くずアイテムは最高の贈り物!?
「ああ、フィナベルからだ!【ライフポーション】か助かるな!今は全然魔力は足りているけど、階層が深くなれば魔力不足になるのは必然!」
アリオンは日記を読みながら喜んでいた。
「フィナベル、最後の♡は•••どういう意味なんだーーーー!」
アリオンは一人でテンションを上げて叫んでいた。
「うう、早くフィナベルに会いたい!」
悔しそうに首を振った。
「今日は、10階層までは行くぞ!」
アリオンは気を取り直して出発の準備を整えた。
「とりあえず、6階層か•••あれは、スケルトン?」
目の前から3体の骨でできた魔物が現れた。
「こいつは、楽勝!物理攻撃が効く奴は一気にいけるからいいや!」
アリオンはそう言って、次々とスケルトンを倒していった。
「ドロップは、骨って•••何に使うんだ?•••まあ、いいや、ポーチへ入れとこ!」
アリオンはどんなゴミアイテムでもとりあえず、ポーチへとどんどん入れていった。
「8階は、ゴブリンか•••」
この辺りから魔物らしいものが増えてきた。
「倒すのはいいけど、コイツら臭うんだよな•••」
アリオンは嫌な顔をしながらどんどん倒していく。
「次は、3体か!」
ゴブリンが粗末な剣とナイフ、スタッフを構えて襲ってきた。
「コイツら連携もするのか?」
ナイフのゴブリンが先行でナイフを突き立てて高く飛び上がって、アリオンめがけて飛んできた。
アリオンはナイフで受けきると、ゴブリンの腹を蹴った。
その背後から剣を持ったゴブリンが連続で斬りかかってきた。
アリオンは何とかシックスセンスで受けたが、ゴブリンの力も結構なものだった。
「くう、意外と力あるな!」
その間にスタッフのゴブリンが詠唱を完了して、火球を3つ放った。
アリオンが一つの火球にぶつけるように、剣のゴブリンの頭を向けた。
火球はゴブリンの頭に直撃して燃え上がった。
燃えながら苦しんで、ナイフのゴブリンに抱きついて一緒に燃えていた。
残りの2つの火球は、アリオンがナイフでかき消していた。
シックスセンスの水魔法で相殺してしまったのだった。
驚いたスタッフゴブリンは仲間を見捨てて逃げだした。
「ちっ!クズめ!」
「ライトニング!」
アリオンがゴブリンめがけてシックスセンスを指し示すと、雷がナイフの先から迸り、ゴブリンを丸焦げにしてしまった。
「ドロップは、武器か•••お粗末すぎる•••」
アリオンはそう言ってポーチにしまった。
「要らないものしか出ないな•••」
アリオンはそう言いながらも先を急いだ。
「ここが10階?なんか今までと全く違う雰囲気だけど•••」
その階層は、今までよりかなり明るくて、中央付近に大きな門があった。
「明らかに、ボスだな•••」
アリオンは一人で戦えるか少し不安だったが、準備をしっかり整えて門を開いた。
次回 迷宮の危機! アリオンに迫る脅威
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頑張って続きを書いちゃいます!