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3章 6部「つかの間の休息」

「おそらくだけど、集落に私たちが起こした騒ぎの話が伝わっていた可能性があるわ」


 歩きながら、セッカはそう話し始めた。


「と言うと?」


「捕らえた私たちを一夜留め置くための駐屯所。あそこから逃げ出した後、その情報が各地の集落に伝えられた。

 全てを知らなくても、その火の粉が自分たちにかからないように自警団を組織、警戒していた。といったところかしらね」


 セッカは、さっき起きていた情報をまとめてわかりやすくミコトに伝えた。


「じゃあ、精霊さんたちが襲われたのは……」


「集落を守るためね」


 それを聞き、申し訳なさそうな顔をするミコト。


 それに対しセッカは


「そんな顔をしている場合ではないわよ」


 と、喝を入れる。


「そうですよね。次の村では休めるといいですね」


 ミコトは辛いながらも、空元気で返事した。

 セッカは無言ながらも先へと進んでいる。

 先の見えない絶望が辺りを暗く照らしていた。


***

 

 集落を迂回し先に進み始めたころには日は昇っていた。

 二人は疲労困憊ながらも、道なき道を進んでいた。


 そして、日が昇り切ったところでミコトとセッカは、茂みに隠れて休息を取った。

 理由は近くに街道を見つけたからだ。

 街道は見通しが良く、昼間に移動すれば目立つので夜に移動することとなった。

 となれば、夜まで待つことになるが、逃げ続けて一日半。

 二人もさすがに限界だった。


 夜が更けるまで数時間、寝ることにした。

 本来二人同時に寝ると警戒態勢がとれないが、ミコトが呼び出した精霊たちに周囲の警戒網を張らせたため二人同時に休息を取ることができた。


 何もない土の上だったが、眠るまでにはそう時間はかからなかった。


 精神的に張り詰めながら動き続けた疲労は、二人にとって、とても重かった。

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