この小説を読み終えた時、100人中100人が『は???』と言う事でしょう…… いや、50人かな…… 2、3人かも……って、あらタイっぽく書けば読者が呼び込めて、今後もそれが通るとか思うなよ!?
げーんだい、現代の事でした。
あるところに、とても優しいお母さんと5歳くらいの娘が住んでおりました。
ある日のこと、お母さんは大型百貨店に買い物をするため、娘とふたりで、バスでお出かけする事にしました。
家を出て、玄関に鍵をかけたお母さんは、娘と仲良く手をつないで、近くのバス乗り場に歩き始めます。
バス乗り場についたお母さんは、早速停留所に書かれているバスの時刻表を確認します。すると、次のバスが来るまで少し時間があったので、お母さんは娘とジャンケンをしたり、歌を歌ったりしていました。
そうしている内に、あっという間に時間は過ぎ、次のバスがバス乗り場に到着します。
お母さんは、娘の手を引きバスに乗車すると、扉のすぐ近くの席に座ります。
バスの運転手はそれを確認すると、扉を閉め、バスを発進させます。
バスはバス乗り場をひとつ抜け、ふたつ抜け、目的地の大型百貨店に向かって走っていきます。
その間、娘は椅子に正座する様に両膝をつき、窓から流れる景色を、足をぱたぱたさせ、跳び跳ねながら楽しんでいました。
お母さんは、そんな娘にちょっぴり静かにするように声をかけます。
そうこうしてる内に、バスは、目的地の大型百貨店に近づいて来た事を知らせる、アナウンスを流します。
それを聞いたお母さんは、近くのボタンを押して降車を知らせようとします。ですが、それをみていた娘が自分で押したいと言い出したので、お母さんはボタンを押すのを止め、変わりに娘をボタンの押しやすい高さまで、抱っこしてあげます。
娘はたいへん喜び、にこにこしながら短い腕をボタンへ伸ばしました。
「バカ!! それは自爆スイッチだ!!!!!」
街が吹き飛びましたとさ。
……おしまい。