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ザッーーー

泡の混じった水が跳ねる。ガラスが曇っていく。

ザッザッーーーー

はぁーー

大きくため息にも似た息を吐く。

足元から、一気に温もりが身体を覆う。

時間と体力に余裕がある時の贅沢だ、芯から温まるまで、のんびり浸かろう。

目の前に、桶に入って濡れないようにして、寝ながらバランスをとるやつ。暖かいところではあるが、ひとつ間違えれば、簡単にびしょ濡れになるだろう。幸せそうに寝たままだが。

だが、確かに今は心地がいい。

何か考えるのは、無粋だろう。

2019.03.16

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