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1 小学校3年生のケント 一人旅に
小学校3年生のケントは初めての寝台車にウキウキしていた。
小さいころから冒険が大好きだった。
幼稚園に入る前から町を冒険した。
相棒は愛車ビックスと愛剣ムーン。ズボンのベルトに愛剣をはさみ愛車に飛び乗って堂々と町に乗り出した。
大人から見ると幼児がズボンにプラスチックの剣を刺し、足漕ぎのおもちゃの自動車。子供が道の真ん中を堂々と足漕ぎ車でドヤ顔で走行。
年配の女性はほほ笑ましく見守り、自転車は避け、車は軽くクラクションで接近を知らせる。
正直通行の邪魔にしかなっていないのだが、本人は至ってまじめ。
ときおりハンドル横のネジを押しながら見えない敵をビームで討伐。
正義のヒーロー気分ですらあった。