考察からの……
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さて、叔父上が来た日は、それぞれ久々ということもあり、野暮な話はせずに盛り上がった。
そして翌日に皆を呼んで、話を聞くことにした。
「では、基本的には俺が話を聞くので、皆は黙って聞いてて欲しい。いいかな?」
俺は、皆を見て確認した。
「さて、どこから話したもんか……」
「まずは、国王様から要請を受けたんですよね?」
「ああ、そうだ。さすがの俺も、国の危機となっては動かないわけにもいかん。ただ、それが裏目にでるとはな……俺がいれば、シャロンの奴を殺せていたのだがな……」
「……とゆうことは、やはりシャロンの動きと、アースドラゴンの動きは繋がっているように思えますね。明らかにタイミングが良すぎますから」
「ああ、そうだろうな。まあ、俺も知ってはいたが、宰相が強いことが誤算だったろうな」
「なるほど、叔父上は知っていたのですね。そして、希少な上級回復魔法の使い手の俺がいない……。そもそもエデンに行くキッカケは、ウィンドルとの予期せぬ戦争……。つまり、今回の件はウィンドルが絡んでいる?」
「そういう難しい話は、俺にはわからん。後で、考えてくれ。とりあえず、俺は国境へ向かった」
「わかりました、後にします。それで、どうでしたか?」
「まあ、酷い有様だったさ。逃げ惑う人々、響き渡るする悲鳴、飛び散る血、まさしく地獄絵図とはあのことだろうな」
散々、色々な物を見てきた叔父上が言うのだから、相当なものだったんだな……。
「そんな酷い状態でしたか……。でも、叔父上がここに来たってことは……」
「ああ、大分片付いたのでな。ただ、全部は無理だし、俺もいつまでもいるわけにはいかんし。という訳で、ここで世話になろうかと思ってな。ここなら、いざとなればいける距離だ」
「なるほど、了解です。好きなだけいてください。俺も稽古相手が欲しかったところですし」
「おう、サンキュー。世話になるな。よし!アースドラゴンを一撃で倒せるように、鍛えてやるか!」
やっぱ稽古やめておこうかな……いや!覚悟を決めろ!
いざとなってからでは遅いからな……。
「……いいでしょう。よろしくお願いします」
「お!珍しいな。……昨日の闘いといい、強くなったよな?何があった?」
「やはり大きいのは、エデンの王との闘いですかね。叔父上並みの強さでしたよ」
「ほう、そいつは一度殺ってみたいものだ」
今この人、殺って意味で言わなかった?
二人が闘ったら、洒落にならないな……死人がでても不思議じゃない。
何故なら、二人とも戦闘狂だからだ。
……もしかして……その場合……止めるの俺?……俺が死にそうだな。
「はは……その場合は立ち会います。死人がでそうなので。あとは、最近魔力量がどんとん上がっているんですよね」
「それは、ミストルティンを持ったことや、コントロールが上手くなったとかではないのか?」
「それらも、あるとは思います。でも、それ以上に増えていると感じています」
「……なるほど。まあ、それに関しては俺にはわからん。だが、良いことじゃないのか?」
「うーん、なんというか……自分の力じゃないような……いや、いいです。自分でも、よくわからないので」
「そうか……まあ、訓練がてら見てみるとしよう。では、こんなものでいいか?」
「ええ。では、叔父上は自由にして結構です。ただ、問題だけは起こさないでくださいね?」
「おう!わかったぜ!では、飲みに行ってくる!フーー!!」
テンション高!
まあ、叔父上にしてはじっとしてたほうだな。
とゆうか、まだ午前中なのだが?
そしてその後、さっきのことについて話し合うことにした。
「やはり……エデンに攻め込む、デュラン国に攻め込む、バルザックに攻め込むは、ウィンドルの陰謀とみていいだろうな。これだけのことが、偶然にも同時に起きるとは考えられない」
「でも、そうするとセントアレイとウィンドルが組んだってことですかねー?? あとトライデントがどうなっているかですねー」
「そこは疑問だよな……。トライデントか、ゼノスは無事に帰れたかな?」
「……ゼノス……ああ、あの人ですか」
「ん?覚えてないのか?」
「だって、私は最初に会って以来、会っていませんよ?団長は会っていたんですか?」
「………なに?そうだったか?アテナとイージスは?」
「オイラもエデンに行く時が、二回目とかかなぁ」
「アタイは、エデンの時が初対面だよ」
「俺ばかりが会っている?何故だ?偶々か?うーん、まあいいか。考えても仕方ない」
「あとは、シャロンがどこの手先かということですねー」
「え?それはエデンだろ?何を言っている?」
「え?そうなんですか?何か証拠が?」
あれ?なんか当たり前にそう思ったのだが……どういうことだ?
「……すまん、勘違いだったようだ」
「はぁ、そうですか。今日は、もうやめましょう。団長もお疲れなんですよー」
「そうだな、そうするか。おい、ホムラ何をしている?」
「え?く、くっついていますわ。だ、だってシノブとばかり話して、ワタクシだって構って欲しいですわ!」
「はい、王子様達ー。アタイと一緒に部屋からでるぞー。ほら!イージス!いくぞ!」
「え?え?なんで?待ってよ、アテナさん!」
俺とシノブとホムラを残し、皆部屋を出て行った。
アテナ、空気が読める子!
イージス、空気が読めない子!
やっぱり、相性いいんじゃね?
「そんなこと言われてもな……お前、難しい話とかわからないだろう?」
「……それは、そうですけど。でも、それとこれとは別ですわ!そ、その、シノブとはキスをしたそうじゃありませんか!」
俺はどういうことだ?と思い、シノブを見た。
すると、既にシノブはいなかった。
あれ?あいつ逃げたな……。
というか、これする流れなのか?
「いや、まあ、そうだが……公爵令嬢がいいのか?」
「お祖父様に言われましたわ!正妻として、シノブという女子に負けてはならんぞ!と」
おい!ジジイ!孫娘に何言ってんの!?馬鹿なの!?
すると、ホムラは目を瞑る。
これは……恥をかかせるわけにはいかないな。
俺は、優しくキスをする。
俺が顔を離すと、目の前には真っ赤になったホムラがいた。
「おい、顔真っ赤だぞ?」
「うるさいですわ!仕方ないじゃない!初めてですもの!責任とってくださいね!」
そう言い残し、部屋を出て行った。
おいおい、キスでこれでは……できるのか?
「いやー責任とらなきゃですねー」
「うお!?シノブ!?……お前見てたな?」
「はい。一瞬の隙をつき、壁の角の天井にいましたよー」
「おい、一流の技術を無駄遣いするんじゃねえ」
「えへへ、こういう時のためですよー」
ちなみにホムラは、その後も目も合わせなかった。
おい、これ大丈夫か?




