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6話

 高校に登校して、教室に入る。坂井や阿多谷が別のクラスになっているのは、不幸中の幸いだ。

いや、どのみち同じクラスになろうと、奴らはいじめをした人物なのだ。

否定しようと世間ではそうなっている。よほどしつこければ、校長にそれを理由に別のクラスにして欲しいと、打診すればいい。


いじめを許さないこの学校であれば、尚更の事。

寧ろクラスをわけられたのは意図的なものと言っても過言では無いだろ。

何せ大々的に報道されたのだから。あまりいじめっ子といじめられっ子を同じ場所に置きたくないだろう。爆弾の対応をわざわざしたがる学校などいないだろう。……?


いやそうなると、何故坂井と阿多谷がこの学校に登校出来たのだろうか?

坂井はまだしも、阿多谷はいじめをした張本人だ。

坂井だって、俺と同じ学校に通っていたことから、普通なら同じ生徒として迎えいれたくないものだ。


何かと理由をつけて避けるのでは? 普通……普通……青空校長は……普通……じゃないな。

何せ俺を変人扱いしたのだから。否定はしないが。


「透さん透さん」


もう一人変人がいたな。


「なんだ?い、玉川」


「あ。今また芋って言おうとしましたね。いい加減普通に呼んでください」


「わざとじゃない。仕方がない。で、何の用だ?」


「用が無いと、話しちゃいけないんですか?」


「ああ、それじゃ解散」


「ちょっと終わらないで下さい。あります。用があります」


「最初からそう言えよ」


「透さんこそ、二つ返事で酷いですよ。はぁ。用件は協力の内容のことですよ。協力するにも、何も知らないのはどうかと思います」


「まぁ、それもそうだな。放課後またあの場所に行くぞ」


「え! ? あっはい……。」


なんだ? 急にほほを赤らめて。変な奴だな。

付き合ってもねぇし、デートじゃねぇんだぞ。




 放課後に玉川と例の場所で話をするをために、観覧車へ乗る。

しかし玉川の様子がおかしい。観覧車で話をすると言った時からだ。

一度目みたいに。


「……」


「なぁ? 無いとは思うが、俺と付き合いたいとか思って無いよな?」


「ッ! ? 」


動揺しすぎだろ。


「答えなくていい。こっちがはっきりとさせておきたいだけだ。俺にその気は無い。邪魔だ。小学生の時のいじめはやろうと思えば、もっとはやくに止められていた。俺はお前のヒーローなんかじゃない。俺の勘違いならそれは、それでいい。なんなら気持ち悪い妄想だと思うなら、こんな奴とはおさらばした方がいい」


「……そんな言い方やめて下さい。私は協力します。例え、透さんがどう思っていようと」


「言質はとったからな」


「最初から考えは決まっています」


「そしたら、本題に入る。協力内容についてだったな。前に話した通りいじめを作るのを手伝って貰う。具体的にはいじめをする素質のあるものを選定し、いじめをするように仕向ける。理想としてはいじめ撲滅委員会の立候補者から見つけ、いじめの首謀者に仕立てあげたいが、理想は理想だ。絶対ではない。そのときはいじめを止められなかったいじめ撲滅委員会の処遇の是非を問う流れで失脚させる」


「すみません。質問です。いじめ撲滅委員会の立場を悪くする意図は何ですか?」


「質問はもっともだが、玉川を俺はまだ信用していない。全てを教えるわけにいかない。指示する形式で話させて貰う。不服か? 」


「わかりました。これ以上は詮索はしません」


「話を戻す。まず、立候補者が決まる前にいじめをする素質のあるものをリストアップする。条件としては、・カースト上位の者 ・行動力のある者 ・社交性の高いものだ。以上の三点に該当もしくは、条件に近しい人物を探る。」


「一ついいですか?」


「なんだ? 言ってみろ」


「その候補者は戸井君が最有力です」


「…は?」


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