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企画参加作品

初めて神に感謝した日

大きさは…そう、500円玉くらい

形は…ハート形や丸、四角や肉球等、色々な形がある。

色は…ダークブラウンやピンク、白等、色々な色があって華やかだ。


一つ摘まんでみる。

慎重に、慎重に摘まんでみる。

あぁ、良い香り。

ふんわりしたと香りが俺の鼻孔をくすぐって来る。


どうしよう…

いや、分かっている。

でも、こんなの初めてだからドキドキする。

良いのだろうか…?

いや、良いに決まっている!

だってその為の、その為に準備してくれたんだから。


見られながら…と言うのは緊張する。

そんなに期待した目で見ないで欲しい。

俺は緊張して何も分からなくなってると思うから。


よし、覚悟を決めた!

摘まんでいた一つをそのまま口の中に入れてみる。

途端に広がる甘い香り。

鼻から甘い香りが抜けて行く。

そして甘い香りと共にゆっくりと口の中に溶けて行く。

少しずつほどけて、口の中を甘い味と香りを広げていく。


その味と共にほどけて行く俺の緊張。

あぁ、美味しい。

思わず顔がほころび笑顔になっていた。


「ありがとう。美味しいよ」


もしかすると顔が真っ赤になっているかもしれない…。

耳が暑いし、頬も暑い。

でも、それは俺だけじゃない。

だって、目の前にいる俺の初めての彼女も顔が真っ赤になっているからだ。


その日、俺は生まれて初めて神様にバレンタインデーがあることを感謝した。

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― 新着の感想 ―
[一言] 企画から参りました。 バレンタインデーに思いがこもったよい詩でした。 積年感謝していなかった背景があるけれども、今は感謝している、目の前の思い人と幸多からんことを!
[良い点] リア充め!(笑) はぁ、可愛い…初々しい…(*´艸`) 少しずつ広がるチョコの味が、高まった緊張をほぐしていくのが良かったです。 リア充め!(二度目 笑)
[一言] 初めての彼女。初めてのバレンタインチョコ。 それなのに、あたふたせずに、きちんと「美味しい」と返せた主人公君のイケメンっぷりが。 ところで、タグのゴリラはいずこに。
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