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14.<好きな人できた>

この頃、桃美は、激やせしていた。

無理なダイエットをしたあとのような、やつれ方。健康的な顔色とは、ほど遠い血色だった。

不本意ながら、魂が抜けていた桃美、36歳10月。

チャットにインするようになってから、4ヶ月の歳月が流れていた。



文字だけの世界なので、適当な会話もできる場所である。

「適当」という言葉は、便利な言葉で、

解釈によって、良い風にもとれるし、悪い風にもとれる。

読み手の気持ち次第ということである。


やがて、この言葉が表す文字世界の誤解、

トラブル続きの波乱万丈なネット生活にのみ込まれていく。




桃美は、相変わらず、異性への執着心は、覚めやらない。

アキラとのリアルな関係が続く中、ダイゴとのネット内だけの親しい仲も続行していた。


ある時、ダイゴの文字から、

「好きな人が出来たわ、俺。」  と報告らしきものがあった。


ダイゴとのリアルな関係が事実上、ジ・エンドとなっていた桃美は、

「そうなんだー。私も好きな人が出来たのよー。」  と、軽く文字を返した。


その後、ダイゴとの仲が急変する。



その頃になると、SNSサイトの他に、メッセンジャーという物を利用をしてネットを楽しんでいた。

登録式で、特定の相手とだけの会話を楽しむことができるという代物である。

桃美がインしていたチャット内のほとんどの人が、そのメッセンジャーを利用し、遊んだ。



常連と呼ばれるルーム内のメンバーは、まるで、同じ教室に通う生徒同士のようであった。

30代から40代まで幅広い年齢層であるのに、みんながため口で物を言う。


上下関係も、決められた校則もない。

自由すぎた空間であったがために、常識を超えた魔物がそこで完成していく。




桃美がチャットをする目的は、この頃から、「心の交流」という意識へと変化していった。

以前は、単純に楽しいから、しゃべりたいから、情報交換をしたいからというような理由でチャットを続けていた。


心の交流=あたたかい交流 

求めるものは、ネット内の、人と人の信頼関係でもあった。

桃美自身、すぐに人を信用する性格で、誰とでも親しく毎日、会話をしていた。

もちろん、現実社会でも、ネットでも。



桃美は、人の気持ちがわかるという特技も、持ち合わせていた。

だからこそ、昔から、相談事や遊びの誘いも多かった。

人に優しくできる性格は、ごく自然であった。



そんな桃美に魔の手が伸びてくる・・・。

恐ろしいほど、闇の世界へ突入。


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