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女狐悪役令嬢の断罪劇……!?

作者: 双月一星

「フォクシア・ナインテイル侯爵令嬢!王太子ティガードの名の元、お前との婚約を破棄する!!」


彼の妹姫の誕生パーティーでのことでした

突然の断罪劇が始まりました


同じ王族でも空気を読んだ方がいいと思うのですけど


兎に角、妹姫はげんなりしているようです

お兄ちゃんなんだから空気読んでほしいです


壇上に立つは、ティガードとその側近と擁護力のありそうなユリリカ男爵令嬢がいます


対立するのは……


あらあらいつの間にか私の側には広がりができてますのね

コレなら少し独り言が言えそうです


「私が何か致しまして?」

王太子ティガードを睨み、いや位置的にそう見えるのでしょう

いらっとされたご様子


「我が婚約者の立場を盾に、ユリリカを苛めたではないか!しかも俺に黙って結婚時期を早める進言を父にしたと聞く!我が妻となるならば俺に是非を問うべきだろうがっ!婚約破棄と国外追放を言い渡す!」

あーあ

まぁ、結婚時期を~については甘んじて受けよう

ゲロすると陛下も王妃の知る所なんですけどね

……だ、ということは


「苛めた……といっても、異性との仲について適切な距離を保っていただきたい旨と、淑女としてのマナーを護っていただきたいと申し上げただけですわ」


そう、男爵令嬢と彼らの位置は近い


ティガードが何かの返しをしようとした所で男爵令嬢は青ざめて口元をおさえている


「場所を変えて話しませんこと?」

ヤバイな

この子はそんなにもおバカさんだったのか……


「うるさいっ!お前はいつもいつもっ!!」


ガタンっ!!

男爵令嬢がその場に倒れ込む

というか嗚咽するように蹲っている


「お前、彼女に何をしたっ!!」

ティガードや側近らは激怒して私を睨む


言わなきゃわからない、か

「彼女は悪阻のようでしてよ」


皆が彼女を食い入るように見ている

そして彼女からティガードらに視線が動く

彼らは急に狼狽え始めた


「誰のお子かしら?殿下の子?それとも貴方の側近の方々かしら?あ、市井の方とも懇意にしているところも拝見いたしましてよ?」

喜劇のように大袈裟にオペラのように振る舞ってみる


「私が結婚時期を早める、いったのはブラフでしてよ?

それも陛下と王妃と彼らの重臣なれば知る所ですし、ブラフであるのを知らないのは……まぁいいですわ

私を信用しなくてもよいですが、彼らに着けてた陛下らの影の働きがいかに重視されるかご理解の程を」


男爵令嬢は悪阻に苦しみながらも此方を睨んでいる


「このブラフに惑わされても、どうにか一線は……と期待していましたが、まさか既成事実のために肉体関係に至るとは……そんなに王妃の椅子は魅力的でしたか?」


ティガード達は青ざめて男爵令嬢を見ている

いやその下にある深淵……絶望か


「ティガード様にも進言しましたよね?適切な距離を持って下さいと、お聞き願えなかった結果が今でしてよ?」


女性騎士が男爵令嬢を連れて退場する

「そうそう、お父様やご家族の方もいらっしゃいますわ、是非有益なお時間をお過ごし下さいね?」

と彼女の行方を仄めかす


そしてティガードらも騎士に連れられ場を後にした


私は妹姫に臣下の礼をとる

「貴女様を義妹と呼べる時間を頂けた事は誉れでした

そして、この場にて不適切な言動が起こってしまった事を当事者としてお詫び申し上げます」


私は可愛い妹姫が大好きだった

自身に弟はいるものの姉妹を持てず、彼女を愛でつつ、王妃を交えてのお茶会を出来たのはとても楽しかった


「愚兄のせいですわ

せめて別の日に、と御姉様がいわれたのにお聞きもせず王家の恥を晒してしまったのです

貴女に咎はありませんわ

御姉様は愚兄にもったいない令嬢でしてよ

本当にごめんなさいね愚兄が」


怒ってらっしゃいますね

最後の愚兄、のイントネーションに籠ってましたね


愚兄といいますと、私の義兄も、本当に臣下ならちゃんと殿下に諫言すべきですのに情けない事

跡目として親戚筋から来ていただいたのに、実家の方々に申し訳ないですわね

弟が出来て本当に良かった


「あと、陛下から御姉様に言伝がありますの

今回の婚約破棄は王家有責になる事と、改めて私の弟との婚約を結んで欲しいとの事

私は御姉様のお気持ちを汲みたいとは思うのですけど、出来れば義姉妹として親しくしていただけると嬉しい……です」


本当に弟がいて良かったですよね


まさか又王家との繋がりを持つ事になるとは

可愛い妹姫のお願いですものね


「仰せのままに

そして来年以降も義姉妹として親しく誕生祭を迎えられるよう勤めさせていただきます」

まぁ今回のパーティーに瑕疵を作った責任もあります

断りづらいよね


女狐は女狐らしくこれからも謀りを持って旦那様を支える事に致しましょう

先程のブラフしかり情報線は確りと



その後

ティガードと彼の側近は廃嫡の元、厳しい戦線や親戚の預かりとなり、男爵令嬢は子供の血筋を確認後沙汰がなされました

どうやら市井の方とのお子でした

子に罪はありませんが、妹姫ゆかりの神殿預かりとなったとか

ですが、ティガードは廃嫡を期に子を成せない処理がされたもよう

彼女と彼の肉体関係は、影から入手出来てたので庇いようもなかったのです

元の結婚は学園を卒業してから、でした

ので今回のブラフで慌てられたのでしょうね

側近の方々とも懇ろのようでした

彼女、が慌てたというより、男爵が黒幕だったせいなのか、男爵家諸頭も極刑にされたようです

出来ればハニトラはティガードお一人に絞って欲しかったです

ハニトラにかかる前の側近の方々は有能でしたのに

もったいないことです




私は弟殿下ラビト様と婚約し、彼の学園卒業後に結婚することになりました

妹姫様は縁あって私の弟と婚約され、未来の宰相の妻として才を振るわれるご様子


御姉様から義妹に、そして回り回って御姉様と呼ばれる日々を過ごし、ラビト様とも睦まじく多くの子供に恵まれ過ごしました


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