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妹が第三王子に惚れたというので成り上がることにした  作者: おとら@9シリーズ商業化
5章伯爵から???

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重大な会談のはずだが

新たにブックマークをしてくれた方、ありがとうございます。

 さて、無事に公爵家訪問を終えてからが、大変だった。


 伯爵家はどうする!?とか。

 領主はどうする!?とか。

 特に母上は、卒倒しそうになっていた。

 無理もない……息子が公爵家当主、娘がもしかしたら王妃になるということだもんな。

 俺が公爵家当主になれば、エリカはその妹になるので、誰も反対しないだろうし。



 そして夜が明けて、エデンに向かう日を迎えた。


 メンバーは、俺とシノブだけだ。

 その方が身軽だし、すぐ引き返すからだ。


「アロイス、おかげでゆっくり出来た。ありがとな」


「いえ……俺には、これぐらいしか出来ないのが歯がゆいですが」


「何を言っているの?それが大事なのよ?いつも、言っているじゃない」


「クク、尻に敷かれているな。ハルカ義姉さんは、おっかないだろ?」


「ユウマ君?なにか?」


「……いえ!なんでもありません!」


「もう!すっかり立派になったと思ったら……そういうところは、変わらないわね」


「俺は俺ですから。では、行ってきます」


 またここに戻ってくるので、さっさと出発した。






 2日かけて、国境にたどり着く。


「ふぅ、間に合ったようだな」


 そのまま待つこと1時間ほど経つと、グラント王が1()()やってきた。


「おう!ユウマ殿!久しぶりだな!」


「お久しぶりです、グラント王。お元気そうでなによりです。それより、お一人で?」


「ああ、全部断ってきた。この隙に、攻めてこないとも限らないからな。俺には、護衛はいらないしな」


「いや、それはそうでしょうが………仮にも、王様ですよね?」


「ガハハ!まあ、人族とは違うわな!お!シノブも久しぶりだな!良い女になったな?」


「グラント王、お久しぶりです。娘になれず、申し訳ありませんでした。良い女に見えるとしたら、ユウマ殿のおかげでございます」


 どうしよう……シノブが普通の言葉遣いだ……!違和感しかない!


「それは、気にするな。良い女を振り向かせる器が、ゴランには足りなかっただけだ。では、案内を頼む」


 俺らは来た道を戻り、王都へ向かう。

 ちなみに、グラント王は走っている。

 国からも走ってきたという……どんな体力だよ……。


 



 2日後、王都へ着いた。



 俺は疲れた身体に鞭を打ち、そのまま会談の場所へ向かう。

 ちなみに、民衆がパニックになりかけたが、俺がいることで収まった。

 どうやら、知らない間に英雄扱いされていたらしい……。

 あまり、実感はないのだがな……。

 

 そして人気のない場所に、たどり着く。


「シノブ、辺りの見張りを頼む」


「はいはーい、了解です」


 俺はグラント王を連れ、奥へ進む。


「国王陛下。グラント王を、お連れしました」


「うむ、ご苦労だった。では、護衛を頼む」


「は!お任せを!」


 俺は、国王様の左に立つ。

 そして、宰相様が右に立つ。

 椅子に国王様とグラント王が座り、会談を行う。


「グラント王、遠いところをよく来てくれた。感謝する。余が、デュラン国王である」


「こちらこそ、受け入れを感謝する。我が、グラント王である」


「さて、何から話そうかのう……」


「国王陛下、発言をお許し頂けますか?」


「うむ、許可する」


「ここにおられるグラント王は、剛毅なお方です。シグルド叔父上と思って、接するのが良いかと」


「……お主がそういうなら、そうだな。ゴホン…….では、とりあえず酒でも読むか?」


「………ククク………ハハハ!ユウマ!この方は、これが素か!?」


「ええ。本来は、堅苦しいのが嫌いなお方です。あまり気にせずに、話すと良いかと」


「ユウマよ……否定ができんな。まあ、そういうわけだ。堅苦しいのは、抜きにするとしよう」


「ククク、気に入った。人族の王が、こんな方だとはな……。やはり偏見というのはいかんな」


「すみませんが、これが特別なだけですから。そこだけは、ご理解ください」


「わかっている。次の王はまた別だろう。だが、今の非常事態には助かる」


 その後酒を飲み交わし、盛り上がった。


「さて……それでは、同盟を結ぶということでいいかの?ヒック!」


「ああ……それで良い。よろしく頼む。ゲブゥ!」


 会談ってこれで良いのか……?

 二人とも、酔っ払っているが?


「前代未聞です……これでは公式記録に載せられない……!!」


「心中お察しします……。ちょっと、待っててください」


 俺は、2人に回復魔法をかける。


「おお!酔いが醒めた!こんな使い方もあるのか!」


「ユウマよ!感謝する!これが、シグルドが言っていたものか!」

 

「ユウマ殿!ありがとうございます!貴方は、救世主です!」


 物凄く、感謝されているのはわかるが……釈然としない……!

 もしかして俺は、この為に呼ばれたの?


 その後二人は、同盟規約に同意し、血で拇印(ぼいん)を押す。


 これにて、同盟が成立した。


 良かった……これで、俺の任務も終わったな……。

 いや、まだか。

 グラント王を、送っていかなくてはな。

 その後はガンドールに戻り、戦いに備えよう。



 だが、俺は失念していた。

 ここにも、戦闘狂がいることを……。

 つまりは………。


「ユウマ!ところで、シグルド殿は、何処にいる!?()り合いたいのだが、どうだろうか!?」


 はぁ……どうやら、まだ終わらないらしい。















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