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今日君に会えるかもしれないと、俺は緊張していた。
友達に聞いた同窓会のお知らせ。
この地元に戻ってくるだろうか?
そうしたら、逢えるかもしれない。
そんな想像ばかりしていたら、正直、昨日は眠れなかった。
馬鹿だとは思ってる。
いい加減忘れろって。
それでも君に会いたくて。
俺は家を出た。
行くかどうか悩んでたけど。
散々悩んで、決めた。
これが最後かもしれない。
もし、会えたら。
そうしたら、伝えてもいいだろうか。
ずっと、君が好きだったんだ―――と。
君に傍に居てほしいと。
ただ、漠然とではなく、俺の隣に。