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リバースサーフェス2 ~精霊王女と魔導王子の交換日記から始まるダンジョン攻略~  作者: 吾妻 八雲


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魔法対決と真実の口!


その瞬間、

「お前ら、このばばあがどうなってもええのか?」

ギムルがオウカの首もとにスタッフを当てながら叫んだ。


「どうぞ!」

ハーベルもレオンも全く動じていなかった。


「本当にええのか?一瞬で殺すぞ!?」

ギムルは何か訳も分からず困惑してきた。


「どうぞ、どうぞ!」

ハーベルの顔が怖かった。


「ネクスジェン•エンシェント!」

オウカが呟くように能力を解放した。


オウカ ♀【剣士】

リバースサーフェス

未来と過去(時間)

(NexGen/Ancient)

「ネクスジェン•エンシェント」

魔法属性は、光、闇属性

元の職業は、サムライ


「ηλεκτροπληξία !(電撃!)」

ギムルがオウカの首もとに電撃を放った。


「古代語!?」


「どうじゃ!死んだか?」

ギムルが満足げにそう言い放つと、そこには誰もいなかった。


「あれ、ばばあは?」

ギムルが不思議そうにそう言った。


次の瞬間、

ギムルは転んで足を車椅子の車輪で踏みつけられていた。


「痛ててて•••!」

ギムルが苦しそうに痛がっていた。


「誰が、ばばあだ!」

オウカは平然としているようで、密かに怒りを露にした。


「オウカ、お見事!」

ハーベルとレオンは当然のように頷いている。


「なんだ、このばばあ!」

ギムルがそう言うと、


「さっきから、ばばあ、ばばあってうるさいんだよ!この、くそじじいが!」

オウカが完全にキレて車輪で強く足を踏みつけた。


「ウワーー!分かった、許してくれ!」

ギムルはついに観念したようだった。


「それで、じいさん、なんでウチの可愛い娘の名前を知ってるんだよ!」

ハーベルの顔が怖かった。


「ああ、分かった、分かった、話す•••」

ギムルは嘘は言っていないが、大事なところは省きながら説明していった。


「じゃあ、二人は生きているんだな!」

ハーベルが脅すように言った。


「ああ、たぶん生きてる•••」


••••••••


ハハハ、アリオンは死んでるけどな!

それにしても、この3人はマジで強いのう•••

何とかここから早く逃げんと、殺したことがばれたらなにされるか分からん•••


••••••••


「これで全部か?」

ハーベルの顔が怖かった。


「はい、全部です•••」

ギムルはしたたかに嘘をつき通した。


「ところで、さっきの魔法は古代語か?」

レオンはこんな中でも興味が押さえきれなかった。


「ああ、よう気がついたのお!」

「なぜ?」

「まあ、あれだ、クセみたいなもんだ!」

ギムルは息を吐くように嘘をつく。


「いいや、嘘だな!」

ハーベルがドスの効いた声で言うと、


「いや、嘘じゃない!」

「ああ、分かったよ!悪かった!」

ハーベルがギムルの肩を強く抱き寄せて、耳元で呟いた。


「今までのことに嘘が少しでも入っていたら、ただじゃおかないからな!」

ハーベルは笑っている。


ゴクン•••

ギムルは大きく唾を飲み込んだ!


「じゃあ、本当のことを吐いてもらいましょうかね!」

ハーベルは笑いながら怒りの頂点に達しているようだった。


「レメディア•ヴェノミスト!」

ハーベルが仁王様のような怖い顔でリバースサーフェスを解放した。


ギムルは、どうやっているか分からないがレオンに軽く押さえられているだけなのに全く身動きが取れない様子だった。


「レメディア•トゥルース•セラム!」

ハーベルが詠唱すると、


ギムルの顔つきが急に無表情になった。


「ああ、自白の魔法ね•••ハーベルさん、怖すぎ•••」

オウカが呟くように言った。


「ああ、ああ、あのお•••ワシは•••アリオンとルナシェイドに•••出会った•••」

ギムルが本当のことを洗いざらい話し始めた。


「嘘だーーーーー!」

急に、レオンが豹変したように叫んだ。


レオンは躊躇なくギムルの両腕をへし折っていた。


「ぐぎゃーーーー!」

ギムルが腕をぶらんぶらんさせながら、滝のように涙を流して叫んでいた。


「自業自得ね•••レオンさんも怖すぎ•••」

オウカが呟いた。


「ルミナス•レストレーション!」

ハーベルがすかさずギムルの腕を治療した。


「なんで、こんな奴の治療をする!」

レオンがハーベルに掴みかかった。


「まだ、案内に必要だ!」

ハーベルは真剣な顔で答えた。


「ごめん、ハーベル!ごめん•••」

レオンは悲しさのあまり崩れ落ちた。


「レオン!今のは、コイツが知っている真実だ!つまり、本当のこととは限らない!」

「どういうことだ!」

レオンは鼻水をすすりながら聞いた。


「コイツが知らないところでは、アリオンは生きている可能性がまだあるということだ!」

ハーベルはレオンの肩を叩いた。


「バカめ!アリオンの奴はワシがシックスセンスで確実に殺した!あれで生きている訳がない!」

ギムルが腕を擦りながら唾を吐き捨てるように言った。


「うるさい!」

ハーベルが一喝するように、雷の落ちた音のような大きな声で叫んだ。


辺りは一瞬、静寂に包まれた。


ハーベルの顔は鬼だった。


ゴクリ•••

ギムルは、鳩が豆鉄砲を食らったような顔で目が点になっていた。


ハーベルがゆっくりギムルに顔を近づけると、

「お前のことは、後でゆっくり料理してやるから、覚悟しておけよ!」


ゴクン•••

ギムルは天に目を閉じて祈った。


次回 親子の絆とフィナベル救出作戦!

続きの気になった方は、

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リアクションと⭐5もつけていただけると幸いです。

頑張って続きを書いちゃいます!

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