フィナベルの傑作と才能開花!?
「魔法は面白いけど、戦えるかは心配だ•••」
「ヤクモ殿!」
エンフリードが八雲に話しかけてきた。
「は、はい!あれ、熱くない!」
「ご心配なく、敵意のないものには効果はありませんから!」
エンフリードは礼儀正しかった。
「ヤクモ殿は得意な武器などはございませんか?」
「武器なんて、使わないしな•••ああ、高校生の時の弓道ならやっていたけど?」
「おお、弓術とは、いいですね!」
エンフリードがそう言ってフィナベルの方へと飛んでいった。
「パパ、弓術ができるの?」
「いや、それほど上手くないよ!」
「いや、大丈夫!これを使ってみて!」
フィナベルはそう言って、立派な弓をリュックから取り出した。
【バーサタイル•ボウ】 UR
「こんなに大きな弓持てないよって、軽い!何でできてるの?」
「私の作った傑作よ!いろんな矢が放てるのよね!」
フィナベルが自慢げだった。
【バーサタイル•ボウ】は、多彩な矢が射てるのが特徴で、6属性はもちろんのこと、弱体や強化さらには回復まで使用できる。しかも、合成属性の矢まで射つことができる優れものだった。
「美鈴、矢はどうするの?」
「ああ、矢は魔力で作り出さないといけないから、そこが難点と言えば難点かな•••」
「そっか、射つには魔力がいるんだね•••」
そう言いながら、何の気なしに弓を的に向かって引いてみた。
「へえ、引くのも軽くてこれなら使えそうだな!ファイアのイメージでこんな感じかな?」
八雲は矢を射るように弦を弾いた!
凄まじく燃え盛る矢が的の中心を貫いた。
「うっそ•••僕がやったの?」
「うん、間違いない!パパは天才よ!」
フィナベルが自慢そうに八雲の腕に抱きついた。
「お見事!」
エンフリードも拍手をしてくれた。
「ハハハ••」
八雲も悪い気分ではなかった。
それからも、何度か矢を射ってみたが、全て中心に命中していた。
「これって、何か補正がかかってるの?」
「うーん、補正というか、パパの集中力の問題かな•••」
「集中力?」
「うん、パパが中心を狙おうと集中すればするほど当たりやすくなるの!だから、動いている的でも集中力が高ければ、自動的に当たるよ!」
「そんな機能が•••美鈴、天才だな!」
「そうでもあるけど•••」
フィナベルは嬉しそうにまた八雲の腕に抱きついた。
「うう•••」
八雲はピクリとした。
次回 思わぬキス!八雲のドキドキが止まらない!?
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