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7 途方に暮れて

「えいっ!」


砂防ダムの凹み部分(水通し天端)にはジャンプしたらなんとか指がかかった。そして靴の裏でダムの壁を蹴りながらなんとか凹み、水通し天端まで這い上がることができた。


「よし 次もなんとか指がかかれば」


助走をつけてジャンプするケント。けれど指が水通し袖小口の上端にかかることはなかった。


「壁に足をかけてジャンプすれば!」


小柄なケントは身長125cm。精一杯両手を上に伸ばして155cm。一生懸命のジャンプがせいぜい30cm。


凹の部分、水通し袖小口上端から水通し天端までは急な斜面になっていたので、降りるときは滑りながら降りることができた。しかし登りは普通にジャンプしても全然届かない。水通し袖小口に足をかけてジャンプしても指が袖上端にかかることはなかった。


「どうしよう

こっちから飛び降りたら

帰れるだろうか?」


下流側の水面までかなりの高さがある。飛び降りたら骨折してしまうかもしれない。


ケントは途方に暮れて水通しの上で膝をかかえて涙ぐむのであった。

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