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攻略開始!いきなりチートスキル!?


「まずは、1階の探索からだ!僕の後ろに隠れていてね!後ろからの攻撃や罠があるかもしれないから注意してね!」

アリオンは注意深く進みながら行った。


••••••••


ああは言ったけど、実は僕も本物の魔物と戦うのは初めてなんだ!

上手く戦えるか心配だけど、ここは自信がないところは見せられない•••


••••••••


「シッ!静かに!」

アリオンが制止のポーズを取った。


フィナベルは口を閉じて静かに姿勢を低くした。


「なにかいる!」

アリオンはナイフを構えると、少し心がザワついた。


••••••••


武者震い?いや、僕ならできる!


••••••••


「スライム?」

アリオンは少し困惑した。


「あれ、どうやって倒すのさ?」

アリオンがフィナベルに尋ねた。


「スライムは魔核と言う器官が必ずどこかにあります。それさえ潰せば倒せると、本に書いてありました!」

フィナベルが直ぐ様答えてくれた。


「サンキュー!それさえ分かればあんなの瞬殺だ!」

アリオンがスライムと対峙した。


「あいつの魔核は?」

アリオンが注意深く探すが魔核が移動しているようでうまく見つけられない。


「スライムって何でも食べちゃうんだよね?」

「そうみたいだな!」


「分かった!」

フィナベルはリュックから何かを取り出して、スライムへ投げつけた。


「光る液体?」

アリオンは不思議だった。


スライムは光る液体を体に取り込むと、一点にその光が集積していった。


「アリオン、あれが魔核だよ!」

「分かった!」


アリオンが高速でダッシュしたかと思うと、スライムの魔核を正確に一突きして砕いた。


スライムはそのままどろどろに溶けてなくなってしまった。


「あれ、何か落ちてるぞ?」

アリオンが、近付いてアイテムに手をかざした。

「解析!」


「スライムボール?なんだこれ?」

アリオンは不思議そうに笑った。


「不思議だけどこの世界では、魔物を倒すと死体が残るんじゃなくて、アイテムがドロップするようになっているってパパが教えてくれたよ!」

フィナベルがそう言うと、


「そうなんだ•••」

アリオンはマジで何も知らなかった。


「スライムボールは、回収していきましょう!」

「オッケー!」


その後のスライムは、蛍光液がなくてもどんどん倒していけた。


「この階層は、スライムしかいなさそうだね!」

「分かった!次の階層へ行く階段を探さないと•••」

アリオンは周りの探索に余念がなかった。


「あった、これだね!」

アリオンがやっと階段を見つけると、フィナベルがなにやら始めた。


「スマホの本来の機能は使えないけど、私のスキルでマッピング機能を追加したのよ!」

アリオンにスマホの画面を見せながら説明した。


「すごいな!」

フィナベルのスマホを借りて感心していた。


「僕のスマホにも機能を追加できるの?」

「もちろん!」

フィナベルはスマホを受け取ると、パパッと設定してしまった。


「えっ、これだけ?」

「うん、そうだよ!」

フィナベルは微笑んだ。


••••••••


くう、可愛いすぎる•••


••••••••


「うん?」

フィナベルは相変わらず鈍感だった。


「これ、スゴすぎなんだけど!これで無駄な移動がかなり減らせる!」

「良かった!」

フィナベルがまた可愛く笑った。


「ああ、もう一つ機能を追加したよ!」

「何?」


「ええと、ドロップアイテムをポーチに入れると連動してアイテム表示と解析による説明文が表示されるよ!あ、あと充電も必要ないからね、魔力で動くようにしたから!」

「うん?」


「うん?何か?」

フィナベルは可愛く小首をかしげた。


「解析スキルを使えるの?」

「いいえ」


「どう言うこと?」

「実は、自分自身のスキルでなくても設定スキルがあれば一時的にスキルを使用することができるのよ!」

「いや、全く理解できないよ•••」

アリオンはチンプンカンプンだった。


「つまり、一度見たスキルはこのスマホにリスト化されて保存されるのよ、これがあればそれを一時的に使用できるってこと!」

「ええ?チートじゃん•••」

アリオンはまだ理解できない。


「まあね、でもスマホがないと使えないし、それほど便利とは言えないけどね•••」

「そうかな?それって、リスト化されてスキルを設定で自分に転写させられるんじゃないかな?」

アリオンが提案した。


「転写か•••考え付かなかった•••そっか、写真で転写できるかも!」

フィナベルはリストから「解析」を選択して、自撮りをしてみた。


「解析!」

スライムボールを解析してみたら確かにスキルが使えた。


「ヤバい、チートスキルだこれ•••」


「リストにあるスキルならなんでも自分のものにできるってことだろ?」

アリオンが興奮気味に尋ねた。


「だね•••」

フィナベルは少し困惑していた。


「それって、僕にも転写できるのかな?」

「やってみようか?」

「うん」


「このリストの中から持ってないものを選んで!」

アリオンはスマホを借りてリストを確認した。


「じゃあ、この威嚇スキルを!」

「分かったわ!」


フィナベルがスマホでアリオンを撮影してみた。


「どうかな?」

「威嚇!」

「うん?」


「あれ、発動しない?」

「しないね•••」


「自分のスキルリストにも表示されてないね•••」

「失敗?」


「そうらしいね•••」

アリオンはとても残念そうだった。


「おそらく、転写先は設定スキルを持っている人に限定されるのかも•••」

「なるほど、結局、自分しか使えないってことか•••」


「残念だけどそうみたいだね•••」

アリオンはやりきれない気持ちだった。


「でも、アリオンのお陰でスマホを使わなくてもスキルが使えるようになってすごく便利になったよ。ありがとう!」

フィナベルが清々しいそよ風のように微笑んだ。


••••••••


うん、僕はこれだけで十分だ!

フィナベル、可愛すぎるだろ•••


••••••••


「じゃあ、基本のスキルだけ先に修得しておくね!」

そう言って可愛く自撮りをしていった。


パシャ!パシャ!パシャ!•••


「アリオン、ありがとう!」

フィナベルは楽しそうにアリオンの肩に少しだけ触れた。


••••••••


うう、そのチョイ触れは反則だろ!

惚れちまうよ•••


••••••••


アリオンの外見とのギャップが怖かった。



次回 迷宮の魔導書! フィナベル孤立!?

続きの気になった方は、

ぜひともブックマークをお願いいたします。

リアクションと⭐5もつけていただけると幸いです。

頑張って続きを書いちゃいます!

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