リバースサーフェス覚醒!?
「なんだこれ•••いや、もう結婚しろよ!」
リーフィアが、アリオンの日記を見てフィナベルに突っ込みを入れた。
カーーーー!
フィナベルは顔を真っ赤にして、なにも言えずに日記を抱き締めていた。
「アリオン、怪我しないで!」
フィナベルが天に祈りながら、静かに目を閉じた。
「ところで、もうそろそろ魔法ランクも上がってきたんじゃない?」
リーフィアが急に真面目な顔になって尋ねた。
「うん、だいぶ上がったよ!」
フィナベルがスマホでステータスを見せてくれた。
フィナベル ♀
リバースサーフェス(マルチ)覚醒
療薬と毒薬(存在)
(Remedia / Venomyst)
「レメディア•ヴェノミスト」
慈愛と厳格(感情)
(Gentilis / Severus)
「ジェンティリス•セヴェルス」
魔法属性は、無属性
固有スキル:「設定」、「精製」、「破壊」、「分解」、「合成」、「構築」、「解析」
光:上級魔法8
闇:応用魔法5
炎:上級魔法7
水:上級魔法7
風:上級魔法7
土:応用魔法5
守護妖精:リーフィア(光)
「凄いじゃない!リバースサーフェスが覚醒してる!」
リーフィアがフィナベルの肩をポンポン叩いた。
「本当だ!」
フィナベルは嬉しそうにステータスを何度も確認していた。
「リバースサーフェスが使えるようになったら、サーフェスレルムへ自分で行けるようになるって、パパが言ってたよ!」
フィナベルが嬉しそうに言った。
「じゃあ、外に出られるの?」
リーフィアの顔が一気に明るくなった。
「リバースサーフェス!」
フィナベルがハーベルに教わった通りに、空間を切り裂くような動作をしてみた。
シュッ!
何も起こらない•••
「やっぱり、ダメか•••転移するような魔法はすべて使用できないようになっているみたいだね•••」
フィナベルは悔しそうに、何度も空間を切り裂く動作をしていた。
「残念•••」
リーフィアの顔もまた暗くなってしまった。
「まあ、予想はしてたから!」
フィナベルは気を取り直して、リバースサーフェスを色々試して見ることにした。
「パパのリバースサーフェスを使うところを見ていたけど、通常の魔法の前後にリバースサーフェスを追加して使用していることが多い気がする•••」
「なるほど」
「例えば、レメディア•ルミナス•レストレーションのような感じかな!」
「そういうことね」
「そうすると、効果が何倍にも増幅されたり、別の効果に進化したりできるらしいの」
フィナベルは少し疑問に思いながら説明した。
「どうかしたの?」
リーフィアが気にしてくれたようだった。
「別の効果とかって、どうやって決まるのかな?」
フィナベルは首を傾げて固まってしまった。
「まあ、まあ、深く考えるのはやめたら?」
リーフィアがフィナベルの肩をポンポン叩いた。
「そうね!」
フィナベルはとりあえず色々試して見ることにした。
オークの小汚ない剣を用意して、
「レメディア•ルミナス•レストレーション!」
魔法を唱えた。
小汚ない剣は、みるみる美しい剣へと変化していった。
「解析!」
フィナベルが剣を確認すると、
「ああ、これ見て!」
リーフィアに剣を見せながら叫んだ。
【ロングソード】+2 SR
「おお、なんか付与されてる!」
リーフィアも驚いた。
「なるほど、通常の武器でも攻撃力が強化されるんだ!」
フィナベルは剣をまじまじと見ながら考えていた。
「私の光属性は、リーフィアがいてくれても上級魔法8までしか上がらないからそれ以上の魔法は使えないのかな?」
「うーん、たぶん•••」
リーフィアもよく分からなくなっていた。
「そう言えば、パパがリバースサーフェスの解放がどうとか言っていたような•••」
フィナベルは、思い出せそうで思い出せないようでモヤモヤしていた。
「解放か•••」
リーフィアも考え込んだ。
「普通にリバースサーフェスを叫んでみたら?」
「叫ぶ?」
「うん、レメディア•ヴェノミスト!みたいな?」
「ああ、なるほど!」
フィナベルは手をポンと叩いた。
「レメディア•ヴェノミスト!」
フィナベルが叫んだ。
「なにか変わった?」
「うん?変わったかな?」
「ステータスは?」
「そっか!」
フィナベルがスマホで確認した。
フィナベル ♀
リバースサーフェス(マルチ)覚醒 解放
療薬と毒薬(存在)
(Remedia / Venomyst)
「レメディア•ヴェノミスト」
慈愛と厳格(感情)
(Gentilis / Severus)
「ジェンティリス•セヴェルス」
魔法属性は、無属性
固有スキル:「設定」、「精製」、「破壊」、「分解」、「合成」、「構築」、「解析」
光:究極魔法11
闇:上級魔法8
炎:究極魔法10
水:究極魔法10
風:究極魔法10
土:上級魔法8
守護妖精:リーフィア(光)
「うわ!」
フィナベルは驚いてスマホを落としそうになってしまった。
「ああ!」
危なかったが、リーフィアがキャッチしてくれた。
「ああ、リーフィアありがとう•••」
フィナベルがもう一度ステータスを確認すると、
「各属性ランクが+3されてる•••」
「本当だ!」
「これって、ランク10の魔法も使えるってことかな?」
「たぶんね!」
もう一つ小汚ない斧を持ってきて、
「レメディア•フェニックス•レストレーション!」
魔法を唱えた。
今まで見たことのないような強烈な閃光で輝いた。
「眩しい!」
二人は思わず目を閉じた。
ゆっくり目を開けると、神々しく光輝く斧が置いてあった。
「げっ、なにこれ•••」
「ヤバイのできたね•••」
二人は思わず口を押さえた。
【ワイドアックス】+10 SSSR
「ただの斧なのに、SSSRって•••」
「ワケわかんないことになってるね•••しかもめっちゃ光ってるし•••」
二人ともちょっと理解が追い付かなかった。
「ちょっと、整理しましょう!」
「うん•••」
「リバースサーフェスを解放するには、叫べばいいみたいね!」
「うん!」
「解放するだけで、魔法ランクが+3されるみたいね!」
「そうだね!」
「しかも、究極魔法10も使用できちゃう!」
「みたいね!」
「さらに、レメディア•フェニックス•レストレーション!を使えば、平凡な武器でもSSSR並の武器に変身しちゃうのね!」
「そうなるわね•••」
「いや、完全にチートでしょ•••」
「チートだね•••」
二人は、言葉を失ってしばらく動けなかった。
次回 友情と犠牲!リバースサーフェスの代償
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頑張って続きを書いちゃいます!




