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3章 2部「骸骨の兵士」

「きぇhbd4ねうぶf4」


 骸骨の兵士は、人語ではない何かを発しながらその場にいた兵士に襲い掛かった。

 兵士たちはその得体のしれない骸に恐怖した。


「う、うわぁぁぁぁああああああああ」


 全員がそう叫びながら、戸へ向かい駆け出した。

 だが、戸を開けるとそこにいたのは、部屋の中にいた骸骨の兵士と、全身血まみれになって倒れている番兵だった。


「な、なに……」


 そう絶句していた扉に最も近い兵士だったが、その兵士の首が飛び、中へぞろぞろと骸骨の兵士が入ってきて兵士たちに襲い掛かった。

 兵士といえど、ミコトたちを襲っていた兵士は非武装だったので全員が容易く骸骨の餌食となった。

 全員が無残な死を遂げて、絶句しているミコト。

 セッカの方を見ると、同じように絶句していた。

 すると、骸骨の兵士が一人、ミコトの方へ歩み寄ってきた。


「こ、来ないで……」


 と、儚い声で、拒絶しようとするも声が出ない。

 その事実を認識した途端、股下から何かが出てきたような気がしたが、それに気が付いたのは後になってからだ。

 骸骨の兵士は、ミコトのそばまで寄ると、片膝をついた。


「心配無用です。わが主」


 と、声がした。その声は、そばまで寄ってきた骸骨の兵士から聞こえた気がした。


「私たちを呼んだのはあなたです。わが主よ」


 と、また骸骨の兵士から声がした。


「え……」

「以前、あなたが魚釣りをされている際に、キツネに話しかけられたのを覚えていますか?」


 と言われる、ミコト。


「それって、以前私たちに危機を伝えてくれた……」


 と、話したのは、ミコトではなくセッカだった。


「ええ、私はその時の精霊。あなたを守る精霊です」


 そういうと、周りにいた骸骨の兵士も一斉に、ミコトの方を向き片膝をつき、頭を垂れた。


「まさかとは思っていたけれど……守護精霊、しかも骸骨の兵士を出すとは……」


 とセッカも絶句した様子でミコトを見つめていた。


「けど、私以前はうまく行かなかったですよね……」


「ええ。けど、今のこの兵士は……」


「はい、ミコト様は術式をしっかりと制御できています」


 と骸骨の兵士姿の精霊は返答してきた。


「今のミコト様は数百の兵士を一人で起こせる精霊使いです。まずはここから脱出しましょう」


 と、精霊は語り掛けてきた。


「待って、外が騒がしいわ。何か感づかれているかも」


 と、セッカが外の状況に気が付き、制止しようとする。

 しかし、精霊は心配ないと返してきた。


「外では私たちが、ミコトの脱出路を作るべく、戦っています。

 あまり時間はないので、すぐに来てください」


 と、促される。


「私も、連れて行ってもらっていいかしら?」


 とセッカは精霊に聞いた。


「もちろん、あなたがいなくてはミコトの命に差し障りますので」


「そう、ならミコト。急ぎましょう」


 と言われ、立っているセッカに手を差し伸べられるミコト。

 セッカの顔は何度も殴られたためか少し腫れ始めていて痛々しい。

 手を伸ばして立ち上がるミコト。

 訳も分からない状況ではあるが、逃げられるに越したことはない。そう思ったからだ。

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