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たわいもない話で盛り上がり、近況報告をする。
仕事のこととか。彼氏のこととか。最近行った店とか。
つまんないことでも、久しぶりに会った友達と話せば何でも楽しい。
「じゃ、そろそろみんな集まったから乾杯すっ ぞー!」
幹事を務める彼が、大声を張り上げたのを機に、みんななんとなく静まった。ぐるりと見渡していくと……いたっ!
会いたくて、でもどこか会うのが怖いと思っていたキミがいた。
いや、やっぱり単純に会いたかった。
―――やっぱ、カッコいい。
そう思うのは私だけかな?
あのころもスラリとして、優しそうな顔が好きだった。
でも、その目は私を一度も女としては見てくれたことがないけれど……
トクトクと高鳴る胸を押さえながら乾杯の音頭でカチンとみんな、グラスをぶつけ合った。