究極の選択!?罠か、ハッタリか?
「Ακύρωση όλων!(全て無効化!)」
「Πρίσμα φυλακή!(プリズムプリズン!)」
また、三人はプリズムへ閉じ込められた。
チャンバー•アルチザンからアリオンたちが出てくると、
「アリオン!」
ルナシェイドが飛び付いた。
「ジェミニ!」
リヴセレナもジェミニの腕にしがみついた。
「ギムル!許さんぞ!」
アリオンが鬼の形相で叫んだ。
「それで、脅しているつもりか?優位なのはどちらか、分からんのか!バカもんが!」
ギムルはバカにしたように笑った。
「どういうことだ!」
アリオンが尋ねると、
「本当にバカだな!ワシらを攻撃したら、お前の父はどうなると思う?」
「ええ?」
「消えるのさ!」
「消える?」
「ああ、ワシらのどっちを攻撃しても、このプリズムは一瞬で消滅する!」
「嘘だ!」
アリオンは叫んだ。
「嘘だと思うなら、やってみるがええ、ほれどうした!」
ギムルが挑発してきた。
「私が!」
ジェミニがギムルを攻撃しようとすると、
「いや、待て!」
アリオンが制止した。
「なぜです?あれはハッタリですよ!」
「うん、恐らくそうだ!でも、万一本当だったら?」
アリオンは疑心暗鬼になっていた。
「どうしたら•••」
ジェミニも困ってしまった。
「アリオン、このままでは、どちらにしてもジリ貧よ!」
ルナシェイドが急かすように言った。
「私もそう思います!」
リヴセレナも同意しているようだ。
「アリオン!やりましょう!同時に攻撃を!」
ジェミニがアリオンに詰め寄った。
「分かった!でも、タイミングを測って、プリズムが張られる寸前に攻撃を!」
「分かりました!」
ジェミニが攻撃体制に入った。
「馬鹿者!分からんのか?」
ギムルが叫ぶが、二人はもう聞く耳を持ってはいなかった。
「行くぞ!」
「グレイシャル•ジャベリン!」
二人の息は完璧だった。
無防備のギムルと50階層のボスの身体を、氷の槍が貫いた。
「バカめが!」
ギムルはそのまま血を吐いて倒れた。
「父上!」
二人が叫ぶと、
プリズムが一瞬で小さな点となって消えた。
時が本当に止まっている気がした。
「ち、父上•••」
「うおーーーーーー!」
二人は号泣しながら叫び続けた。
「何で?」
ルナシェイドが呟いた。
「本当だったの•••」
リヴセレナがそう言ってプリズムが消えた辺りを何度も飛び回っていた。
次回 届かぬ想いと悲しみの連鎖!
続きの気になった方は、
ぜひともブックマークをお願いいたします。
リアクションと⭐5もつけていただけると幸いです。
頑張って続きを書いちゃいます!




