表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

16/109

アリオンと紫月夜の守護妖精


「球根にそんな使い方が…何でも捨てずに入れておくもんだな…」

アリオンはぶつぶつ呟きながら、植木鉢を取り出すと、


「アクセラレーター・グロース!」


アリオンが魔法をかけると、瞬く間に紫色の大きな蕾が出てきた。


ゆっくり蕾が開くと、月夜に照らされたベルベットのように美しく、妖艶な紫色の花が咲き誇った。


中から美しい妖精が飛び出してきた。


「ちょっと、あんた!なにこっち見てるのよ!」

妖精はなぜか怒っている。


「ええ、なぜ怒ってる•••」


「私の名前は、ルナシェイド!あんたも名乗りなさいよ!」


「は、はい!アリオンです!」


「まあまあの名前ね•••」


「まあまあって•••」


「まあ、いいわ!これからあんたに私の面倒を見ることを、許してあげるわ!」


「ああ、ありがとうございます•••」


••••••••


アリオンは心の中で叫んだ。

「なんだこれ?フィナベルに会いたいよーーー!」


••••••••


「あんた、ちょっとイケメンだからって、何でも思いどおりになると思わないでよね!」


「いや、そんなこと思っていませんが…」


「いや、少しは思いなさいよ!それぐらいの気概が必要って話よ!」


••••••••


「いや、どっちだよ!もう嫌だよ!」


••••••••


アリオンは大きなため息をついた。

ルナシェイドはアリオンの一番苦手とするタイプの女の子だった。


「あんた、ステータス確認した?」


「いえ、まだです…」


「早くしなさいよ!ランクも魔力も、この私のおかげで爆上がりよ!」


アリオンがスマホでステータスを確認すると、


アリオン ♂

リバースサーフェス(マルチ)未覚醒

刹那と悠久(時間)

(Moment / Eternity)

「モーメント・エターニティ」

幸運と悪運(法則)

(Luckshard / Misfortus)

「ラックシャード・ミスフォータス」

魔法属性は全属性

固有スキル:「精製」、「破壊」、「分解」、「合成」、「構築」、「解析」

光:上級魔法7

闇:上級魔法8

炎:上級魔法7

水:上級魔法7

風:上級魔法7

土:上級魔法7

守護妖精:ルナシェイド(闇)


「本当だ!闇のランクが1上がってる!」

アリオンは喜んだが、少し複雑な表情をした。


••••••••


「勝手に守護妖精とかになってるし•••」


••••••••


「ル、ルナシェイド、ありがとう!」


「勘違いしないでよね!あんたのためじゃないんだからね!」

ルナシェイドは少し顔を赤らめて怒ったふりをしていた。

••••••••


アリオンは心の中で叫んだ。

「いや、ツンデレかよ!ああ、マジで助けてくれ!フィナベルが恋しすぎる•••トホホ•••」


••••••••


アリオンにとっては、まさに未知の領域だった。


「とりあえず、日記をと•••」

アリオンが日記を取り出した。


••••••••


フィナベルへ


植木鉢ありがとう!


ルナシェイドという闇の妖精が出てきて仲間になりました。


性格は少しアレですが、一緒に頑張って攻略したいと思います。


今は無性にフィナベルに会いたいです。

  

              アリオンより


••••••••


アリオンはフィナベルのことを思い出しながら、少しにやけてしまった。


「サイテー!」

ルナシェイドは相変わらずだった。


★☆☆☆☆☆☆☆★


「アリオン、どうしちゃったの?なんかいつものアリオンじゃないみたい•••」

フィナベルが首をかしげた。


「ああ、ルナシェイドのせいです。ごめんなさい•••」

リーフィアが申し訳なさそうに頭を下げた。


「いや、リーフィアが悪いわけじゃないし!」


「ルナシェイドは、悪い子じゃないんだけど•••性格がちょっと•••」


「そうなんだ•••アリオン、苦労しそうね•••」

フィナベルも首を振った。


「そんなことより、魔導書を読み進めて、アリオンに情報を伝えないと!」


「フィナベル、ちょっといいかな?」

「なに?」


「それって、魔導書をリュックに入れればいいんじゃない?」

「うっ•••」

フィナベルは顔が真っ赤になって、


「そ、そうね!それもいい手ね•••」

ごまかした。


今、完全にごまかしました!


フィナベルは気を取り直して、魔導書をリュックへ入れると、日記を書き始めた。


••••••••


アリオンへ


ちょっと大変そうな性格の妖精さんですが、私がついています!


頑張ってください♡


最深階層にあった魔導書をリュックへ入れておきます。


何かのヒントになるかもしれないので参考にしてくださいね!


アリオンに会いたいな♡

         

             フィナベルより


••••••••


「私も、アリオンの役に立つものを作っておかなきゃ!」

フィナベルはそう言って、机に向かった。



次回 迷宮の森と謎のクリスタル!?

続きの気になった方は、

ぜひともブックマークをお願いいたします。

リアクションと⭐5もつけていただけると幸いです。

頑張って続きを書いちゃいます!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ