表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

愛・そして恋のシリーズ

君は奴隷で、僕は貴族

作者: リィズ・ブランディシュカ



 俺と君は孤児だった。


 でも、ある日人さらいがやってきて、君をさらっていった。


 やつらは君を見て、見た目が良い、金になる、といっていた。


 確かに君は、孤児にはなかなかいない、綺麗は髪と瞳をしていた。


 僕は君を助けたかったけれど、孤児である僕にはなんのとりえもなかった。


 だから、孤児でなくなればいいと思った。


 貴族街に毎日でかけて、息をひそめて、つけいれる事が簡単そうな甘ちゃんを探した。


 そして見つけたとある人物、人の良い貴族にとりいって、養子になった。


 僕は、貴族という身分を手にした。


 なのに、君はどこかの貴族に買われてしまっていた。


 何をされているのか心配になった。


 同じ貴族じゃ、まだ立ち向かえない。対等だから。


 まだ君を救えない。


 僕は君を助けるために、死ぬ気で勉強して、功績をうちたてた。


 そうしてやっと、君を買った貴族より身分が上になったから、あらためて君を助けようと思った。


「アリガトウゴザイマス、アリガトウゴザイマス」


 けれど、時間をかけすぎた。


 君は壊れていた。


 君は奴隷で、僕は貴族の主人。


 その瞬間、生き地獄にいる事を、自覚してしまった。


 人の上に立とうと上り詰めた僕には様々なしがらみが、重い責任が責任が、逃げ出せない立場がある。


 全てが、嫌になったけれど、そう簡単には投げ出せるような地位ではなくなっていた。



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ