魔導王と迷宮の影
僕の名前はレオン!
【ノクターニア】の王にして精霊界を治める魔導王だ。
Nocturnia: (ノクターニア)
光と闇が永遠のワルツを踊る影に隠された王国。
ソーサリーエレメント:闇属性
王様は、レオン
霊獣:レイブンシャドウ(ミーシア)
リバースサーフェス(マルチ)
光と闇(自然)
(Luminous / Shadow)
「ルミナス•シャドウ」
刹那と悠久(時間)
(Moment / Eternity)
「モーメント•エターニティ」
魔法属性は、全属性
元の職業は、アサシン
息子のアリオンは僕と同じく何でもこなす天才肌だが、それが故に融通が利かない。それは僕も同じだったが、僕には親友のハーベルがいる。彼には何度も助けられ、僕がこの性格でやってこられたのも、すべてハーベルのおかげだと感謝している。アリオンにもそんな親友ができればいいと日頃から考えていた。
そんな日々が3年ほど続いたある日、妻クラリッサからアリオンが最近明るくなったと聞いた。これはチャンスとばかりに僕はある行動に出た。
僕はアリオンを連れて、スカイバイクで【ウィスパーウッド】へ男同士の二人旅に出かけることを提案した。ところが、アリオンはフィナベルも誘っていいかと相談してきた。もちろんチャンスとばかりに二つ返事で承諾した。
Whisperwood: (ウィスパーウッド)
木々が秘密を囁き、風が古の物語を運ぶ森。
ソーサリーエレメント:土属性
王様は、エリス
リバースサーフェス
風と土(自然)
(Zephyr / Gaia)
「ゼファー•ガイア」
魔法属性は、光、風、土属性
元の職業はセレブ
エリスは、長い金髪の美女で高級なものに目がない女性だった。
【ウィスパーウッド】へはエリスさんからの依頼で、最近国境付近で発見された迷宮についての相談も兼ねていた。
僕はハーベルに了解を得て、フィナベルも同行することにした。フィナベルは初めあまり興味がなさそうだったが、移動方法に興味を持ったようで喜んで同行を決めた。
実は、チャンバー•アルチザンの転移所を使えば一瞬で移動できるのだが、僕の提案でスカイバイクで行く事にしたのだった。僕やハーベルはイヤーカフスを使った転移魔法も使えるため、転移所さえ必要なかった。
僕が用意したのは、大型のスカイバイクで、余裕で3人乗ることができる。フィナベルはスカイバイクを見るのも初めてで、興味津々で色々調べていた。
旅の途中では魔物と戦ったり、別の種族との交流などもあって、ちょっとした冒険気分だった。
しかし、そこで事件が起こった。
エリスからハーベルに連絡が入った。
「ハーベル!いつまで待ってもレオンが来ないし、いくら連絡しても連絡さえつかないんだけど!」
エリスの動揺が手に取るように感じられた。
「確かに、俺のイヤーカフスにも反応はないみたいだ•••いったい、何があったんだ?まずレオンがいれば大丈夫だとは思うけど•••」
さすがのハーベルも少し不安になっていた。
「それにしても、心配ね•••」
「ちなみに、【ウィスパーウッド】付近にダンジョンや遺跡は見つかってないですか?」
「そういえば、最近国境付近に迷宮が発見されたって報告があったのよ、それもあってレオンに相談しようと思ってこちらへ来てもらっていたのに•••」
「その場所は分かりますか?」
「大まかな場所しか分からないわ•••」
「それでいいので教えてください!」
「分かった、地図を書いてポストへ送っておくわね!」
「よろしくお願いします!」
ハーベルはネルとクラリッサに、事の成り行きを説明した。
「子供たちが心配ね•••」
クラリッサが不安そうにネルの手を強く握った。
「二人にもイヤーカフスを持たせておくべきだった•••」
ハーベルは後悔を隠しきれなかった。
「今はレオンを信じて任せましょう•••」
ネルがハーベルの手も強く握ってくれた。
「そうね•••」
「俺は、エリスさんから送られてきた地図を手がかりに迷宮を探して見るよ!」
ポストに届いた地図を手に取るとハーベルは早速出かける準備を始めた。
「ハーベル、気をつけて!フィナベルとアリオンを見つけてあげて!」
「分かった!」
ハーベルの決意は固かった。
次回 運命の迷宮と心の絆
続きの気になった方は、
ぜひともブックマークをお願いいたします。
リアクションと⭐5もつけていただけると幸いです。
頑張って続きを書いちゃいます!