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リバースサーフェス2 ~精霊王女と魔導王子の交換日記から始まるダンジョン攻略~  作者: 吾妻 八雲


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フィナベルの日記と復元魔法!?


「フィナベルの日記を見ると、心が洗われる気がする!」

アリオンは日記で自分のやる気を回復していた。


「フィナベルの言ってた武器って、これかな?」

アリオンは、一本の美しいナイフを手に取った。


「これが、あのゴブリンのナイフ?」

アリオンは信じられない様子だった。


「レストレーションをそんな使い方するなんて聞いたことないのう•••」

ギムルも驚いている様子だった。


「これって、そのポーションでも効果があるんじゃないの?」

ルナシェイドが提案した。


「たしかに、試してみよう!」

アリオンが先ほど倒した、シャーマンオークの落とした小汚ない杖を取り出した。


アリオンが【ルミナス•レストレーションポーション】をゆっくりと小汚ない杖にかけていくと、


かけたそばから美しい光を弾き飛ばしながら、みるみる昔の姿を取り戻していった。


「なんだこれ•••」

アリオンは言葉が出なかった。


「こんなことが起こるなんて•••今まで見たことはなかったのう•••」

ギムルも新品同様の杖をまじまじと見ながら呟いた。


「解析!」

アリオンが杖を手に取った。


【ドラゴンハートスタッフ】 UR

古代の竜の心臓を宿した杖で、その威厳により魔物を使役する事ができる。


「嘘だろ!こんないい武器をなんでオークが棍棒みたいに使ってるんだよ•••」

アリオンは信じられない様子だった。


「まあ、ダンジョンの魔物の武器は攻略にきた冒険者を殺して奪ったものじゃからな•••」

ギムルはそのスタッフに興味津々のようだった。


「すまんが、そのスタッフワシに使わせてもらえんかのう?」

ギムルが下手したてからお願いしてきた。


「ああ、もちろん!」

アリオンはあっさり承諾してしまった。


「ちょっと!これ、URのスタッフでしょ!売ったらいくらになると思ってるのよ!」

ルナシェイドがキレてきた。


「いや、ここではお金なんて何の意味もないよ!利用できるものは利用するだけだ!適材適所ってやつさ!」

アリオンは全く動じていなかった。


「ありがたいのう!」

ギムルがこんなに嬉しそうなのは初めてだった。


「まあ、アリオンがいいならいいけど•••」

ルナシェイドは腑に落ちない様子で下を向いた。


「アリオン、そこのボロボロの骨みたいなやつはアイテムなの?」

ルナシェイドが指差すと、


そこには野良犬にかじり倒された骨のように、ボロボロになったものが落ちていた。


「さあ?余ったポーションでもかけてみようか?」

アリオンはそう言って何の気なしにかけてみると、


また、世界が作り替えられるような光を放ちながら新品のセプターへと復元されていった。


「うわあ、綺麗なセプターだね!」

ルナシェイドが喜んで拾い上げた。


「どれどれ、解析!」

アリオンが受け取って解析すると、


【マルチプルセプター】 UR

すべての属性を操る杖で、同時に違う属性を放つことができる。


「ええ、またURのセプター?ここの魔物は、いったいどんな冒険者パーティーを倒したんだろ?」

アリオンはセプターを眺めながら呟いた。


「もしかして、この辺のアイテムをどんどん復元していったら、もっといいものが出てくるかもよ!」

ルナシェイドが守銭奴のような目をしてアリオンに迫った。


「いや、ダメだ!フィナベルがせっかく僕のために作ってくれたポーションをこれ以上無駄にはできない!」

アリオンはフィナベルのことで頭が一杯になっていた。


「ちぇー!」

ルナシェイドは残念そうに翼を垂らしていた。


「そのセプターは、ジェミニに使わせたらどうじゃ?」

ギムルがそう言うと、


「そうだね、ジェミニ、君に預けておくよ!」

「ああ、任せて!」

ジェミニが受け取ると、


影でギムルがニヤリと笑った。


アリオンは、早速、この事を日記に書き留めた。


••••••••


フィナベルへ


【ルミナス•レストレーションポーション】ありがとう!


こちらも、新事実を発見しました。

フィナベルのポーションをボロボロの武器に使ってみたら、ポーションでも復元が可能ということが分かりました。


とても新鮮な経験でした。


しかも、URの武器を2つもゲットしてしまいました。


フィナベルのおかげです。ありがとう!


でも、これ以上はもったいないので人間にしか使いません!


フィナベルが作ってくれたポーションは大切に使わせてもらいます。


いつもありがとう♡


           アリオンより

••••••••


「これ、もう交換日記と言うよりは、ラブレターだろ!」

ルナシェイドがアリオンの頭をポンポンと叩いた。


アリオンの顔はにやけていた。


「キモ!」

ルナシェイドの顔は嫌悪感に満ちていた。



次回 合成魔法の秘密と愛の手紙!?

続きの気になった方は、

ぜひともブックマークをお願いいたします。

リアクションと⭐5もつけていただけると幸いです。

頑張って続きを書いちゃいます!

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