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妹が第三王子に惚れたというので成り上がることにした  作者: おとら@9シリーズ商業化
4章 子爵から伯爵になる

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ゼノスとの別れ

新たに評価をしてくれた方、ありがとうございます。


さて、無事に仕事も終え、俺達は食後の談笑を交わしている。


ちなみに、シノブのお父さんとは、未だ会話出来ていない。

とゆうか、まだ気を失ったままだ。

あれ?大丈夫?俺回復魔法かけた方が良くない?

だが、どうやら日常茶飯事のようで、誰も気にしていないようだ。


うーん、本当に女性が強い種族のようだ。

今も、男連中は洗い物や片付けをしている。

戦うのは、女性の仕事のようだ。


仲間の皆も、楽しんでいるようだ。

ホムラは、シノブのお母さんに挨拶に行き、捕まった。

アテナは気性が会うのだろうか、集落の女性陣と話している。

イージスとルイベ男爵は、珍しく2人で話しているな。

なんか時々、俺の名前が聞こえるのだが、何を話しているやら。


そして俺は、約束通りにゼノスと呑んでいる。


「いや、ありがとな。ユウマ殿」


「ん?何がだ?」


「いや、明日で終わるからな。今のうちに、礼を言っておこうかと」


「あ、そうか。鬼人族のところに行くと、遠回りになるのか。明日で、お別れか……」


「ああ、すまん。結局役に立ってないしな」


「いや、何もなかったならそれでいいさ。あくまでも、保険だったし」


「そう言ってくれると、助かる。はあ、教会を通るのが憂鬱だ……」


「……やはり、生き辛い場所なのか?」


「まあ、常識人には耐えられないだろう。足の引っ張り合い、殺し合い、騙し合い、そんな連中が牛耳っているのだから」


どうやら、想像以上に酷いみたいだ。


「やはり、新しい教皇が原因か?」


「ああ。奴は、徹底した人間至上主義だ。もっと言うと、教会至上主義だ。他の国の人間は、同じ人間とは思っていない。そしてその思想は、徐々に国上層部に広がっている」


「……そうか。民はどうしているんだ?」


「酷いものさ。貧富の差がありすぎて、餓死者が出る程だ。でも、奴らはそんなことは気にしない」


「どうにかならないものか……」


「まあ、上層部を一掃ぐらいしか方法はないな。ユウマ殿が、考えることではあるまい?そんな余裕があるのか?」


「……そうだな。心は痛むが、俺に出来ることはないか……。俺にも、やらなくてはいけないことがあるからな」


「ああ、それでいいと思うぞ。ユウマ殿が、気を病むことはない」


「ああ、ありがとう。ゼノスは、国に帰ったらどうするんだ?」


「とりあえず、兄貴達にぶん殴られて、母上に叱られ、親父に説教かな?」


「それは、中々のハードコースだな。ん?もしかして、無断で出てきたのか?」


「ああ、そうだ。なにせ、ガチガチに固い国だからな。基本的に、国外には出られない。まるで、誰かに洗脳されているかのようにな」


「ん?どういう意味だ?」


「あー……なんていうかな。国全体に脅迫観念がかかっている感じか?規律を守らなければならない、教会と仲良くしなくてはならないって感じだ」


「あー、なるほど。一種の刷り込み教育みたいなものか」


「まあ、そんな感じだ」


「じゃあ、もう出てこれないんじゃないか?」


「その可能性はある。だが、その時は暴れ出してやるさ」


「はは、ほどほどにな。では、今生の別れにならないように、祈っていよう」


「おう!デュラン国に行くから、また会おうぜ!」


「ああ、待っているよ」


こうして、親睦を深めた夜は更けていく。


▽▽▽▽▽▽


次の日の朝、ゼノスはいなくなっていた。


朝一番で、出ていったらしい。

門番が、伝言を預かっていた。


「ユウマ殿、それと他の皆。見送りは照れ臭いので、こっそり帰ることにした。気の良い連中ばかりで、楽しかったぜ。生きていたら、また会おうだそうです」


「そうですか……ありがとうございます」


たく、あの野郎……見送りぐらいさせろってんだ。

まあ、ゼノスらしいか。




俺達はヴァンパイア族に見送られ、出発した。


どうしよう?結局お父さんに挨拶できてないるだが?

ヤヨイ殿は、気にしなくていいと言っていたが……。

まあ、いいか……また今度、行こう。


「さて、ユウマ殿。いよいよ我が国に参りましょう」


そうか、そういや王子に値するのか。


「えっと、ゴラン殿は跡継ぎなのですか?」


だとしたら、シノブは王妃だった予定になるのだが……。

多分だが、マズイよな?


「……ああ、そういう心配ですか。それに関しては、ご安心ください。私は次男で、婿入りの予定でしたから」


どうやら、俺の心配を見破ったようだ。


「ああ、そうですか。なら、一安心です」


「ただ、ユウマ殿は親父殿に勝負を仕掛けられるので、覚悟が必要ですよ?」


「……やっぱりですか。ええ、ここまで来たらやるしかないですね」


「ちなみに、私なんかとは桁が違いますからね?多分、剣を使えと言われるでしょうけど」


「え?……そうしないと、勝負にならないってことか」


「ええ、そうゆうことです」


俺達は1日野宿をし、中央に位置する、鬼人族の集落に到着した。


「なんていうか、どの木造住宅も大きいですね」


「ええ。我々は、平均身長が180ほどですから。それに合わせて作っています」


「あ、なるほど。低いと、頭とかぶつかりますもんね」


そして鬼人族達は、興味深そうに俺達を見ている。

ゴラン殿がいるからか、静かにしている。


そして、そのまま進んでいくと、石で積み上げられた祭壇のようなものがある。

その一段高い位置に、玉座らしきものがある。

そこには、覇気を纏った鬼人族が座っていた。


あ、やばいと俺は思った。

これは、叔父上クラスだ。

同時に、雰囲気から察するに、中身も叔父上っぽい。


つまり、どうなるかというと……。


「ククク。よく来たな、人族よ。では、()ろうか?」


ほら、こうなった!

しかも、今どう考えても、殺すって意味で言ったよね?

この人は、叔父上と同じ戦闘狂(バトルジャンキー)だよ!!


たまには、何事もなく終わらないものかね?

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