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《the mythical world online》  作者: 竜ヶ水 千尋
1.プロローグ
1/24

Quest.0 「アイディール」

 自分にとって、これが2作目に当たります。

 VRMMORPGを取り扱った作品を色々読んでみつつ、自分ならこうするってのを盛り込んでみました。

 まだまだ技量的に拙い部分は多々有り、不定期連載となりますが、温い目でお読みく下さるようお願い致します。

 ――フルダイブシステム。

 それは21世紀半ば頃から急速に発達してきたVR技術であり、今なお革新的な進歩を遂げ続ける分野である。


 21世紀の初頭、フルダイブシステムの原型――VRMMORPGは漫画やアニメーションの媒体で架空の技術として取り扱われ始めた。

 脳波や神経を小型の外部機器によって読み取り、疑似情報を送り返すシステム。

 それによって起こるヒロイックな物語。

 これらは当時、夢物語でしかなかった。


 しかし、多くの少年少女はそこに『夢』を見た。

 科学に代表される『技術』の多くは争い事によって発展を遂げた側面を持つと同時に、先人達が描いた夢の結晶とも言うべき物だ。

 夢やビジョンが先にあって技術が進歩するのか、新たに花開いた技術が人々の夢やビジョンによって進歩するのか、これは『鶏が先か、卵が先か』という話しだが…、今回は前者だった。


 夢物語だったハズのフルダイブシステムは、それを夢見た当時の少年少女達の手によって数々の分野でブレイクスルーを起こし、幾つものメーカー、研究所の共同開発により遂に成った。

 人類史上初、ヘルメット型まで小型化したフルダイブ装置(ギア)《アイディール》の完成である。


 共同開発にあたったメーカー、研究所はこれらを様々な分野で普及させるべく、直ぐさま行動を開始した。

 あるメーカーは医学用に、またあるメーカーは技術訓練用に改良を重ねるべく各研究所と共に更なる研究を開始した。

 だが、各メーカー共に真っ先に着手した物があった。


 『VRMMORPG』


 自分達にとっての原点、理想(アイディール)を与えてくれた事に敬意を込めたのだ。


 これから語られるのは、そんなVRMMORPGの1つ――《the mythical world online》に纏わる少年少女達の1つの物語。

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