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名前のないどこにでもあるただの物語  作者: 5110
名前のないどこにでもあるただの学園生活 1年目
11/11

名前のないどこにでもあるただの死闘

タイトル変えよっかなーと考えております。

なぜこいつは生きている。リジル先生が殺したはず。


「レオッ前を見なさい」


俺はレインの声にハッとし、目の前まで迫っていた百足の攻撃をギリギリで避けた。


「ありがとうございますお嬢様」


「べ、別に貴方の為じゃないんだからね」


はいはい、王道ツンデレ台詞おつかれ。


「お嬢様戦い難いので降りてください」


俺は呆れながらそう言ってレインを下ろす。渋々レインも降りてくれた。


「レインを連れて逃げろクロノス。こいつセンチピードの相手は」


俺は百足の魔物、センチピードを睨みながらクロノスに言った。センチピード、こいつと前に戦った時先生に教えられたこいつの名前だ。一応は俺はレインの従者。レインの命が一番だ。だから俺より強いクロノスを護衛に回す。その意図を汲み取ってくれたのかクロノスは返事をした。


「分かった」


「レオ、あなたも一緒に逃げるのよ」


俺は後ろを向かずに言う。


「お嬢様、こいつを無視していれば逃げ切ることもできません。それにお嬢様、俺は貴方の従者ですよ。こんな虫程度に負ける訳がないじゃないですか」


「それでも、それでももし負けたら」


「クロノス任せた」


「分かったよォ〜、死ぬなよォ〜レオくゥ〜ん」


いつも通りに戻ったクロノスはそう言ってレインを連れて行った。


「やっと一対一になったな。センチピード!」


俺の叫びにセンチピードも足をせわしなく動かし始めた。魔力循環を始める。残り魔力は少ないが


「行くぜ!」




ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー




「離して私はレオの所に」


「行ったって足手まといになるだァ〜け」


「早くしないとレオが」


「だァ〜かァ〜らァ〜、行ったって無ゥ〜駄。足手まといになるだけだしィ〜、それに先生呼んだ方がァ〜何倍もいい選択だとォ〜思うんだけどォ〜」


「わ、分かったわ。でも、助けに行く時は私も行く」


「ハァ〜」




ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー




俺は横に跳ぶするとセンチピードの毒液が俺のいた場所にかかり地面を溶かす。


「チィッ。攻撃できねぇ」


口から毒液を吐き出すセンチピード。俺は後ろに飛びそれを避ける。すると一瞬でセンチピードは距離を詰めてくる。そして顎で俺を切ろうとする。魔力刀を両手に作り顎に挟まれるのを防ぐ。


「グッ」


センチピードが毒液の準備をする。口の奥からシューっと音がし始めセンチピードの魔力が高まっていくのが見える。俺は魔力刀を足にも作り顎を切ろうとする。しかしあまりの硬さに弾かれてしまった。


「クソッ前よりももっと硬ぇ」


シューっという音が近づいてくる。俺は足の魔力刀の先を尖らせ魔力槍にする。そしてそれでセンチピードの左目を刺した。あまりの痛みにセンチピードの顎は俺を離してしまう。俺はなんとか毒液を避けることができた。


「クソッ。こいつ、前よりも格段に強ぇ」


足の裏から魔力を地面に流す。魔力はその場所で回転を始め渦を作る。そして俺は足の裏で魔力を地面のと反対に回転させ、渦を作る。センチピードはさっきので本気になったようで先ほどとは圧倒的に違うスピードで走ってきた。俺は足の裏の魔力を解放させる。すると一瞬でセンチピードの遥か上空に飛び上がった。目標を失ったセンチピードはキョロキョロしていた。俺は右手に魔力を集中させる。そしてセンチピードの背中に自由落下で攻撃力の上がったパンチが叩き込まれる。


「魔力槌ィ!」


俺のパンチでセンチピードの背中の甲殻の一部にヒビが入る。今度は左手に魔力を集中させる。


「もういっちょ」


2撃目でセンチピードの甲殻は完全に割れ血が吹き出す。


「ヨシッ」


また右手に魔力を集中させ、魔力槍を作る。突然センチピードの背中から魔力の塊がこちらへ向かってくる。そしてセンチピードの背中から足が生えてきて俺を刺し殺そうとしてきた。俺はそれに魔力槍を当て軌道を変える。それは軌道を変えて俺の脇腹を掠った。


「クッ」


痛みに顔を歪めるが、さらにセンチピード背中から魔力が大量に現れる。


「クソが」


俺はジャンプしてそれを避けた。クソッ、体から足を生やすことができるのか。立ち上がるが足元がフラつく。足に毒があったらしい。毒が俺の体を蝕んでいく。


「クソが」


センチピードはゆっくりと俺に近づいてくる。そして顎を広げ、俺を食おうとした。その時、俺はジャンプして避け、右目に魔力槍を食らわせた。


「フー。危機一髪ってとこか」


センチピードは両目を失いのたうちまわった。


「フハハハ。なぜ俺がピンピンしているか教えてやる。俺はある自動回復技を習得していてだな、強力な毒でも一時的に無効化できるんだよ」


この技は魔力逆循環という。魔力循環が肉体の性能を上げるとするならばこちらは、肉体の回復力を上昇させる。こっちは寿命が縮むってのが弱点だが。そうしているとセンチピードが此方を向いた。


「え?目は潰したはずだぜ」


そして、


「もしかして目が2個だけじゃないとか」


俺の方に走ってきた。


「なんじゃそりゃー!」


クソッ、目が2個じゃないならどこにあるんだ。何個あるんだよぉ。そう思いながら攻撃を避けた。するとドシンッという音が後ろでした。振り向くとセンチピードが木にぶつかって木を倒していた。もしかして、目が4つあるんじゃなく他の方法で俺を捕捉しているとすれば。そうだとするならば、そう思って俺は木の後ろに隠れた。




ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー




「なぁにぃー、センチピード?!」


「そうですセンチピードです。今はレオが一人で戦っています」


「なぜ一人でなんだ」


「それはねェ〜、先生をォ〜呼んでくるためだよォ〜。あとォ〜レインを逃がすためェ〜」


「そうか。じゃあ行くぞ」




ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー




やはり目は見えていない。俺が木の上に登ってから手当たり次第にぶつかっている。やつは俺から発せられ、そして木からは発せられない何かを感知しているようだ。それはなんだ。二酸化炭素か?いや違う。木からも発せられている。じゃあ匂いか?それも違う。俺の匂いだとすれば手当たり次第すぎる。それでは音か?それも違う。やつの体は常に音を出している。その音の中でも聞き分けるほどの聴覚を持っているとすればここが分かっているはずだ。じゃあなんなんだ。空気でも匂いでも音でもない。そこへ一匹の野うさぎが入り込んできた。センチピードはそいつの方へと向かい顎で斬り殺した。


「やはりそのまま降りれば攻撃してくるのか。それでも木の裏に隠れた時は攻撃してこなかった」


なぜだ。なぜだ。どうしてだ。考えても考えても答えが出てこない。どうやっているんだ。分からない。頭が痛くなってきた。知恵熱というやつだろうか。え?


「そうなのか。だとすれば、そうだな。納得できる。ウサギを襲ったことも、俺を捕捉できていたことも、今俺を捕捉できていないことも。そうかそうだったんだ」


俺は一本の木の枝をちぎり取った。


「これであいつを殺せる」


俺は火をつけた枝を木に投げつけた。木の枝についた火は木に燃え移ろうとしていた。そこにドシンッとセンチピードがぶつかる。俺はそのセンチピードの背中に乗り移る。


「お前は熱を感知しているらしいな。多分それは口の近くだ。だから俺を捕捉していた。左目を潰した後も完全に俺を捕捉していた。それを俺は身が見えるからだと思っていたが違っていたようだな。お前の口当たりから熱を感知していたんだな。そう思えば俺を捕捉できなかった理由も理解できる。例えばなぜ木の裏に隠れれば熱感知できなかったのか?それは俺の前に木があったからそれの熱を感知していただけだからだ。次に俺が木に登っていた時なぜ捕捉できなかったのか、それはお前の口の直線状にいなかったからだろ。まぁこんなこと行ったってお前には分からない。触覚も聴覚も鈍感なお前にはこうやってもわからんだろ」


俺は甲殻に指を差し込む。そして魔力糸を身体中に巡らす。そして


「ハンドォースネークゥ」


そして俺は手を握りこんだ。センチピードは身体の中心から潰れる。あまりのダメージにセンチピードはもがいているがドンドン中心に向かって引っ張られていく。そしてセンチピードは潰れて死んだようだ。身体から魔力を感じなくなった。俺は魔力逆循環を止めた。


「ハァハァハァ死んだか。クソッ毒が回ってきやがった」


身体が重い、指の一本すら動かせない。


「ハァハァハァレイン達、帰れたかな」


心臓の音かよく聞こえる。


「ハァハァハァもう無理だな」


ギチギチギチ。という音がする。センチピードがもう一匹現れたようだ。


「フッ、二匹いたとはな、俺もここで終わり、か」


顔の前に息がかかる。目の前にセンチピードの口があるようだ。死にたくないなぁ。


「爆煙拳!」


ドコォッという音とともに目の前からセンチピードが飛んでいく。


「大丈夫かぁ、レオ」


「リジル先生」


俺はその言葉を言った後気絶した。

次回予告的なもの


「永久睡眠と永久覚醒のー、どっちに転ぶかは私にもわからないわー」「絶対に戦闘はしないでねー」「マジですか?」「残念だわー」「3、2、1、はい終わりー」

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