表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
13/24

ハッピーカモーン 13

 「入江さんはどこの大学に行っているんですか」と浜本くんはすかさず聞いた。拓也は浜本くんの素早さを意外に感じていた。なんだ、俺が出る幕もなく、勝手に仲良くやっているじゃないか。俺よりも数段、女性に対しては積極的じゃないか。

 奈々子は二人の様子を伺うわけでもなく、淡々と別のお客様の接客をしていた。

 拓也はカウンター内で二人の会話を盗み聞きしていた。内容を要約すると、入江さんはこの近くのK大学の英文科に通っている。(かなり優秀な大学だ。)現在、2年生。将来は英語の先生になりたいので、履修項目がかなり多いらしい。その合間にナツカワベーカリーでアルバイトをしているのだが、勉強やらアルバイトやらで、なかなか自由な時間がとれない。そんな内容だった。

 「じゃあ、このお店は大学からもナツカワベーカリーからも近いから、少し時間ができたら、勉強にでも、骨休みにでも来てくださいよ」と浜本くんは言い「僕は週5日の午後はここにいますので」としっかり自分をアピールしていた。

 「じゃあ、是非、これからは利用させてもらいますね」と入江さんは笑顔で言った。

 ふむ。案外、二人は気が合いそうだし、うまく行くかもしれないなあ。若いっていいなあ。拓也はまたもや心の中で呟いた。

 ひとしきり会話が弾んだ後、「お店に戻らなくちゃ」と入江さんが言って、「また来ますね!」と元気な声で店を出ていった。浜本くんも負けじと「また来てくださいねえ」と声をかけていた。

 入江さんが帰った後、「今度はデートにでも誘えそうな雰囲気だったな」と拓也は浜本くんを茶化した。

 「また、店長は。僕をからかってばかり」と浜本くんは口では不満を言っていたが、横目で見る浜本くんの顔は真っ赤になっていた。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ