にか乗れる)
・夜は出歩かない。
・落ち込んだらSNSするか家族向け映画を見よう。
(でも通信料には気をつけよう)
・携帯電話の使い方は、お店でしっかり聞いておこう。
(うっかり間違えるとあとで普段の六倍ぐらいの額の請求が来ちゃうぞ)
数えたらキリがないので、この辺で。
ちゃんと海外旅行慣れした人に話を聞いたりするのも、大事な旅支度のひとつだと思う。私もそうしたのだし。
残念ながら私はイタリア以来、海外には行けていないので旅慣れているとはいえないだろう。だが、国内なら時々旅している。
とりあえずこのエッセイで、ヘタレでもなんとなく旅を楽しめた事が伝わったのであれば、何より。
では、次は、行く行く詐欺してばかりいるイスタンブール旅行エッセイでお目にかかれると信じている。
イスタンブール、一回本気で行こうと旅行会社まで駆け込んだが……以下略。
ここまでお付き合いくださり、ありがとうございました。
どうぞみなさま、よい旅を。




