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リバースサーフェスと双子の兄弟!?

「ルナシェイド、大丈夫かな?」

リーフィアが心配そうに言った。


「アリオンがいるから大丈夫だよ!」

フィナベルはあまり気にしていない様子で作業を進めていた。


「よし、【ライフポーション】はとりあえずこのくらいでいいかな!」

フィナベルがパンパンと手をはたいた。


「もうそろそろご飯だけど、リーフィアたちって何を食べてるの?」

フィナベルが尋ねた。


「ああ、妖精は魔力があれば生きていけるんだよ!」

「そうなんだ!」


「フィナベルと契約しているから、常に少しずつ魔力をもらっているのよ」

「なるほどね」

フィナベルは納得したように頷いた。


食事を摂りながらフィナベルは考えていた。


「このままじゃ、ダメだ!ただ待っているだけじゃダメなんだ!」

フィナベルは何かを決心したようだった。


「とりあえず、何から始める?」

リーフィアが楽しそうに聞くと、


「まずは、魔法ランクを上げて、リバースサーフェスの覚醒を目指します!」

フィナベルは立ち上がった。


「リバースサーフェス?」

リーフィアは不思議そうに聞いた。


「リバースサーフェスって言うのはね、両親から受け継いだ特殊な能力だよ!」

フィナベルは誇らしげに言った。


「へえ、聞いたことないな•••」


フィナベル ♀

リバースサーフェス(マルチ)未覚醒

療薬と毒薬(存在)

(Remedia / Venomyst)

「レメディア•ヴェノミスト」

慈愛と厳格(感情)

(Gentilis / Severus)

「ジェンティリス•セヴェルス」

魔法属性は、無属性

固有スキル:「設定」、「精製」、「破壊」、「分解」、「合成」、「構築」、「解析」

光:応用魔法6

闇:応用魔法5

炎:応用魔法5

水:応用魔法5

風:応用魔法5

土:応用魔法5

守護妖精:リーフィア(光)


「あ、光属性のランクが6になってる!」

フィナベルが飛び上がって喜んだ。


「私と契約したからだね!」

リーフィアが胸に手を当てると、


「ありがとう!」

フィナベルが優しくリーフィアを抱き上げた。


「確か、パパが無属性の場合は、リバースサーフェスを解放するには、3属性を上級魔法7にする必要があるって言ってたな•••」

「3属性か•••決まってるの?」


「うん、光、水、風かな!プラス炎があるとなお良いかな!」


「なるほどね!生産職優先ってわけね!」

リーフィアが可愛いい手をパンと叩いた。


「よーし、こうなったら、ここにある本を片っ端から読んでいってやる!」


フィナベルもやることが決まったようだった。


★☆☆☆☆☆☆☆★


「アリオンよ、ワシは闇と風の古代魔法のエキスパートじゃ、お主にそれを叩き込んでやる!」

ギムルがそう言って胸を叩いた。


「ありがとうございます。ギムルさん!」

アリオンは嬉しそうに手を握った。


ギムルも満更でもないようだった。


「魔力量を増やす努力はしておるか?」

「はい、もちろんです。常に身体の周りをバリアで覆っています!」


「そうか、それじゃ不十分じゃな!」

ギムルが首を振った。


「バリアはそのままで、さらに、属性魔法も古代語で追加するんじゃ!」


「なるほど、つまり、闇と風だから夜霧属性を付与するのか•••」


「νύξ νεφέλη!(夜霧!)」

アリオンの横に分身が現れた。


しかし、「ヴォイド•ミラージュ」のような実体をもった分身ではなく、影のように薄く透き通っていた。


「なんか、妙な感じだな!」

アリオンはその影を触ってみると手が素通りした。


「それを、無意識で常に出せるようにすれば、セカンドセルフを作ることができるようになるじゃろ!」


「セカンドセルフ?」


「そうじゃ、セカンドセルフはただの分身とは違い、まさに二人目の自分として行動が可能になる。しかも、いざとなれば一瞬で消すこともできるのじゃよ!」


「なるほど•••」

アリオンはいろんな場面を想定していた。


「例えばじゃ、ただの分身はその場で作って、行動も単純なものしか命令できんが、一度にたくさん出すことができるのが利点じゃ!」


「ふむふむ」


「しかし、セカンドセルフは、思考も行動も全く自分と同じなため、一度出せれば行動範囲も広く、自分と全く同じ行動が可能じゃ、じゃが、基本は1体しか出せん!」


「なぜ、1体何ですか?」


「修行すれば、数体を出すことは可能かも知れんが、魔力の問題があるのじゃ、セカンドセルフはただの分身と違いそれ自体が魔力を持っておる、故に自分と同じように自由に魔法を使えるが、その分自分の魔力を半分持っていかれることになる、一時的ならともかく、常に半分になるのじゃ、3体出せば魔力も4分の1になるのじゃ!」


「そう言うことか、まあ使いようによっては使えなくもないが、本体の魔力が減ってしまうのは致命的だな!」

アリオンは考え込んだ。


「まずは、セカンドセルフを常に出せるようにしていれば、自然に魔力量も上昇するじゃろ!」

ギムルは髭を触りながら言った。


「ありがとうございます!」


アリオンは常にセカンドセルフを横において行動するようになった。


はじめのうちは、自分と全く同じ行動を真似ているだけだったが、慣れてくると、別々の行動ができるようになり、まるで双子の兄弟が一緒にいるような気がしてきた。


しかも、意識は共有されているため、セカンドセルフが経験した出来事は、本体も経験したことになるようだった。


「魔力量がかなり増えた気がする!」

アリオンは力が漲るようだった。


しかも、セカンドセルフを消すと自分自身の魔力量は2倍以上に跳ね上がった。


「すごいな!」

アリオンは嬉しくてしょうがない様子だった。


「名前がないのは、不便だから、今度から、セカンドセルフのことをジェミニと呼ぼう!」

「ほお、ジェミニかそれはいいのう!」


「ジェミニ!よろしくね!」

ルナシェイドがそう言うと、


「ああ、よろしく!」

ジェミニがルナシェイドに丁寧にお辞儀をした。


「あら、アリオンよりも紳士的な気がするわ!」

ルナシェイドもジェミニを気に入ったようだった。


「アリオン!ジェミニとの外見的な違いはあるの?」

ルナシェイドが尋ねた。


「いや、ないよ!僕自身だからね!」

「それは、それで不便じゃない?」

「そうかな?」

「そうよ!」

ルナシェイドが断言した。


「そこまで言うなら、ジェミニの方は、おでこにホクロをつけておくよ!」

「そうね、それならすぐに区別がつくね、ジェミニ!」

ルナシェイドはジェミニがお気に入りのようだ。


アリオンは少し安堵していた。


「ちっ!余計なことを•••」

ギムルが小さく呟いた。


••••••••


フィナベルへ


いろいろ面白いことがありました。


まず、仲間ができました。

ギムルさんという、古代魔法のエキスパートで、頼もしい仲間です。


ギムルさんに教えてもらった方法で、自分の分身を作ることに成功しました。


名前を、ジェミニといいます。

ルナシェイドも喜んでくれています。


早く、フィナベルに会いたいです♡


           アリオンより


••••••••


アリオンは日記をつけて次の階層へと降りていった。

次回 魔法の本質と合成魔法!?

続きの気になった方は、

ぜひともブックマークをお願いいたします。

リアクションと⭐5もつけていただけると幸いです。

頑張って続きを書いちゃいます!

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